山田、ヤマダになる。
はじめまして。田中です。
初投稿となるので緊張しています。
この作品はもう自分のなかでは完結までしているので頑張って文字を入力します(笑)
感想とか書いてくれる人が好きです。
批判でもいいので色々と言って頂ければこちらも成長につながるので!
結構適当なセリフや行動をさせます。
イヤな方いましたらごめんなさい!!
よろしくお願い致します。
夕方の17時過ぎ、「佐藤恭春」は仕事を終えて会社から自宅までの道を歩いていた。
佐藤の働いている会社は、都心のオフィス街にあるが自宅は電車で40分徒歩で20分合わせて1時間とそう遠くない距離だが、佐藤の自宅は田舎の方で畑と公園がたくさんあった。
家まであと1分で帰宅できるというところで、事件は起きた。
トラックが道路を走っているところに、何を思ってかはわからないが子どもが急にそこに飛び出したのだ。
佐藤は「危ない!」と叫びながら子どもを突き飛ばす形で道路に飛び出した。
ドン!と大きく鈍い音を聞きながら、目の前が真っ暗になった。
~Different Viewpoint~
俺は山田。21歳のイケメンだ。今日も陽気にトラックでパンをお店に配送している途中だ。
最近は自分の中でアリアナ・グランデが流行りで、アリアナ・グランデの曲を聞きながらテンションを上げて運転していた。
次のお店が最後の配送先だ。
この周辺は地元だから近道を知ってるので、近道していこうと思い正規ではないルートを選んだ。
住宅街で公園の多い道だ。
トラックを運転していると急に子どもが道路に飛び出し、その子どもを守るようにサラリーマンが子どもを突き飛ばす形で飛び込んできた。
慌ててブレーキを踏むが間に合わない。ドンと鈍い音と共に俺の視界が真っ白になった。
俺は今真っ白な空間に浮かんでいる、そこに突然女が現れた。
「私は女神です。山田さんが向こうの世界でもやっていけるように、山田さんにビームの出るメガネを渡します。」と突っ込みどころ満載なことを言って消えていった。
急に眠気が襲ってきて、目を閉じた。
「ふあぁ、よく寝たぜ」とあくびをしながら起きると異変に気づいた。
まずなぜかトラックで寝ていたこと、そしてみたこともない森にいたこと、一番不思議なのは目がいいのにメガネをしていることだ。
まぁそんなことはどうでもいいと思い、昨日のことを思い出してみる。
昨日のことを全部思い出した結果
「これはどう考えても異世界にきたな。最近異世界モノが流行っているから間違いない。」と結論付けた。
とりあえずトラックの外に出て、森を歩いてみた。
前の世界にいたときよりも身体に力がみなぎっている感じがする。
偶然向こうのほうに大きい男がいたので試そうと思い話しかけにいった。
「おい、そこのデブ!金目の物をよこせ!」と言い殴りかかった。
1分後
「すみませんでした。なんか調子に乗ってました。」とボコボコにされた俺は土下座した。
大きな男は、これ以上俺に何かしても得がないと思い去って行った。
俺は泣きながらトラックに戻り、トラックのエンジンをかけて大きな男が向かっていった方へトラックを走らせた。
木と木の間が思った以上に広くて運転しやすいなと思いながら走っているとさっきの大きな男をみつけた。
その瞬間アクセルを強く踏んだ。
「さっきの仕返しだ!吹っ飛びやがれ!」
大きな男は逃げるが、トラックのスピードに勝てるはずがなく、ドーンと大きい鈍い音をあげ吹っ飛んでいった。
大きな男が起き上がったら怖いので、もう一回助走をつけて撥ねた。
もう大丈夫だろうと思いトラックを降りて男の持ち物を漁り、この世界の通貨っぽいものと宝石があったので頂いた。
この男の身なりと持ち物を合わせて考えると、きっと盗賊だろと思い、我ながらいい事をしたなと上機嫌でトラックへ戻った。
