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山城学園ゲーム部!  作者: ねここ
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第6話(罰ゲーム編、制服交換)

今回は第5話の続きになりますー!

罰ゲーム開始からですね!

〜罰ゲーム開始〜

「さて、じゃあ罰ゲームね!」

春佳がわくわくしながら切り出す。

「引くのはひなたに任せた!」

真央が逃げるように1歩下がる。

「えぇ…わかりました。真央先輩、私が引きましょう、そのかわり恨みっこ無しですよ!」

渋々ひなたが引き受ける。


「では、これにしますね。え、これは…!制服交換ですかー!?」

ひなたが引いた紙には制服交換する♡と書いてあったのだ。

「私が書きましたーっ!これだったら交換してそのまま渚の家に行けるじゃないですかー!」

早希が楽しそうに言う。

「早希…おまっ…俺が女装したとこで誰も求めてないだろー!しかもそのまま外出るって…!」

真央が悔しそうに言う。


「早希ちゃんナイスアイデアだねー!よし、じゃあささっと制服交換してコンビニ寄って渚の家にいこっかー!帰るときに渚の家で着替えたらいいもんね!」

春佳も楽しそうだ。

「ば、罰ゲームですから仕方ないですよね…あちらの見えない場所で着替えましょうか…」

ひなたと真央が気が進まなさそうに部室の奥へ行く。


「まぁ…夏服よりはマシかぁ…まさか女装することになるとはなぁ…」

真央が諦め半分で呟いた。

「ブレザーとリボン渡しますね…ズボン脱いだらここに置いてくださいね。そしたらスカート置いておきます…ウエストは調節できる分大きくしたので多分入ると思います。」

ひなたも恥ずかしそうに言う。

しゅるしゅると着替える音が聞こえてくる。


「い…一応着替え終わりました…」

先にひなたが出てるくるがうつむき加減で顔が真っ赤だ。

「わー!ひなた先輩似合ってますねー!ちょっとたぼっとしてるのはしょうがないですね!」

「ひなた似合うじゃないー!髪ちょっといじった方がいいかもー。いじってあげるねー!」

早希と春佳が感想を言う。

「こうやってしておくと自然に見えるかなー。さすがに男子には見えないけどかっこよくなったよ!」

春佳がひなたの髪をいじっていると真央が出てきた。


「終わったよー…一応着れたけどまじでこれで行くの?」

真央が困って立ち尽くしている。

「お、きたきたー!って!ぷぷっ…」

「あはははっ!真央先輩ちょっとー!」

出てきた真央を見て春佳と早希が同時に笑う。

「2人して笑ってんじゃねーよっ。俺だって好きでやってるわけじゃないんだからさー!」

真央がちょっと拗ねたように言う。

「ごめんごめん!リボンもつけ方変だし、スカートのホックは横だよっ!まぁ男の子だし、そうだよねー。おいで!私が直してあげるー。」

春佳が真央に手招きする。


大人しく真央が春佳の前に来る。

「これでよし…っと、次は髪だけど…ちょっといじるね。まぁこんな感じでいっか、ちょっと無理やりだけど前髪にピンつけておこー。じゃあ準備していこっかー!」


「帰る準備オッケーですっ!」

早希が元気よくいう。

「わ、私達も大丈夫…です…!

ひなたと真央も準備はできたようだ。

「あ!そうだ!真央の靴下短いやつだね。ハイソあるからこっちにしなよー、バランス悪いよー。それと脱いだやつは袋に入れて持っといてね、あとで着替えた時にハイソを私が持ってくからー。」



