表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
6/10

山賊討伐と意外な発見

左馬助達は冥琳に呼ばれ、トラックで正面の門に止まっていた。しばらくして雪連達の軍勢がやってきた


「早いわね。二人共」


雪連が言う


「ああ、準備完了だ。で、情報は?」


左馬助が言う


「ここから少し行ったところに、山賊の群れが来ていたわ。ちょうど、こちらに向かってきている」


「OKOK。行こう」


そう言って雪連達の軍勢と共に討伐に向かう


~荒野~


少し行ったところで軍勢は止まる。どうやら発見したようだ


「居たの?」


メリルが言う


「そうみたいだな。んじゃ、俺らも構えましょうか。メリル、武器借りるぞ」


「はいは~い。」


メリルに許可をとって武器を選択する。今回は軽機関銃のM60と対物狙撃ライフルのM82A1を持ち出し、トラックの屋根に登る。


「左馬助、そんなところで何してるの?」


雪連が言う


「ん?こっから向こうの様子が分かると思ってね。雪連達は作戦考えてるのか?」


「ああ、あるぞ。」


冥琳が言う


「聞かせてもらおう」


左馬助は射撃体制のまま聞く


「火矢で全体攻撃を行う。」


「お~う結構エグいことすんだな。」


「まぁ、牽制にもなるしな。その後は各個撃破といったところだ。祭殿、雪連をしっかりと見ててください」


「分かっておるよ。」


雪連を見ると今にも動きたそうにウズウズしていた。


「風向きも大丈夫、弓兵!火矢を放て!!」


弓兵に命令し火矢を飛ばす。飛ばされた火矢は山賊の方に飛んで行き、全体に火が回る


「うぎゃああ!!!!」「あちぃぃぃよ!!!!」「ぎゃああああああ!!!!!」


それぞれの悲鳴が聞こえてくる。が、戦場で生きてきた左馬助やメリルにはどうってことはなかった。メリルは荷台から迫撃砲を取り出し、追い討ちをかけるように撃ち込んでいく。山賊はさらなる攻撃により混乱していた


「冥琳!もう我慢できない!行かせてもらうわ!孫策隊!続け!!」


冥琳が言う前に行ってしまった


「全く、祭殿、お願いします」


「承知した!行くぞ!」


そう言って雪連の後に続くように行く


「左馬助、雪蓮たちを援護してやって」


「はなからそのつもりよ。」


そう言ってM82を撃ちだす


バコォン!バコォン!バコォン!


一発一発の銃声が荒野に響く、撃たれた山賊は成すすべもなく撃たれていく。そこへ雪蓮たちの追撃がやってくる。大多数はやられてしまったが、族の長は砦に逃げ込んだという情報を得たので左馬助達は追いかける


~砦~


「これ、砦っていう大きさなのか?」


左馬助が言う


そこには、砦というよりは一種の城と言ったほうがいいだろう。大きくて、何もかもがでかかった。山賊はそこを根城にしているみたいだ


「一応は砦よ。昔は一国あったらしいけど。」


雪連が言う


「とりあえずは攻城戦だな。雪連どうする?」


冥琳が聞く


「う~ん、攻城戦ってめんどくさいのよね~祭、何かない?」


雪連が言う


「わしに聞かれてもな。左馬助は?」


祭が聞く


「見る限りじゃあ、周りは山で囲まれてるみたいだな。包囲戦は無理だろう。それと、入口は普通のもんだが、単純に突っ込めば、弓兵の的になる。なら、あえての強行突破だな。」


