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【第七話】理のカケラ

「ただいま〜!ヒロシくん今帰ったよぉ」

「おわっっ!おっ、おおっお帰り、意外と早かったんだなぁ」

「……………。おい、ヒロシ? その背中に回した手に、なにを持っているんだぁ?」

「ちょっと! ヤダっ! ヒロシちゃん極太のマジックペン持ってたわ!」

「いっ? 女神ちゃんいつの間に…」

「やっぱり………。危うく、立花のおじさんの顔が落書きだらけになっていたところだったんだね…」

「いやっ、まあ、これはなんだ、親父さんに対する親愛の情というかぁ、ちょっとした遊び心っていうかぁ……。あっそれより、お前達の様子を見る限り、どうやら女神ちゃんの説得は上手くいったようだな?」

「ああっ! バッチリ!」

「それで、姫姫ちゃん、ピロッシとも仲良しになったんだよねぇ〜」

「そうよ! ピロちゃんと私は親友同士になったの!」

「ほぉっ! やっぱり! 客っていうのは、ピロッシが来てたんだな? どうだい女神ちゃん、ピロッシって最高に愉快だったろ? 親友になれてよかったな!」

「そうなのっ! でもピロちゃんは、ただ面白いだけじゃないわっ、とっても、とって〜もっやさしいのっ!」

「ああ、ピロッシはそうだな…、でも異世界の魔物はピロッシだけじゃないんだぞ、中には悪い魔物もいるかもしれないぞぉ、それでも大丈夫なのか?」

「ええ、それを言ったら日本人も同じでしょ? 中にはとっても悪い人たちもいるわ」

「ああ、そうだな」

「ところで、俺たちが塩谷のところに行ってる間、こっちは大丈夫だったのか?」

「ああ、大丈夫だ、谷村3佐には、子ども達は眠っちゃったんで、明日俺が責任を持って親元に送り届けるって言っていたから、様子を伺うってこともなかったぞ」

「そうか、よかった…でも、今思ったんだけど、僕たち結構この部屋で大騒ぎしているよね? 谷村3佐になにか言われなかった?」

「そりゃぁ、大丈夫だろ? なっ女神ちゃん?」

「……ええ、その点は大丈夫よ、だってこの部屋には、外の音はよく聞こえるけど、部屋の中の音は一切外に漏れないように結界をかけているんだもん」

「えっ? 姫姫ひとりなら、そんなに大きな音なんて出さないだろぉ? なんでわざわざそんな面倒くさいことしてんだ?」

「おい、壱剛、おまえ女心ってもんがわかってないなぁ〜、そりゃあ、この部屋にはただでさえ、田所のお父ちゃん、おかあちゃん家並の凄い防音機能が備わっているけど、それでも、ひとりで大笑いしたり、大泣きしたりする声が外に聞こえてるんじゃないかって、女の子ってぇのは気にするもんなんだよ」

「ひとりで、大笑いしたり、大泣きする? なんでそうなる?」

「いや、それはそこに隠してあるマンガを読めばそうなるだろぉ、俺も暇なんでちょっと読ませてもらったけど、女神ちゃんセンスがいいよ! なかなかの傑作揃いだったぞっ」

「ちょっ! ちょっと待って、ヒロシちゃんあんた私のマンガ見つけたの? あれほど誰にも見つからないようにって結界までかけてたのに…? それに、さっきの防音の結界のことも気づいていたようだし…………………」

「おい、どうした…? いくらガキンチョの女の子でも、そんなに見つめられると、照れるじゃねぇかぁ」

「ガッ!ガキンチョってなによ! ちっ違うわ、別にあんたの顔を見つめていたわけじゃないわ。私が見ていたのはね、ヒロシちゃんあんたの魂よ!」

「魂ぃい?」

「……うんっ、やっぱり!」

「えっ? なにがやっぱりなんだ?…ちょっと俺ビビってんだけど…」

「ヒロシちゃん、あんたの魂にはねぇ…」

「俺の魂には…なに?…なんだよ! もったいぶらないで教えてくれよ!」

「キャハハハッ! 大丈夫よっ、さっきからヒロシちゃんには揶揄われっぱなしだったからちょっと仕返ししただけ…、でも凄いの! あんたの魂にはね、普通では滅多にお目にかかれない、特大の理のカケラが刺さっていたのよ!」

