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幼馴染に裏切られた僕は図書室の天使に恋をした

作者: fusaberu

新しい短編です。良かったら最後まで読んでいってください!

唐突にだが僕には幼馴染の彼女がいる。いや、いたと言った方がいいのかな。中学生の頃に僕の方から告白して付き合った。当時はもうそれは嬉しかった。当時から僕の幼馴染は人気があった。綺麗な黒色の髪に、ぱっちりとした目、綺麗に顔が整っていた。


そんな幼馴染、朝宮 芽衣(あさみや めい)は高校に上がってからは変わりはなかったが段々とクラスのチャラくてイケメンな海堂 光(かいどう ひかる)とつるむようになってから綺麗だった髪は明るく染めて、制服は着崩すのが当たり前になり、毎日一緒に登下校していたのに最近では全くない。しかも、校内では芽衣と海堂が付き合っているって噂になっている。


そんな悲しいことになっている僕の名前は田中 空(たなか そら)。確かに海堂の様にカッコ良くはないだろう。自分でも普通の顔だと分かっている。それでも今教室で行われている会話は酷くはないだろうか、芽衣が誕生日に欲しいと言ったネックレスを僕がバイトを頑張ってプレゼントした物だ。なのに、それを芽衣は、あたかも芽衣が海堂に誕生日にプレゼントを貰ったと周りに言い、海堂もそれに乗っかる。周りもそんな二人を冷やかす。


僕は幼馴染に拒絶されるのが怖くて何も出来ないまま、そんな教室の空気に耐えきれずいつもの場所に向かった。


僕が向かったのは図書室だった。本を読むことが元々好きだった僕はすぐにここが好きになった。余計な雑音は聞こえず時計の秒針の音、自分ともう1人がページを捲る音それだけが聞こえる。芽衣と疎遠になり始めてからはここにくる回数が増えた。


先程のもう1人とは、ここの図書室には僕以外のある有名な先輩がいる。彼女の名前は花宮 麗子(はなみや れいこ)。その先輩は図書委員でいつもカウンターの所に座っていて本を読んでいる。ここまで聞くとなんで有名なのか分からないが、先輩は図書室の幽霊と呼ばれている。その理由が、先輩は基本誰とも喋らず、喋らなくちゃいけない時も、筆談で会話するため声を聞いたことがある人がいないのだ。おまけに前髪で目が隠れており存在感も希薄なのでそう呼ばれているらしい。


