第2話(鼻フック)
第2話ですっ!
今回は鼻フックとくしゃみですねー!
意外とテレビとかyoutubeとかで動画ありますよね。
フェチズムを感じます…。
それではどうぞー!
授業が終わり、今日も部活へと向かう春佳。
「ふー、疲れたぁー!今日のゲームは何がいいかなーっ。」
少し声が大きい独り言を言う。
「あ、部長お疲れ様ですー!すみません…今のって独り言でした?」
途中でばったりひなたと会う。
「あら、聞こえちゃってたのね!独り言のつもりだったのにー!」
春佳が少し恥ずかしそうに言う。
「お困りでしたら、今日はウノにしませんか?公式ルールを見たら私が知ってるルールとは違ったところがあったのでみんなで確認してやってみませんか?」
ひなたがパッと案を出す。
「そうなんだ!私もやった事あったけど公式のルールかどうかはわからなかったからねー。じゃあ今日はウノにしよ!」
そうこう話しているうちに部室に着いた。
「お、今日は2人一緒かー!春佳、ひなたおつかれー!」
やはり1番最初に真央が反応する。
「もう、私を待つわんこみたいになってる。真央って犬っぽいよねー!」
「私も時々びっくりします…。」
春佳、ひなたも返事を返す。
続いてすぐ早希、優衣も部室に着く。
「今日は私たちが最後だったー!」
「あ、皆さんお疲れ様です…」
「みんな揃ったし、今日も部活始めよっか!」
春佳がいつものように切り出す。
「ぶちょー、今日は何やるのー?」
渚が聞いた。
「今日はね、さっきひなたちゃんから案をもらったんだけど、ウノを公式ルールでやってみない?ルールをみんなでもう一回確認してそれからスタートよ!」
「ウノに公式ルールってあったのかー!初めて聞いたぞ。」
真央が驚きながら言う。
〜ルール確認中〜
…
…
…
〜ルール確認終わり〜
「へぇ〜!ほんとはこういうルールだったんだ!」
春佳も驚きを隠せない。
「そうなんです!私たちが知っているルールより難しく、戦略性が高いのですよ!」
ひなたが補足する。
「あ、でも1人上がったら全員終わっちゃうんですよねー?」
早希が気づいた。
「そうねー。でも、その代わり残ってるカードと枚数で順位をつけるみたいよ。」
ルールを飲み込めてきたらしい春佳が言う。
「みんな、罰ゲームを書いてこの箱に入れてね。」
春佳が箱を持ってきて、みんなが罰ゲームを書いた紙を入れる。
「今日も3回戦でやろっか!1位+2点、2位+1点、ビリで-1点よ。ひなた、集計お願いね。」
春佳の言葉にひなたが阿吽の呼吸で表を準備する。
「部長とひなた先輩の関係ってすごいです…」
何度見ても優衣が驚いている。
〜1回戦〜
春佳「6人でリバースになると順番なかなか来ないわね…」
渚「ぶちょースキップでー。」
春佳「渚またそうやってー!!」
早希「ウノですっ!」
真央「うわ、まじかー!何持ってんのかなー!」
優衣「私も…ウノ…」
春佳「ええっ!!優衣ちゃんもあと1枚!?」
早希「あがりでーす!」
真央「最後は青だったかー!あがられちまったー!」
春佳「残りの手札は…」
春佳 数字の6、7、9
真央 スキップと数字の2、3
渚 ドロー2と数字の0、6
ひなた ドロー2とリバース、数字の4、5
優衣 数字の1
春佳「ってことは2位が優衣ちゃんでビリがひなたね。」
ひなた「記号カード使っておけばよかったです…」
早希+2 優衣+1 ひなた-1
〜2回戦〜
春佳「ワイルドドロー4よ!」
渚「さっきの仕返しなんてひどいよー。」
真央「…なんかお前ら仲よくなった?」
春佳「これでウノよ!」
早希「誰かー部長にドロー2してください!」
真央「ごめん、俺持ってないわ…」
春佳「あがりー!」
真央「なんでちょうど持ってるかなー!まぁしょうがないかー」
春佳「残りの手札は…」
真央 数字の0、2
渚 ドロー2、スキップ、数字の2、3、6
ひなた 数字の4、6、9
早希 スキップ、リバース、数字の4
優衣 数字の4、8、9
春佳「えっと、2位が真央でビリが…渚かな?」
渚「もー、最初のドロー4のせいだー!」