「コトワリのカケラ…? そっそれって刺さってても大丈なのか? 大量出血とかしてないっ?」

「キャハハハッ! 魂が出血なんてするわけないじゃないっ!」

「そっそれで、その理のカケラってのは、なんなんだ?」

「それを説明する前に、ちょっとみんなに話しておきたいことがあるの、いいかしら?」

「「「あっああ…」」」

「実を言うとね、私この数日で、ヒロシちゃんのみたいな、特大のカケラが刺さっている人に7人も出会っているの…これはね、普通なら有り得ないぐらい凄いことなのよ?」

「7人……。それって俺たちの知っている人か?」

「知っているもなにも、その7人の内のひとりは壱剛、あんたよ…。それから仁業、あんたにもあるわ…」

「ええ! 俺たちにもあるかっ?」

「じゃあ、僕たちとヒロシくん以外のあと4人は?」

「あとは、塩谷先生とピロちゃん、それからそこに寝ている立花のおじさんにも…残りのひとりは私のいる施設の先生なんだけど、多分あんたたちは知らない人ね…。それでね、今言った人たちの魂のカケラはそれぞれ違う別々の種類なんだけどね、さらに驚いたことに7つの魂のカケラの内5つは〈始原の理〉のカケラなの…」

「シゲンのコトワリ……?」

「そう、この宇宙に生命が誕生したと同時に発生した理で、生き物たちにとっての大事な根っことなるのが、〈始原の理〉なの」

「それじゃ、その〈始原の理〉のカケラを持っているのは誰なの?」

「仁業あんたとね、壱剛、ヒロシちゃん、塩谷先生、そして私の施設の先生、その5人よ…。それでね、その〈始原の理〉は全部で15あるんだけど、その内5つもすぐそばまで集まっている…これってこの宇宙に住んでいる、全ての生き物にとって不吉なことが起こる前触れじゃないかと私は思っているの…」

「そっそれはなぜ?」

「この宇宙ではね、生き物たちの破滅の前兆があると、必ずと言っていいほど、ある現象が起こるの…。それはね15の〈始原の理〉全てがひとつの場所に集まる現象なの…。さっきも話したけど、こんなに大きくて、しかも〈始原の理〉のカケラを持つ人をひとりでも見ること自体とっても稀なのに、それが5人も…。それが何を意味しているのか…」

「この宇宙に暮らす生き物たちに破滅が近づいている…。そう言うことだな…」

「でも、でも! それを姫姫が知っているってことは、昔にそんな危機が何度かあったってことだろ? それなのに俺たちや他の生き物たちは無事に今も生き続けている。それって、その15の〈始原の理〉たちがその危機をなんとかしてくれたからじゃないのか?」

「そうよ…、でもね、破滅は間逃れたかもしれないけど、その時の生き物たちは甚大な被害を被っているわ…」

「………………………」

「ちょっと、いいか?」

「なぁに? ヒロシちゃん」

「今から10年ほど前に、女神ちゃんが話してくれた、その生き物たちの破滅? それに似たことが起こったんだよ…」

「10年前……。そんなことが起こったの? その頃の私は、まだ生まれたばかりだから知らないのかも…詳しく話を聞かせてくれるかしら?」

「ああ、この話はあまり女神ちゃんに知られたくなかったんだが…。 で、その10年前なんだけどな、異世界では魔素が急激に減少していて、異世界に住む全ての生き物たちは絶滅に瀕していたんだが…あっ魔素ってわかるか?」

「ええ、大丈夫、魔素って魔物たちにとって、地球の生き物たちの酸素みたいなものでしょ? それに、魔術を行使する時にもそれが必要なのよね…。確か地球上にも大量の魔素があるって学校で習ったわ」

「そう、その魔素が異世界で急激に少なくなったもんだから、異世界の魔物たちは、地球にある魔素を奪うために、まずは日本を侵略しようと考えたんだ…」

「なっなんですって! ほら、やっぱり塩谷先生の予言は当たっていたのよ!」

「まぁ、そういうことになるわなぁ。でも、今では日本と異世界は姉妹国っていいほど仲がいいんだぞ…、それにもしも日本と異世界、立場が逆だったら、日本に暮らす女神ちゃんはどう考えていた?」

「……そうね、私なら日本人たちを助けようとして、もう、どうしようも無いってことになったら、異世界の魔物たちと同じ考えになっていたかもしれないわね…。わかったわ、その当時の異世界の魔物たちのこと責められないって事が」

「そうか、それを聞いて安心したよ…。それでな、俺達…えっと俺や塩谷と他の何人かの仲間たちに、そこにいる壱剛と仁業が…って言ってもまだ生まれる前の魂の状態? の時に、その異世界の企みを知らせてくれてな、俺たちは色々あって、異世界の皇帝が住む帝城に乗り込んで、魔素問題の解決策があるから、日本の侵略を止めてくれって頼みに行ったんだ…ってかなり話を端折ったが、意味はわかるか?」