そう言うと春佳は部室の奥から新品の紺のハイソックスを真央に手渡す。

「履き替えろってのかー!もうっ女子て言うのはほんとめんどくせーなー。」

仕方なく靴下を履き替える真央、とそこに。

「あの、真央先輩、パンツ見えてますよ…」

ひなたが言いづらそうに真央に伝える。

「真央ちゃん、パンツ見えないようにしてなきゃだめでしょー!そんな大股開いたら丸見えに決まってるじゃないー!パンツも女の子の穿かせるよ?ふふっ♪」

それを聞いて春佳が茶化す。

「もうわかったわかった、気をつけるからそれは勘弁してくれー!ってか、下に履くやつあんじゃないのか?」

真央が思い出した事を言う。

「あの…私今日下履いてなくって持ってないんです…すみません…」

ひなたがちょっと困りながら言う。


「履いてるからって見せていいことにはならないんですよー!真央先輩っ!」

早希のツッコミに真央もどもってしまう。

「そ、それはそうだよな、確かに…」

「じゃあコンビニ寄って渚の家にいこー!」

春佳がみんなを促した。


「スカート初めて穿いたけど足元スースーするっていうか何も穿いてない感じしてすごい変な感じするー。」

しきりに足元を気にして歩いている真央が言う。

「女子はみんな着てますから慣れてるのかもしれないですねー。ズボンあったかくていいですね。」

ひなたが少し慣れてきたのか余裕が出てきたようだ。


「学ランだと重くてちょっと大変らしいけど、うちはブレザーだしねー。私も寒い時は男子の制服がいいなぁー。スカート寒いもん!」

春佳がちょっと愚痴っぽく言う。

「真央先輩、スカートって大変なんですよー。例えば急に風吹いたらこう…ばっ!って!」

早希が真央にいたずらを仕掛ける。

「ちょっ!やめろってーもー!スカートめくるなー!」

「真央もあんな嫌がってたくせになんか楽しそうじゃん!またやる?ふふっ♪」

春佳が意地悪っぽく言う。


「コンビニつきましたよー!部長、何買いますか?あ、あとお金どうしましょう。」

ひなたが春佳に相談する。

「みんなで食べるお菓子3個とジュース2本くらい?それからホットレモンでいいかな?お金はこれ渡すから、真央と一緒に買ってきてね!」


「あれ?優衣ちゃん?用事は大丈夫なのー?」

春佳が偶然コンビニにいた優衣を見つけたのだった。

「あ…部長、お疲れ様です…。用事はあるんですけど、もうちょっと時間ありそうだったので買い物に来てました。って…!ふふっ…あの女子の制服着てる人って真央先輩ですよね…罰ゲームですか?」

「そうなの、今日だけ真央ちゃんになってるのよー!ひなたと制服交換してるの。そしてこれから渚が風邪っぽいからみんなでいくろころー!優衣ちゃんも時間ありそうなら一緒に行く?」