早希+2 春佳+2 真央+1 優衣+1 ひなた-1 渚-1
〜3回戦〜
早希「出せないの多いよー!助けてー!」
渚「おんなじ色ばっかりだときついよねー。」
春佳「ウノよ!」
ひなた「部長今日は調子良いですねー!」
春佳「そうかと思いきや…持ってなかったー!」
渚「ウノ、だよー」
優衣「私もウノ…です…」
真央「うはっ!これはもう祈るしかねぇなー!」
優衣「上がり…です…ドロー4。」
ひなた「あ、あの…そ、それはやめてください…」
早希「うわ、優衣ちゃんこっわ…」
春佳「上がりたかったなぁー!えっと、残りの手札は…」
春佳 数字の9、2
真央 ドロー2、数字の5
渚 数字の3
ひなた リバース2枚、スキップ、ワイルドカード、数字の0、8
早希 数字の5、8、9
春佳「渚が2位で、ひなたがビリね…」
ひなた「優衣さんひどいですよー!最後にあんなカードを…」
優衣「わ…すみません。最後に残っちゃって…」
春佳「それも作戦だから仕方ないよねー!受けたくはないけどさ…」
優衣+3 春佳+2 早希+2 真央+1 ひなた-1
〜罰ゲーム〜
「なんか今日は負け続きでした…」
ひなたがしょんぼりしながら言う。
「大富豪と違って上のほう争ってたもんねー。次がんばろーねぇー」
渚もフォローの言葉をかける。
「優衣ちゃん1位は初めてなんじゃない?これは楽しみかもー!」
春佳がわくわくしながら言う。
「ひなた、箱から1枚取ってね。」
春佳が促す。
「はい、気は進みませんけど…とりました。」
取ったひなたと一緒に渚が覗き込む。
「罰ゲームは…鼻フックつけてこよりでくしゃみ5回、重さはじゃんけん3回してね!って書いてある!」
「あ、私書いたやつ引いちゃった?ちょーっと痛いかもだけど面白い動画撮れるかなーって♪」
春佳が嬉しそうに言う。
「は、鼻フックですか?恥ずかしいですよー!!部長なんてこと書いてるんですかー!!」
ひなたが真っ赤になりながら怒っている。
「いやぁ、まさかひなたがそれ引いちゃうなんてね!いい引きしてるよねー!優衣ちゃんがやるんでしょ?楽しみだわぁー。」
春佳が気にもせず笑っている。
「わ…わたしどうすれば…?」
困っている優衣に渚が話しかける。
「とりあえず準備するからちょっと待っててー。えっと動画撮る準備おっけーだよー。あとはぶちょーお願いー。」
「はいはい、こっちも準備できたから…ひなたーここの椅子に座ってね。」
春佳がひなたを呼んで準備を続ける。
「鼻にフックをかけて…あ、ちゃんと消毒したから大丈夫よ。あとは、後ろにかごを置いて…おっけー!」
「ちょ、ちょっとこれほんとに恥ずかしいですよ?!」
ひなたが口と鼻を手で覆って隠す。
「罰ゲームだから仕方ないでしょー?それはわかってるくせにー♪はいはい、手で隠さないのー!それじゃ意味ないでしょー。優衣ちゃんおいでー!」
優衣がおずおずとひなたの前に立つ。
「今から3回じゃんけんして、優衣ちゃんが勝った分の重りを後ろに入れるからねー。で、3回終わったらこよりを使ってくしゃみを5回させてあげるの。そしたら罰ゲーム終了だよー!」
「わかりました…でも、そんなことしていいんですか…?」
優衣がわかっていてもつい、聞いてしまう。
「罰ゲームだからしていいのですよ。」
ひなたが覚悟を決めたように言う。
〜罰ゲーム開始〜
「まず、3回じゃんけんしましょう」
「はい…」
「じゃーんけーんぽん」
優衣 チョキ
ひなた パー
「いきなり負けてしまいました…お、重いです…!もう鼻が少し痛いです…!」
「わ…大丈夫ですか?」
「大丈夫です、続けましょう。」
「じゃーんけーんぽん」
優衣 パー
ひなた グー
「また負けてしまいました…今日は負ける日なんでしょうか…いっ…痛いです!!鼻が…!も、もう無理です…!」
「わ…また勝っちゃいました…あ、鼻が…縦に伸びて…ふふっ…」
「えっ、優衣さんに笑われてしまうなんて…うぅ…どうなっているんでしょう…は、恥ずかしいです…最後1回やりましょうか。」
「じゃーんけーんぽん」
優衣 パー
ひなた グー