図書室には先輩と僕との2人しかおらず、僕はこの静かな空間を気に入っていた。

最終下校時刻になり、僕は読んでいた本を閉じて元の場所に戻した。そして、図書室から出る際いつもは挨拶していなかったが、この時は挨拶をしてみようと思い挨拶をした。


「さようなら、先輩」


先輩はいきなり声をかけられた事にびっくりして、僕の方を呆けて見ていたが、挨拶されたと気づき慌ててノートに文字を書いたのを見せてきた。


そこには


『はい、さようなら!』


そう書いてあった。


僕は先輩の可愛らしい丸文字を見て、図書室を出てこれからはちゃんと挨拶しようと思った。



次の日から、僕は教室にいる事が嫌になると図書室に行き先輩に挨拶して、時間を潰すという事を繰り返していた。

先輩も、嫌がらず毎日返事を返してくれている事に僕は嬉しかった。


そんなある日、教室でいつものように芽衣や海堂その取り巻き達が騒いでいたので僕は教室から出ようとすると芽衣から声を掛けられた。


「あ、ちょっと空。今月お金無くなったから貸して」


いきなり、芽衣は金を貸せと言ってきた。


「えーと、どうして?」


とりあえず理由を聞いてみようと質問したら。


「はぁあ!!そんなのあんたが私の財布だからに決まってんじゃん!」


俺は一瞬芽衣が何を言ったのか分からず、返事を返さないでいると


「ちょっと何黙ってるのよ!さっさと貸しなさいよ!」


僕はようやく理解した。


「一応今貯めてるお金は次デートに誘った時に使おうと貯めてるものなんだけど」


僕が貸せない理由を言うと、クラスはシーンとなり次の瞬間教室は騒がしくなった。僕を嘲笑う声で


「ぎゃあははははは!!」


そんな中、芽衣も一緒に笑っていた。


「あははははは!!!えっ!マジ!空まだあんた私たち付き合ってると思ってたの?」


「えっ?」


衝撃的な事を言った。理解ができなかった。


「どういうこと?」


「あはは、なにその間抜けづら、私あんたとはもう付き合ってる気なんてなかったんだけど」


もう一度芽衣の口から言われ、僕は心が軋む音が聞こえた。なんとか声を出してしつもんした。


「・・じゃあ、どうして誕生日のプレゼントを僕に頼んだの?」


「さっきも言ったじゃん、あんたは財布だって。もしかして、これのせいでまだ付き合ってるって思ってたの?はぁ〜

これ返すわ。海堂くんに褒めて欲しくてあんたに頼んだけど。そんな気持ち悪い勘違いされたくないしね。それに、私は海堂くんがいればそれでいいから!」


「嬉しいこと言ってくれんじゃん!」


そう言って2人は僕の目の前でキスをした。


「んっ、こういう事だから。もう勘違いしないでね」


僕は、頭が真っ白になり投げ捨てられたネックレスを放置し、鞄を持って教室から走り出た。


その後ろからは、気持ちの悪い笑い声が聞こえてきた。


僕は無心で走り続けていると、いつの間にか図書室の前に来ていた。


無意識のうちに僕は図書室の前に来ていて、入るかどうか迷ったが結局入る事にした。


図書室に入るといつもと変わらず、カウンターには先輩がおり文字を書いたノートを持って先に挨拶してきた。


『いらっしゃい!』


いつもと変わらない光景に、涙が出そうになるが先輩に迷惑かけたくないと我慢してあいさつをした。


「・・今日も失礼します」


少し声に詰まってしまったが、気にせずいつもの定位置に座ったが、本を読む気分にはなれず外をボーと見ていると視界が歪み、涙が流れた。


もしかしたらとどこかでは思っていた。けど、そんな事はないとどこかで芽衣を信じていた僕の気持ちはあっさりと裏切られ。最悪な形で僕の恋は終わった。


静かに涙を流していると、いつのまにか横に先輩が来ていた。図書室は静かなため、声を抑えていてもすすり泣く声で気づいたのだろう。


僕はなんだか恥ずかしくなり袖で目を拭いながら


「すみません。先輩、うるさかったですよね。今日はもう帰ります」


そう言って、席を立とうとしたら先輩に肩を押さえられ椅子に座り直された。


「先輩?」


なんでこんな事をしたのか分からず先輩の方を向くと、いきなり抱きしめられた。


突然の事に、びっくりして手をバタバタさせていると頭に優しく手を置かれ先輩は僕の頭を撫で始めた。


その手の暖かさに、再び涙が溢れ出てきて止まらず先輩の胸の中で声を押し殺しながら泣いた。


たくさん泣いて、落ち着くと


「先輩、もう大丈夫です」


そう言って先輩の背中をぽんぽんと叩いた。そうすると先輩は離れてくれてノートに文字を書き始めた。


『大丈夫?』


そこにあるのは文字だけ、けど文字だけでも先輩の優しさが伝わってくるようで、また泣きそうになるがこれ以上心配はかけれないと


「はい、先輩のおかげで落ち着く事ができました」


無理矢理笑ったような表情でそう言うと先輩はまたノートに文字を書き始め


『辛かったら、いつでも話きくからね?』


そんな先輩の優しさに僕は結局、今日何があったのか話した。


話終わると先輩は


『辛い事、話させちゃってごめんね』


「そんな事ないです!先輩の優しさに少しは心が軽くなりました!だから、先輩は謝る必要なんかないんです!」


自分でもびっくりするくらい、大きな声で先輩に喋っていた。