春佳が笑いながら今日あったことを話す。

「30分くらいなら行けそうですね。時間になったら帰らなきゃですけど…」

優衣はどうやら行きたいらしい、ということを春佳が理解する。

「買い物も終わったようだし、みんなのとこに行こっかー!」


「ひなた、真央ありがとねー!コンビニで優衣ちゃん見つけたから一緒に来るんだけど、ちょっとしか時間がないみたいー!」

春佳がさっきあったことをみんなに伝える。

「皆さんお疲れ様です。私もちょっとだけついていきますね…真央先輩…ふふっ…すみません、何でもないです…」

優衣がみんなに挨拶する。

「優衣までなんだよー!俺だって恥ずかしいんだぞー!?」


「わっ、風がーっ!ってみんなでこっち見るなよー!」

真央が強い風でなびくスカートと戦っていると、

「私達も慣れちゃってるんですねー、さっと押さえるだけでそんな驚くことないですもんね…」

早希がしみじみと言う。


「ここが渚の家だよー!」

早希が家まで案内してくれた。

ピンポーン。

「はーい」

渚がだるそうな声で返事した。

「春佳だよー!みんなとお見舞いに来たんだけど、上がっても大丈夫?」

「ぶちょーかぁー。そんなこれくらいでお見舞いなんてしなくてもー、でもありがとー!部屋着でもよかったら入っていいよー。」


「「「お邪魔しまーす」」」


「まぁ僕以外誰もいないんだけどね。って…真央…その格好…ぷぷぷっ…」

渚が笑いを堪えきれずに吹き出してしまう。

「あのさー、俺ここまで全員にそれされてんだけど、ちょっと悲しくなってくるなー。」

「ごめんごめんー、だって女装してるなんて思わなかったんだもんー。」


「わーい、お菓子パーティーだー。うれしー!」

渚がさっきより少し元気が出たように感じる。

「渚はこれね、ホットレモン!風邪にいいみたいよ!真央とひなたが買ってきてくれたんだよー。」

春佳がホットレモンを渚に手渡す。

「ありがとー!あ、真央パンツ見えてるよ。」

「人がせっかく心配して来たっていうのにそれかよー!まぁさっきより元気そうだからいいけどさ。」

真央が嬉しそうに言う、が

「真央先輩、スカート穿いてあぐらで座ってたら見えるに決まってるじゃないですか。足を伸ばして座りましょう?」

ひなたが厳しく言う。

「ひなた先輩の男子の制服姿…よく似合ってます…かっこいいです…」

優衣が少し照れながら言う。

「か、かっこいいなんて…!あ、ありがとうございます…!」

不意に褒められてひなたの顔が赤くなる。


「もー、女子が大変なのはわかったから勘弁してー!」

ついに真央が根をあげる。

「えー?女の子ってそれだけじゃないのよー?ヒールだって歩きづらいし、冬だって寒いし、この制服で自転車乗ってる子だっているのよー?今度やってみる?」

春佳が意地悪く言う。

「これ以上は無理だー!俺にはむりっ!」

真央はもう降参と言わんばかりに首を振る。

「仕方ないですねっ、ひなた先輩と真央先輩、隣のお部屋借りて着替えて来ます?」

早希が提案した。

「そうね、そうしよっか!悪いけど渚、隣の部屋借りていいー?」

春佳が渚にお願いする。

「そっちの部屋ならいいよー。」

指をさしながら言う。


「ふぅー、やっと落ち着いたぜー!女装はもうこりごりだー!」

真央がすっきりしたように言う。

「ズボン、暖かかったです…別に女子の制服も気に入ってるからいいんですけど。」

ひなたがぼそっと呟く。


「あ…わたしそろそろ家に帰らなきゃいけない時間です…楽しかったです。ありがとうございました。」

優衣が帰る時間になったようだ。

「あっ、優衣ちゃん時間だもんねっ!片付けはやっておくから任せてー!」

春佳が時間を心配しながら言う。

「ありがとうございます…お願いします…あ、渚先輩もお大事にしてください…」

優衣がお辞儀をして家から出る。それを見た渚が、

「優衣っていい子だよねぇー。」

と思わず言う。

「そうね、ちょっと変わってるけど、いい子だよねー。」

春佳もそう思っているようだ。


「片付けも終わりましたし、私たちも帰りましょうかー!」

普段と違った事をしたせいか、ひなたがいつもよりテンションが高い。

「そうね、ひなたがささっと片付けてくれたおかげですぐ片付いたねー。ありがとー!」

春佳は片付けがあまり得意ではないので、とても助かっている。

「いえいえ、私の得意な事なので任せて下さい!」



「渚ーお大事にねー!」

「早く元気になってねー!」

「一緒に部活しようねー!」

「俺と渚しか男いないんだから寂しいんだぞー!待ってるからなー!」

みんな思い思いの言葉を残して家を出る。


「みんなありがとー!僕はすごい嬉しかったよー!また学校でねー!」


読んでいただきありがとうございましたー!


真央くんいじってたら思ったより長くなってしまいました笑

前回まで割と置物にされていたので多少救われた(?)のかも笑

制服交換っていうシチュがとっても好きで、いつか描きたいなーと昔から思っていました。


感想、コメントお気軽にしてくださいねっ!

ねここが喜びます笑

では失礼しますー!!


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