「うぅ、今日はほんとに付いてませんね…いだいですーーー!!鼻千切れちゃいますううううーー!!」
「ぜ…全部勝っちゃいました…あっ、ひなた先輩痛そう…大丈夫ですか…?で、でも…顔真っ赤で、鼻が縦に伸び切っちゃってて…かわいい…」
「「「えっ」」」
「「「しーっ2人以外は喋らないのっ」」」
「ゆ、優衣さん早く次をお願いしますっ!鼻が痛くて!!千切れちゃいそうですーーー!!」
「わ、わかりました…えっと、これで鼻の中をいじってあげたらいいんですね?」
「じゃあ、失礼します…鼻の奥まで入れますね…」
「はっ…はっ…うううう、出そうで出ませんーーー!」
「こちょこちょ…くしゃみ出そうですか?鼻の中全部見えちゃってますよ…?」
「わっ、急に耳元で喋るなんて聞いてませんよ!それに中まで見ないでくださいーーー!恥ずかしいですからーーーっくしゅんっ!」
「ひなた先輩があまりに可愛かったのでつい…くしゃみ、1回目ですね。」
「もうちょっと奥の方まで入れますね…」
「っくっしゅん!くしゅん!!うううう、痛いですーーー。鼻が千切れそうですし、ずっとむずむずがとれません…」
「ひなた先輩、くしゃみもかわいいです…あと2回ですね。」
「はっくしょん!!うぅぅ、これきついです…。あと1回…」
「ひなた先輩らしくない大きいくしゃみでしたね…こんなの聞かれて恥ずかしくないんですか豚さん?」
「…!!恥ずかしいですけどっ…!痛くてむずむずして大変なんですっ…!そうやって呼ばないでくださいっ…!」
「豚さんのお鼻してるから豚さんって呼んだんですよ?最後の1回、出させてあげますね…豚さんっ♪」
「はっっくしょぉん!!!うぅぅ…や、やっと終わりました…鼻が千切れなくてよかったです…」
「かわいいくしゃみ聞かせてくれてありがとっ豚さんっ♪」
「罰ゲームは終わりねっ!」
春佳の合図で罰ゲームは終わった。
春佳が鼻水いっぱいのひなたにティッシュを渡す。
「あ、ありがとうございます…部長。」
「見ててとっても楽しかったよー!まさか優衣ちゃんがあんなになるとは思わなかったねー。」
春佳が言う。
「え、えぇ…私もびっくりしました。痛かったし恥ずかしかったんですが、優衣さんの新しい1面が見られましたね。」
その優衣は…
「わぁ…やっちゃった…」
顔を真っ赤にして椅子に座ってうずくまっている。
「優衣ちゃーん!だいじょうぶー?」
春佳が声をかける。
「わ、わたし調子に乗って…つい…あんなことやこんな事まで…」
優衣の言葉に春佳や真央がフォローを入れる。
「そんな事なかったよー!いや、まぁ驚きはしたけど罰ゲーム感増してよかったかなーって思ってる!それに優衣ちゃんの新しい1面も見れたしね!」
「びっくりしたけどあれすごかったなー!初めてであんなにできるやついねーと思う!」
「あ…ありがとうございます…」
優衣も少し落ち着いたようだ。
「よし、片付けも終わったから2人が落ち着いたら帰ろっか!とった動画は後で上げておくねー!」
春佳がみんなを促す。
「優衣さーん!」
優衣が振り返るとひなたが声を掛けてきた。
「あ…ひなた先輩…さっきはすみません…」
「いいんですよ、優衣さん、罰ゲームですし。私は痛くて余裕ありませんでしたが、優衣さんが楽しんでくれたことはすごく嬉しかったんです。恥ずかしかったですけどね。」
ひなたに言われて優衣が赤くなる。
「あ…ありがとう…ございます…先輩。」
不器用だけど、少し嬉しそうにひなたを見る。
「今度は負けませんよ!」
ひなたが優衣に言う。
優衣が人前で自分の趣味をオープンにできたのは初めてのことだったかもしれない。
「よし、みんな帰る準備できたー?」
春佳が全員を確認する。
「「「お疲れ様でした!また明日ーー!!」」」
変態チックな感じになってしまったけど大丈夫かな…とちょっと心配です!笑
まさか優衣ちゃんが覚醒してしまうなんてっ
書いてたらこうなってしまいました(汗
ちょっと本文長すぎるのでゲーム編と罰ゲーム編分けてもいいのかなぁ…なんて考え中です…。
お気に召しましたら感想をお願いいたします!