「強行突破?何を言ってるんだ。無理に決まってる」


冥琳が反対する


「雪連、冥琳、一晩だけ、時間をくれないか?明日の朝には決着をつけられる。」


「一晩?う~ん、冥琳どうする?」


「うむ・・・・・祭殿、食料は持ってきておられますか?」


「一応はな。だが、そんなに日数分はないぞ。」


「分かりました・・・・・・左馬助、一晩やるから好きにしろ」


「OK。一晩ありゃあ十分だ。」


そう言って左馬助はトラックの方に向かう


「メリル」


「何?」


「C4とセムテックスはあるか?」


「あるわよ。こっちも無限にあるから、でも、どうするの?」


「ちょっとした科学の時間だ。と言っても門を吹っ飛ばすなら数で勝負だ」


そう言って笑う


「あらあら、だったら、試験用の爆弾も使ってみる?」


「試験用?」


「えぇ、米軍からの横流しの実験品だけど、丁度、航空機の爆弾一個分の威力があるそうよ」


「無茶苦茶な・・・・・」


「でも、威力はお墨付きよ?私も見たことがある。MBTを一撃撃破出来るわ。あんな門なんか木端微塵よ」


「いいね。何事も派手に行かなくちゃ、あと、暗視ゴーグルを貸してくれ、闇に紛れて行くから」


「了解」


そう言って夜までに準備を終え、夜になった。左馬助は闇に紛れて門に近づいて、門と周りの石垣に試験用の爆弾とセムテックスを仕掛ける。そして、メリルの方に戻ってくる


「どうだった?」


メリルは雑誌を読みながら言ってきた


「完璧、後は爆破するだけ。ザル警備にもほどがあるよ。このリモコンで押せばボン!だ」


「それは楽しみね。私も銃座を用意しておかなくちゃ」


そして、翌日になる


「左馬助、終わったの?」


冥琳が聞く


「ああ、ばっちり。おまえらはちょっと驚くかもしれんな。」


「驚く?」


雪連が首をかしげる


「ああ、聞きなれないっていう意味でな。そっちの合図を出してくれればいつでも行ける。後、弓兵が出てきたらメリルに任せろ。一掃するらしい」


「分かったわ。一応、こっちは準備は整ってるから」


「ん。ほいじゃ、ドーーン。とな」


そう言ってリモコンのスイッチを押す。数秒後門の方で仕掛けられた爆弾が爆発。門は吹っ飛び、中から慌ててる声が聞こえる


「成功だ!」


「雪連!」


「皆の者よ!聞け!相手は獣だ!人ではない!ためらいもいらぬ!全軍突き進め!!!」


「おおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」


雪連の号令と共に兵士が突っ込んでいく。左馬助も遅れないようにトラックに乗り込みスピードを出す


~砦~


砦では既に兵士たちが戦っている。左馬助もショットガンを持ち、砦内部に向かう。メリルはトラックの銃座で兵士たちを援護している


「どっせい!」


そう言いつつショットガンで近寄って来た山賊を撃ち殺す。腕が吹っ飛んだり、頭が吹っ飛んだりしている。祭によると雪連が砦内部で族の長を探しに行ったと言っていた


「ん?奥から声が聞こえるな。」


奥の広間に行ってみると族の長が雪連に剣を突きつけられていた。


「ひぃぃぃ!!!!こ、ころさないでくれぇぇ!!!」


戦意喪失だったみたいだ。


「・・・・・・・・あなたを許すもなにも私は殺すために来たのだから・・・・・」


冷たい声で雪連が言う


「頼む!この通りだ!!!!」


そう言って土下座をする山賊長


「獣に情けをかける気など毛頭ない。あの世に行って詫びるんだな」


そう言って雪連は剣を振りかぶり、山賊長の首を切る。音もなく首が転がる


「おう、終わったか。」


左馬助が言う


「あ、左馬助。来てたの?」


「なんだ、俺には気付いてなかったんだ。」


「ごめんなさい。気が高ぶると周りが見えなくなっちゃうのよ。」


「そか。まぁいいべ。終わったんだしよ。雪連が同じってのは親近感を沸かせる」


「昨日言ったでしょ?」


そう言って笑う雪連


「まぁな」


そう言って左馬助も言って一緒に砦を出る。


「おーーい!左馬助ーー!!!」


メリルが叫びながらきた


「どした?」


「意外なもん見つけちゃったよ!来てきて!!」


「「???」」


左馬助と雪連は首を傾げた。


来たのは砦の奥にあった倉庫みたいなところだったそこで見つけたものに左馬助は驚いた


「なんでこんなのが置いてあるんだ?」


そこにあったのは今の自衛隊で使われる96式装甲車だった。おまけに対戦車砲の8.8 cm PaK 43/41だった。


「正直驚いた。なんでこんなものが・・・・・・・おまけに弾薬箱までご丁寧に置いてあるし」


「私にもわからないわ。でも、使えるものは使っておきましょう?弾薬箱も見たけど、あっちもトラックの箱とおなじようになってた」


「まじか・・・・・・とりあえずは持ち帰ろうかね。」


そう言ってその二つを倉庫から持ち出す左馬助達だった

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