「あっすみません。大きな声を出して」


『ううん、大丈夫だよ!君は優しいね』


その文字を見て


「そんな、僕は優しくなんか」


すると、先輩が優しく頭を叩いて僕の言葉を止めると、文字を書き始め


『君は優しいよ、他の誰よりも。だから、“なんか“なんて言って自分を下げるような事を言っちゃダメ!』


今度は優しく頭を撫でながら書いた文字を見せてきた。


その文字を見て、僕の口から自然と


「明日もここに来て先輩と話してもいいですか?」


言った後、自分がとんでもないことを言った事に気づいた僕は慌てて訂正しようと


「あっえっとその別に他意はないって言うか」


僕が慌ててる中先輩は文字を書いており、その書いた文字を見せてきた。


『いいよ、いつでもここで待ってる』


その文字を見て僕は笑顔で


「ありがとうございます!」


ここで、僕は先輩の名前知っているが僕は伝えていなかったと思い


「そういえば、自己紹介してなかったですね。僕は田中 空です。よろしくお願いします!」


『こちらこそ、花宮 麗子です。よろしくね!』


こうして、花宮先輩と今まで以上に仲良くなった僕は少し花宮先輩と喋ってから家に帰った。



次の日、教室に入るとそこかしこから嘲笑うような声が聞こえてきて教室にいたくなかった僕は授業が始まるまで図書室にいる事にした。流石に朝からは先輩はいなかったが昨日先輩から借りていたもう一つの図書室の鍵を使って図書室に入った。


「はぁ〜きつい。花宮先輩と喋りたい」


愚痴をこぼしながら、先輩にだいぶ助けられているんだなと実感しつつギリギリまで図書室にいた。そうして授業中以外は図書室に行き、花宮先輩がいる時は喋りながら時間を潰すそんな日々が過ぎていった。


そんな日々が当たり前になっていたある日、いつものように先輩と喋っていたら、珍しく図書室の扉が開いた音が聞こえた。



僕は珍しいなと思った時、聞こえるはずのない聞きたくない声が聞こえた。


「うわー本くさい!」


「ほんとだ!芽衣にこの匂いがうつったら大変だ。てか、本当にここにあいつがあるのか?」


「いるいる、ここに入っていくのを見たもん」


何故か、芽衣と海堂その取り巻き達が図書室に入ってきた。

言葉から察するに僕のことを追ってきたらしい。


「あ!!いたっ!」


「ん?ほんとだ!てか、隣にいるのって噂の図書室の幽霊先輩?」


「きっと、そうだよ!なんで一緒にいるのか知らないけど、まぁいいや、用があるのは空だけだし」


そう言って、芽衣達はこっちに近づいてきた。


「ねぇ、空。幼馴染のよしみで今日こそお金貸してくれない?」


芽衣が、何かを言っていたがトラウマを思い出し体の震えを抑えるのに一杯一杯な僕は答える事が出来なかった。


そんな僕に無視されたと思ったのか、怒った声で


「何無視してんだよ!」


海堂が怒鳴ってきて、胸ぐらを掴もうと手を出してこようとした時


隣の席からガタッと音が鳴り、いつのまにか静かになっているのを不思議に思い顔を上にあげると

先輩が僕を守るように芽衣達の前に両手を広げて立っていた。


僕はその先輩の背中を見て、安心した。


「おい、幽霊先輩。邪魔だからどいてくれない?」


邪魔された事に苛立っているのか、声に怒気を滲ませながら先輩にそう言った。けど、先輩は首を大きく振りどかないとアピールした。


「早くどかないと痛い目みるよ。そいつとはなんでもないんだろ?どけよ!!!」


海堂達の言葉に一歩も引かない先輩は、僕なんかよりも強いなと思ってよく見ると、先輩の体が小さく震えているのが分かった。それを見た瞬間自分の不甲斐なさを実感した。


(何が先輩は僕より強いだ!何が安心しただ!先輩だって怖いに決まってる!なのに、こんな僕を守ろうと必死に頑張ってくれているんだ!)


先輩の頑張りに気づいた時、何を言っても退かない先輩にいい加減、苛立ってきたのか拳を振り上げ先輩が殴られそうになった時


僕の体は勝手に動き先輩を僕の背に隠して、拳を受け止めた。


僕は先輩を殴ろうとした海堂に怒り、頭に血が昇っていた僕の口から


()()先輩に殴ろうとしてんじゃねぇ!!!」


生まれて初めて大きな声で怒鳴った僕に、普段おとなしい印象しかなかったからなのか、海堂達は怯みその瞬間を逃しはしないと


「さっさとここから出ていけ!」


再度大きな声で怒鳴ると、海堂達は勢いよく扉から出ていった。


今まで怖いと思っていた海堂達を自分が追い返したんだと認識し海堂達が出て行った扉を見ていると、後ろから制服を引っ張られそっちを向くと


首から赤くなっている先輩がいた。どうして赤くなっているのか分からずとりあえず先輩に聞いてみる事にした。


「先輩どうしたんですか?」


すると、今まで見た中で一番早く文字を書いて見せてきた。


そこには


()()先輩ってどう言う意味?』


その文字を見た瞬間、僕は自分が何を言ったのか思い出し、顔が赤くなるのを実感した。


どうやって誤魔化そうか考えて、ふと先輩の方を見ると、先輩は誤魔化しは許さないと文字にはしてないが雰囲気で伝わってきた。

僕は、雰囲気に押され、改めてなんで自分があんな事を言ったのか考え、その答えはすぐに出た。


(僕、花宮先輩のことが好きなんだ)


