1話
うおぉ!すごい!これが!
私は竹下 瑠璃。普通の高校一年生!
そして今 私が持っている黒いゴーグルとソフトは応募で手に入れた物でまだ日本に500個しかないというゲーム、クリエイト・シュミレーション・オンライン・ゲームなのだ!長いので訳してクリエイト・ゲームとよぶ人もいる。しかも応募で手に入れられるのは2人しかいない。
このソフトをゴーグルに入れて…おぉ、これを被ればいいのか。えぇっと…このメニュー画面で名前を設定して…まぁリィでいいや。
よし!じゃあやるぞー!
『crit・game スタート!』
よっと。ここは…広場に出てくるのか。
ピピッ。設定を追加しました。妖精 奈々 追加。
そうすると可愛い深い青の髪とピンクの服で羽が生えている妖精が空中から落ちてきた。もちろん私はキャッチする。
うん?何この声?説明書にもこんなの書いてなかったような…。って何この子⁉︎めっちゃ可愛い!あれ?寝てるのかな?
「うぅん…。マスター?」
その妖精は目が覚めたようだ。私をマスターと呼んでいる。
「どうしたんだ?その妖精…このゲームの設定に妖精なんかいたか?」
「ふぇ?」
私に話しかけたのは黒髪ロングの女の子だった。
「ん、いや、変な声がしてそのあとにこの子が降ってきた。」
「はぁ?降ってきたぁ?」
そうするとその子はすっとんきょうな声を出した。にしても…私はその子をじぃっと見つめる。
「なんだよ?」
そんな私を疑問に思ったのかその子は首をかしげる。
「いや、なんでもない!」
なんていうか…男の子みたいだなって…。
「…?マスター達?どうかしましたか?」
もう完璧に目覚めてしまった妖精が私に向かって聞いてきた。
「ううん、なんでもないよ。あ!じゃあ1つ聞くけどさ、奈々…だっけ?奈々は何者なの?」
そう、私は奈々に疑問をぶつける。
そう言うと奈々は少し迷ってから私に告げる。
「うぅん、私ですか。まぁ、マスター達の言葉で言うと『隠れキャラ』ですかねぇ?」
隠れキャラ…まぁ、そりゃ説明書にのらないわな。
「あ!そうそう、あなたの名前は?」
私はさっきの女の子に向き直って聞いてみる。
「メニュー開いてオンラインを押せば分かると思うけど…カイ。お前は?」
カイ…かぁ。
「リィだよ!よろしくね!」
ピピッ。アラーム、アラーム。時間です。
「お、もうやめなきゃ。またね。奈々、カイ。」
「あぁ。じゃーな。」
「またね、です!マスター。」
楽しかったなあ♪私は気づいていなかった。そう、私は大変なミスを犯してしまった事に…。