「ずっと森にいてもつまんないな。とりあえず森からでるか。」
だがトラックの燃料がさっきのでなくなってしまったので、歩くしかない。
ただ、いきなりこの森にいたので、どの方向に歩けばいいのかもわからず適当に歩いた。
森を歩いて行くとちょっとした洞穴があった、もう辺りが少し暗くなってきたから、そこで休もうと思って洞穴に入っていった。
洞穴に入るとそこには、縄で体をぐるぐる巻きにされた少女がいた。
「こんなところでマニアックなプレイをしている人がいたとはな、すまなかった、引き続き楽しんでくれ」といい洞穴から出ようとすると
「待って下さい。私は盗賊に捕まって、ここに拘束されてるんです。」と少女が説明してきた。
んー、盗賊か下手したら殺されるな。よし
「じゃあ頑張ってー」と、また洞穴からでようとすると、今度は泣きながら「助けて下さい」と言ってきた。
俺は本当は嫌だったが、この世界のことを全く知らないし、この森の出方さえわからないので助けることにした。
「助けて頂いてありがとうございます。私の名前は、ナエと言います。この森を抜けて少し歩いたところにある、インシオ村で暮らしています。インシオ村には、年寄りが多く若い人が私くらいしかいません。盗賊はそれを知って私をさらい、お金と宝石との交渉材料にしようと考えてました。」
「ほー、若い子をさらって年寄りから金と宝石を巻き上げるとは、中々頭のいいやつではないか。盗賊とやらは何人くらいいるんだ?」とナエに聞いた
「それが、1人だけなんです。体の大きい男で年寄りには、1人だけでも脅威になりうるんです。」
とかなしげな表情をして言った。
「ん?1人?体が大きい?さっき倒したやつかもしれない。証拠になるかわからんが。」と言いながら鞄に入れたさっきの宝石などを見せた。
それを見た途端ナエの表情によろこびが混ざった。
「この宝石、私のおじいちゃんが大切にしていたものなんです。」と宝石の1つを持ちながら、はしゃいでおじいちゃんのことを話すもんだから適当に聞き流した。
「とりあえず俺は、お前の村とお前の命の恩人ということだな。そのお返しで頼みを2つほど聞いて欲しい。」
と言うとすかさず「なんですかっ!?」と聞いてきた。
早く恩返しがしたいみたいだな。
「俺は目が覚めたらこの森にいて、前にどこで何をしていたか憶えてないんだ。だから、明日この森を抜けるのを手伝ってほしいのと、ナエの村に行ってこの世界のことを少し教えてもらいたいんだ。」
と前の世界のことは伏せて話した。
「それくらいのことでしたら喜んでお手伝いさせて頂きます。それに記憶がないなんて大変ですね。」
と気遣ってくれた。
「おっと、俺の自己紹介を忘れていた。先ほども話した通りイケメンで記憶喪失だ。だが名前は覚えているヤマダだ。よろしく。」
「ヤマダさんですね、よろしくお願い致します。今日はもう夜遅いのでここで寝ましょう」そういうナエに俺は近づいて言った
「寝る前にエッチしようぜ~」と胸をさわった。
「きゃーーーーーー」とナエは顔を真っ赤にし、叫んだ。
「お、ナエって処女だったの悪いな」と言った瞬間
ナエは腕を大きく振りかぶった。
朝起きると右の頬ヒリヒリする。
昨日ナエにビンタされたからだ。ナエのほうを見ると洞穴を出る準備を進めていた。
「ナエ昨日は悪かったな。自分で言うのもなんだが俺はイケメンだ。超絶な。ナエがB専だとは知らなかったんだよ」と謝ったが
「それで謝ったつもりですか?」と不機嫌だった。
胸触ったくらい大したことないだろ、めんどくさい女だなと思いつつ、ナエの後ろをついて行きながら森を歩いた。
「森のここから村までは大したモンスターは出ないので、盗賊を倒した。ヤマダさんといれば安心して村まで戻れます。ありがとうございます。」と機嫌が良くなったのか笑顔で感謝してきた。
