筋肉お兄さん
すみません。
この作品、自分でもなにがしたかったのかわからないくらいです。
最初は投稿しようか迷いましたが、「書いてしまったものはしょうがない!投稿しちゃえ!」ってな感じで投稿しました。
面白いかどうかは分かりませんが、最後まで読んでいただけたら幸いです。
「ふんっ!ふんっ!」
……………
「ふんっ!ふんっ!」
あ、ごめん。
気付かなかった。
俺の名前は番場劉。
腹筋を割ることに憧れを抱く健全な高校生だ。
今俺は、一ヶ月前から日課になっている筋力トレーニングをしている。
場所はもちろん近所の公園だ!
俺の中で筋トレは、早朝の公園でと決まっている。
まぁ、お約束だな。
うん。
で、一ヶ月たった今でも腹筋は割れず、筋トレをしているわけだ。
「ふんっ!ふんっ!」
「おぉ!君も筋トレが好きなのかい?気が合うね。私もだ。」
そんな筋トレをしている俺の前に現れた一人のお兄さん。
ちょっとまて、
今は朝の5時だぞ?
なんでこんな時間に知らないお兄さんがいやがるんですか?
しかも、全身タイツは流石に警察に捕まるぞ?
…いや、こんな時間に筋トレしてる俺もなかなか危ないんだが…
「見たところ、腹筋を鍛えているみたいだね!うん!いいよ!なかなか鍛えられているじゃないか!だが、まだまだだな!見たまえ私のこの素晴らしい上腕二等筋を!素晴らしいだろ?!」
いきなりラジオ体操第二に出てくる動きをしながら、ちからこぶを出して見せつけてくる変なお兄さん。
「いや…悪いけど、基準が分からん。」
「ジーザス!これは困った子だ!私の上腕二等筋の素晴らしさが分からんとは…君、芸術とか嫌いな類の子かい?」
なんで上腕二等筋から芸術が生まれるのかがさっぱりだ。
ちなみに俺の芸術の評価は10段階で9だったが…
「しょうがない子だ。説明しよう。つまり…
「結構です。」
「せい!ちょっと待ちたまえ。君!私の上腕二等筋は素晴らしいのだよ!だが、君はそれが分からないと言う。それじゃ私の立場というものがだね…
「そんなもん知らんわ!俺の筋トレの邪魔をするな!」
いったいなんなんだよ…朝から変な奴にあっちまったぜ…
「君!考え事かい?お兄さんに話してごらん。きっとスッキリすること間違いなしだ!」
「…実は、お兄さんがウザくてたまらないんですよ。」
「それは仕方ない。私がこの世を絶てばいいんだね。よし!筋肉を強調して死ねる死に方は…
「オイオイ!ソコまで言ってねぇぞ!」
「そうかい?じゃあどうすればいいか教えてくれないか。筋肉と共に考え、実行するよ。」
「いや…もう、なんかいいわ…」
すると全身タイツの上半身部分を破り出した筋肉お兄さん。
いったいなにがしてぇんだよコイツは…
「見たまえ!この見事な逆三角形!素晴らしいと思わないか?」
「いや。」
「あ!あの人です!」
いきなり走ってきたおばさんと、地域の安全を守る警察官…
あぁ…俺、腹筋割りたいだけなのになぁ…
最後まで読んで下さってありがとうございます!
こんな作品ですが、よろしければ感想、コメント等をお待ちしております。