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私は悲劇の悪役様  作者: 藍沢 アイネ
1/1

一般人F白石 美優



『僕は君を愛しているんだ

ミユと結ばれる為なら地位も名誉も富も全て捨てよう

だから僕の手をとって___』


「もちろん!ハイネ様にどこまでもついて行きます!!」



つい叫びながら選択肢を選んでしまった...


もちろん、こんなの現実じゃない

そうこれは今、絶大な人気を誇る乙女ゲーム

「ときめき☆プリンス~王子様と禁断の恋~」だ


私はその乙女ゲームのハイネ王子を愛してやまない




「本当に主人公みたいにハイネ様と結ばれたら幸せだろうな...」



一般人Fくらいのポジションで

普通の家に生まれて、普通の学校へ行って、一般企業に就いて

立派なモブを演じてきた


だから、来世はハイネ様みたいな素敵な王子様と結ばれる

王道ヒロインにしてくれないかな...



「なんてね」



四捨五入したら30歳、

現実に目を向ければ周りは素敵な家族を作っているというのに

私は1人で休日ゲームばかりしている寂しい女



「せめてゲームと夢の中でくらいは

王子様と結ばせてください」



現実から目を背けるように私はいつもより早く眠りについた



それから、私の部屋が真っ赤な炎に包まれるまで

そう長い時間は経たなかった





『次のニュースです。

昨晩の火事による被害者は白石 美優さん

原因は隣人の煙草の火の不始末のようで...』





神様、私なんか悪いことしましたっけ...?



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