え、モンスター?この世界モンスターいるの?俺聞いてないし、見たこともないよ?モンスター来てもトラックないから勝てるはずないじゃん。
と出会わないことを願いながら進んでいくとナエが声を上げた。
「モンスターが出てきました、この周辺では強いほうのモンスター、タンタンです。」
「タンタン?弱そうな名前だな。俺がすぐ倒してやる」と前に出ると、ヒョロヒョロだがとてつもなく牙と爪が大きく鋭いチーターみたいなのがいた。
え、あれタンタン?全然タンタンじゃないじゃん。あんなん無理だろと思いながら対策を考えていると、俺は前の世界じゃ掛けてなかったメガネをかけているのに気づいた。
タンタンとにらみあい、タンタンが動くと思った刹那、メガネからビームをだした。
タンタンはビームに直撃し絶命した。
メガネのビーム強すぎだろ。これさえあればなんでもできると思い俺は笑みを浮かべた。
ナエも「さすが盗賊を倒した方ですね。最初タンタンと対峙したときは、腰が引けていて大丈夫かなと思いましたが、1発で倒すだなんてやっぱりすごいです。」と褒めてくれた。
「まぁ、俺に勝てるやつなんているわけないだろ」とめちゃくちゃ強がった。
もうしばらく歩くと村が見えてきた。すると、ナエが
「ここがインシオ村です。」と見たかんじ、暗い雰囲気の漂ってる村を指して言った。
ただ村人たちがナエを見た瞬間、一気に明るい雰囲気に変わった。
俺は大きな声で言った。
「俺は盗賊だ!金を出せ!」
「ウソついてどうするんですか!?」とナエが言って
ナエが村人たちに事情を説明して、また暗くなった雰囲気が明るく戻った。
すると、1人の村人が近づいてきて話しかけてきた。
「この村は、昔はたくさんの野菜や穀物が取れて裕福じゃったが、5年前にあることがおきてからすっかり、とれなくなってしまって今は村のみんなで仲良く協力してやっていこうということで村がなんとかやってきたところに盗賊がきて、みんなに優しく活気をくれたナエとみんなで大切に使っているお金などを盗られて、もうやっていけない、と考えたところじゃったんだが、お主がナエを助けてくれた、本当に感謝しております。」と長ったらしいからほとんど聞いてなかった。
「盗賊から奪ったお金や宝石は俺のものだからありがたく使わせてもらおう。」と村人に言い放った。
村人たちはしょうがないと話していたがナエが怒った。
「今の話をきいてよくそんなこと言えますね!!」
「そう言われてもしょうがないが、俺が救わなかったら金も宝石もナエも戻ってこなかったんだぞ?」
「それはわかっていますが、アナタは最低です。」と言い去っていった。
俺は気にせず、村人たちにこの世界を知りたいから教えてくれと頼んだら、さっき長々と話していた村人が俺に言った。
「話が長くなるし時間も時間じゃ、わしの家でご飯をごちそうし泊まらせてやろう」とのことなので話を聞きに泊まりに行った。
このおじさんから話をきいて簡単にこの世界のことを話すと、4つの王国があり、この村はリコア王国の端のほうらしい、そしてリコア王国には5年前から魔族を引き連れた魔王があらわれリコア王国の三分の一の領土を魔王が支配してるみたいだ。
俺はその話を聞き魔王に興味を持った、俺のメガネのビームがどこまで通用するのか、そして魔王になりたい。魔王になってサキュバスやらダークエルフにモテモテになりたい。
魔物を支配とかめっちゃかっこいいし!!
早速翌日の早朝に旅立つことを伝えて必要な物を揃えさせた。
早朝を迎え村人に
「馬の手配や昨日の食事、泊まらせてくれたことに感謝している。礼だ。みんなと分けろ。」と言い盗賊から奪ったものすべてを渡し俺は村を旅立った。