自分の気持ちに気づいた僕は、今この気持ちを伝える事にした。拒絶されたらどうしよう、今までの心地よい関係が壊れるかもしれない。そんな不安もあったが、今気持ちを伝えず後悔するほうが怖いと思った僕は先輩の方をしっかりと向き言葉にした。


「花宮 麗子先輩。先輩が好きです。大好きです!先輩の優しい心が好きです!包容力のある所が好きです!先輩の可愛い文字が好きです!先輩の」


先輩に好きだと告白してテンパって思っている好きな所を、たくさん言っていたら、さっきよりも赤くなった先輩に手で口を塞がれた。


そこで落ち着きを取り戻し先輩の手が口から離れると、自分が暴走していた事を自覚し恥ずかしくなった。けど、


「先輩、僕は本気です!」


改めて自分の気持ちを告げた。


すると、先輩はノートに文字を書いては消し、書いては消しを繰り返し最後には書くことをやめ、ノートを机の上に置いた。


すると、先輩が手招きをしたので、近づくと先輩が顔を耳元に近づけて


「私も空くんのことが大好きだよ」


耳元で可愛らしく声が聞こえて、僕は無意識に


「可愛い声」


と言っていた。その声が先輩の声だと認識し、その内容を頭の中で何回もリピートし、先輩が離れて正面に来ると強い風が吹き、僕は初めてその日先輩の笑った素顔を見た。


僕はこの時の光景を一生忘れることはないだろう。そう確信を持てるほど心に刻み込まれた。



それから、お互い恥ずかしくもあったが手を繋ぎながら一緒に図書室を出た。




その日の夜、芽衣と別れた海堂達は、イライラする気持ちを落ち着けようと、帰り道を歩きながら取り巻き達とタバコを吸っていた。もちろん、高校生なのでこんな所を見られればよくて停学、最悪の場合は退学になる。

マナーの悪い、海堂達は吸い終わったタバコを道に捨て足で火を消しそのまま家に帰った。

だが、火を消したと思っていたタバコはちゃんと消えておらず風に煽られ神の悪戯か落ちた場所が良くなかった。よく燃えるような葉っぱなのどがあり直ぐに火が点き、火は直ぐに大きくなり、大きな火事となった。死人は出なかったものの、怪我人は出る事件となった。そして、出火原因はタバコの吸い殻と特定し、誰の吸い殻か近くの家に設置されていた防犯カメラの映像を見ると、そこには海堂達がタバコを道に捨てる瞬間がしっかりと映っていた。


