1話『ライフ・ワークス』
小説を投稿するのが初めてなので、全体的に下手っぴかもしませんが付き合っていただけると大変ありがたいです。それと誤字脱字やアドバイスがあればいただけると助かります。
『ライフ・ワークス』それは、一世を風靡したゲームタイトルである。全世界プレイ人口は3億人と言われるほどの超ビッグタイトルであり、フルダイブ型VRMMOの本作は、さまざまな職業とそれに付随するスキルを用いて戦う5対5のチーム戦PVPというよくあるジャンルなのだが、洗礼されたグラフィックと随所随所で光る製作会社の遊び心と言うなのギミック、シンプルだがそれ故に奥が深い操作や広いマップとリアルすぎるNPCなどが話題を呼び今の状態に至るのだろう。
このゲームの特徴を挙げるとするなら、やはり職業であるだろう。従来のゲームの職業とは名前やロールとして登場するものがほとんどであり、このゲームのようにその職業を単体として登場させ、その職業に適したスキルと武器とを組み合わすことによって没入感を高めているゲームはそうそう無いだろう。その職業を用いて戦い決められた勝利条件を達成する対戦というゲームモードや広いマップをソロもしくはチームで探索するストーリーモードなどがあり、対戦がしたい人もそうじゃない探索がメインの人も楽しめるこのゲームはそりゃ流行るよねという話である。
そんな本作に俺雨打涼也はハマっていた。フルダイブの性質上完全にゲームの世界にのめり込むことができ、現実の自分ではできないような動きもできてしまうこのゲームは最っ高に楽しいというわけである。
今日も今日とてそのゲームを起動しダイブする。サイバーチックなロード画面が過ぎ去り、足が地面についた感覚が脳にやってくる。どうやらロードが完了したようであたりを見渡すと中世ヨーロッパ風な世界が目に飛び込んでくる。地面はレンガが敷き詰められて作られており、周りの家や建物は壁が分厚く入口などがアーチ状になっていたりと、ネットの画像などでしか見たことないような世界があたり一面に広がっている。ここは、ローメロという一番最初にプレイヤーがお世話になる街であり、俺のように対戦できるようになったら即対戦に行くようなプレイヤーにとっては一番馴染みの深い場所である。一応このゲーム職業を獲得するためには、その職業を獲得するためのクエストをこなさなければいけないのだが、そのクエストを発注するために特定のNPCに話しかけるもしくは確率で発生するイベントをクリアするなどの条件があり、このワールドにある様々な街やスポットをめぐりつつ職業を獲得するのが定石ではあるのだが、俺はキャラクリエイトの時に選択できる初期職業とこのローメロの街で手に入れる事ができる職業のみで対戦にもぐっている。一通り揃えてからのほうが良くない?と思うかもしれないがたしかに一理ある。ただ俺はどうしてもすぐに対戦がしたいという悪魔が理性の天使を殴り倒し、縛りプレイにも似た憐れな惨状になってしまっている。職業獲得に向け動いても悪くはないが、今日来たのは対戦をするためなので慣れた手つきでウィンドウ画面を呼び出し”対戦”と書かれた項目を選択する。すると、あたりがフェードアウトするように消えていき、真っ暗になったかと思うと今度はコロッセオの様なスタジアムに着地する。ここは、対戦をする人のための待機場であり、試合のために体を慣らしたり新しい職業を体験してみたりなどのことができる。「さて、今日はなんの職業で潜ろうか」そう呟きウィンドウを開き、職業と書かれた項目を選択するすると一際大きなウィンドウが目の前に出現する。このウィンドウでは、使うことのできる職業のスキルや保有しているアイテムや武器などの情報を確認できたり、スキンを変えたりすることができる。といっても俺の確認できる職業なんてたかが知れているのだが。「うーん。このゲーム聖騎士がバチクソに強いからな〜。行くならそいつに勝てるやつじゃないと厳しいか?いやでもな〜」とか考え込んでいるとトゥルルンと音がし、「あれ、もうそんな時間か」と若干急ぎ気味に職業の画面を閉じ、フレンドの項目を選択するとフレンド一覧がでてくる。その中の目当てのやつを選択し招待を送る。十数秒が経って一人のプレイヤーが突如現れ、着地モーションをとる。来て早々に「おせーよ」とゲームのボイスチャットから声が聞こえる。「わりぃわりぃ。なんのジョブにしようか悩んでてさ。」そう伝えると「ったく、お前の少ない職業レパートリーのどこに悩む要素があるんだよ」と彼は呆れたように言った。ちなみに、奴の本名は東雲咲夜であり、そこからとって良い感じにしたのがシーサーである。もうひとつちなむと俺のゲーム内ネームは《レイン》である。これは名前に雨があるという安直of安直な考えのもとなってしまった悲しきネームである。「いいだろ別に。この少ない職業でいかに立回るかを考えていたんだ。だからソリソリ」手を合わせ申し訳程度の謝罪のお気持ちを表明しておく。これで少しは奴の溜飲は下がるだろう。「は〜。とっととストーリー進めるなり、冒険にでて職業を獲得するなりしろよな。まあそれはいいとして早くマッチに行こうぜ。」かなりの正論が俺をパンチしてくるのだが、面倒くさいものは面倒くさいのである。だが最近持てる職業では厳しくなって来ており、流石に新しい職業をとらないと今後ついていけなくなってしまうというのも事実ではある。「おう、そうだな」そう応じウィンドウ画面を開いて”試合に行く”という項目を選択する。すると、フィールド全体が暗転し眼の前にデカデカと待機中のテキストが表示される。繰り返すようだが、このゲームにはそれはそれは物凄いほどの人口がいるため他ゲームと比べると圧倒的なまでのマッチング速度を誇っており、地域設定を日本に設定しているにもかかわらず、暗転し3秒かそこらで、メンバーが集まりましたというテキストが表示され職業選択画面に移行する。「さーて、どうするか」そう呟き試合に望むのであった。
主人公は、結構バトルジャンキー寄りです。そのため少ない職業でも「いけるだろ」の精神で対戦に潜っています。




