私。もしかして転生した?!(2)
どうやら、私は転生したらしい。
……いや、どう考えても、あんな勢いでトラックにひかれて無事なわけがない。
けど、まさか転生してたなんて。輪廻転生は嘘かいな!?
最初はもちろんパニックだった。
何回寝ても起きても、夢からは覚めないし、ほっぺをつねっても痛いし。
もう認めるしかないじゃない!!
――転生先のお嬢さまは、雪乃リリア。
雪乃家の長女で、お兄様が二人いるらしい。
琥珀色のさらさらストレートヘアに、くりくりしたブラウンの瞳。
透き通るような白い肌。控えめに言っても、めちゃくちゃ整ってる。もう、かわいいよ!
で、問題はここから。
見た目12歳、中身アラサー。
某、中身は大人中身はなんとか!みたいなことが起こってる!!
はぁ、、、。
……うん、大丈夫。なんとかなる。たぶん。
聞き耳を立てて、外のお手伝いさん達曰く、このリリアちゃん、屋敷の階段で遊んでいて落ちて頭を打ち、そのまま半年間眠っていたということになってるらしい。
乙女ゲームの導入みたいで、ちょっとワクワクする。
コンコンコン。
「失礼します。――あら、リリア様。お目覚めになられてたのですね。起こしてしまったかしら。ふふ」
入ってきたのは、お手伝いの杏さん。
柔らかい雰囲気のお姉さんだ。転生してから初めて出会った人でもある。
「大丈夫! 今日からみんなと朝ごはん食べるんだよね? 楽しみ!」
そう。今日は目覚めてから初めて、家族全員と食卓を囲む日。
目を覚ましたときもみんな来てくれたらしいけど、あの時は気が動転していてよく覚えていない。
だから、今日が実質的な“はじめまして”だ。
杏さんに髪を整えてもらって、めちゃかわなワンピースを着せてもらって。私は胸を高鳴らせた。
さて、どんな家族なんだろう。
――こうして、私の“転生生活”の幕が上がった。