すぐに、海堂達は警察に捕まると今までにも色々とやらかしている事が発覚した。


そんな事が、起きていたとは知らずに僕はいつも通り学校に登校した。


昨日の事があって少し憂鬱になりながらも教室に入ると、何かいつもと教室の雰囲気が違う事が分かった。教室を見回すとすぐにその違いが分かった。


いつもうるさい、海堂やその取り巻きがおらず芽衣が教室で孤立していた。

なんでこんな事になっているのか分からず、そのまま担任の先生が入ってくると昨日何があったのか説明してくれた。

詳細な人物とかは、言わなかったが今日いない奴らのことだとすぐに分かった。


そして芽衣も芽衣で、女子達に嫌がらせをしていたらしく、海堂という守りがいなくなった途端、力の天秤は傾き孤立しているらしい。自業自得だ。


まぁ、昨日の件で突っかかってくるかもと思っていたので正直助かった。先輩を変ないざこざに巻き込む事がなくなったので正直嬉しい。


そして休憩時間、先輩の所に行こうと席を立った瞬間芽衣が声をかけてきた。


「ちょっと空!あんたとまた付き合ってあげる!」


一体何を言うのかと思ったら、いきなり馬鹿な事を言い出した。

俺が何も言わないでいると、感動で何も言えないんだと思ったのか、上機嫌になりながら


「ほらっ!あんたがくれたネックレス今も大切に付けてるのよ!海堂なんかよりやっぱり幼馴染の空が一番だって気づいたのよ!」


嘘っぱちの言葉を並べていまだに喋り続ける芽衣を怒ろうとした時、教室がにわかに騒がしくなり、上機嫌に喋っていた芽衣が急に黙ると


後ろから


「空くん」


あの時、聞いた忘れもしない声が聞こえ、後ろを振り返ると

そこには、あの時強風に吹かれチラッとだけ見えた先輩の美人な素顔があった。先輩の素顔はそこら辺の女優にも負けない顔立ちで、はっきり言ってめちゃめちゃ美人だ。


「先・・・輩」


僕はそれ以上言えずに先輩に見惚れていた。


「そんなに、じっと見られると恥ずかしいな」


そう言って頬をうっすらと赤く染める先輩はものすごく可愛らしかった。


「あれっ?でもなんでいきなり髪を?それに筆談じゃなくなってる」


僕が疑問に思ったことを質問すると


「空くんは、私の内面を好きになってくれた。外見ではなく内面を。それに、この声を可愛いって言ってくれたずっとコンプレックスだったからあの時は本当に嬉しかったの」


そう言って、可愛らしく笑った先輩はとても綺麗だった。


「ほらっ!いつもの場所でお喋りしよ!」


先輩は僕の手を握り、図書室に向かおうとすると


片方の手を急に誰かに掴まれた。誰かと思い見ると芽衣が怒ったような顔で手を掴んでいた。


「ちょっと、空をどこに連れて行くつもりよ!」


芽衣は喧嘩腰で先輩に突っかかった。


すると、先輩は聞いたことのないような冷たい声で


「あなたには関係ないでしょ、あなたこそ空くんの手を離したら?」


芽衣を挑発するように言った。芽衣はその冷たい声に怯み再度先輩に突っかかった。


「空は私と付き合ってるの!誰とも知らない女と2人きりにするわけないでしょ!」


「あなたと空くんが付き合ってる?ふざけないで!あなたが空くんを傷つけたことは知ってるのよ!」


先輩は大きな声をあげて、芽衣に怒鳴った。


「あれは、その場の冗談で。あんたこそ、変な声して」


誰から見ても苦し紛れの言い訳をし、不利だと感じると先輩の声のことを馬鹿にしようとしたので、僕は我慢できずに芽衣を怒鳴った。


「黙れ!」


「!!!」


僕の強い言葉にビックリし言葉が止まると


「先輩の悪口を言うな、それとお前とは何があろうと付き合わない。それにそのネックレスは海堂にもらったんだろ?」


皮肉を混ぜた拒絶の言葉を、芽衣に言うと体から力が抜けたのか手を離し、その場に座りこんだ。


「さようなら」


僕はそう言って、先輩の手を握り返しながら図書室に向かった。

その後ろでは、泣き声が聞こえたが僕はなんとも思わなかった。


図書室に向かう途中先輩が


「ごめんね、空くん。でも、よかったの?あの子が幼馴染の子なんだよね?」


「先輩、流石に僕でも怒りますよ」


「えっ?」


「先輩が謝る必要なんてないんです!僕はあの時、僕の事で怒ってくれている先輩を見て嬉しかったんですから!だからもう2度とそんな事言わないで下さい!僕が好きなのは先輩です!」


気持ちを正直に告げると、先輩は顔を赤くして下を向きながら


「ありがとう」


小さな声で、けど嬉しそうにお礼を言った。


そして、図書室に着き中に入ると先輩は先に入った僕を呼び、後ろを振り返ると


目の前に先輩の顔があり、先輩の唇が僕の唇を塞いだ。


ほんの数秒程度のキス


されど好きな人とのキス、いきなりのことに驚き何も反応できないでいると


先輩は顔を頬を赤く染めながら


「空くん、大好き!」


とびきりの笑顔でそう言った。その笑顔を見て


あぁ、僕も大好きだなと心の底から思い


「僕も大好きですよ!」


そう言って僕たちは近づきもう一度キスをした




こうして僕は、幼馴染に裏切られ図書室の天使に恋をした

最後まで読んで頂きありがとうございます!


先輩視点 その後の二人も書く予定なので評価・ブックマークしてくれると励みになるのでよろしくお願いします!


感想とか返信はしないですが、しっかり見ていますので良かったら感想も書いていってください!

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― 新着の感想 ―
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