「ええ、いろいろ聞きたいことはあるけど、話の大筋はわかったわ。それで、あんたたちの活躍で無事、日本への侵略は回避できて、異世界の魔素減少の問題も解決したってことなのね?」

「そうだな、それでな、俺がこの話でなにが言いたいかって言うとな、その時、帝城に乗り込んだメンバーが、俺と塩谷そして魂だけの存在の壱剛と仁業がいたことになる。この4人は女神ちゃんが言う、〈始原の理〉のカケラを持つ者たちってことになるよな?」

「……なるほど! ヒロシちゃんが言いたいのは、私が懸念している、不吉な前触れは、もう回避できているんじゃないのか?って言いたいのね」

「そういうことだな」

「確かに、あの時僕らが動いていなかったら、今頃、異世界は死の星になっていたかもしれないし…」

「そうなると、逃げ場のない魔物たちは、異世界に住む総人口が一丸となって地球側に戦いを挑んでくることになるわ…」

「それに、魔物と人間、単純に比較したら身体能力は圧倒的に魔物の方が上だろぉ? まぁ地球には近代兵器があるから最初の方は、魔物を圧倒するかもしないけど、弾丸や砲弾は無限にあるわけじゃない…」

「そうなると、核兵器の使用も視野に入ってくるよね?」

「となると、地球も死の星になっていたかもしれない……」

「それこそ女神ちゃんが言う、生き物たちの破滅だな…」

「それを僕たちが動いたから回避できた…」

「そうだよっ! あの時で生き物たちの危機は、もう回避できてたんだよっ!」

「そうね! そうかもしれないわね、いやだぁ私の取り越し苦労だったの? でもいいわ、平和が一番だもの!」

「あの時は、あまりにもすんなり問題が解決したから、そこまで深刻だったとは、考えもしなかったけど、今、改めて考え直すと恐ろしい出来事だったんだね」

「……ああ、そうだな」

「ところで、ヒロシちゃん? あんたさっき、他の仲間たちって言っていたわね?」

「ああ、言ったな…、そうか女神ちゃん、他の仲間たちの中にも〈始原の理〉のカケラを持つものがいたんじゃねえの? ってことを聞きたいんだな」

「そうよ、その帝城に押しかけた時、全員で何人いたの?」

「え〜とぉ…、俺たち以外はぁ…、大吾、美羽、雄二、三人衆の3人だろ、それから、大谷、サチコ、サキ、美奈、裕太くん、そんで、大吾と美羽の父ちゃん、母ちゃんで、俺たちを入れると17人ってことになるな」

「なるほど、15の〈始原の理〉のカケラが全部集まっていた可能性があるわねぇ」

「そうだな、それにさっき言った大吾と美羽の父ちゃんってぇのは、そこで眠ってる立花の親父さんのことだから、〈始原の理〉のカケラは持っていないんで除外して、俺たち以外の、残りの12人のうち誰かが〈始原の理〉のカケラの所持者の可能性があるなぁ」

「いや〜、多分だけどぉ、立花のおばさんは違うんじゃないのかな〜」

「なんでだ?」

「立花のおばさんって、ヒロシちゃんが母ちゃんって呼んでた人よね?」

「そうだぜ、姫姫。でも、俺も仁業の言う通り、おばちゃんは違うと思うなぁ、だって、おばちゃんは、俺たちの仲間たちとは違って、あまり俺たちと一緒にいるわけじゃないだおろぉ、だから…」

「そうねぇ、確かにそれは言えるかもしれないわねぇ」

「なるほど、いざっていう時、出来るだけその場に揃っていた方がいいもんな」

「って言うことは、僕たち仲間の15人は全員〈始原の理〉のカケラの所持者かもしれないってことだよね?……じゃあさぁ姫姫ちゃん、姫姫ちゃんがさっき言っていた〈始原の理〉のカケラを持っている施設の先生の名前を教えてくれない?」

「最近赴任してきた先生なんだけど、下の名前はなんだったかなぁ…、えっとぉ、とにかく藤谷先生って人よ…どう? あんたたちの仲間にいる人?」

「いるよっ! 藤谷美奈だろ?…いやぁ〜あの家出少女のことだったのかぁ〜」

「そういえば美奈ちゃん『折角なった弁護士だけど、私、本当にやりたい事が見つかったから、弁護士辞めるわ!』って言っていたよね?」

「ああ、そうだな!『なんの仕事かは、ちゃんとその職についてから教えてあげる』って言って、そん時は教えてくれなかったけど…、そうかぁ児童施設の先生になったんだな!」

「と言うことはぁ〜、あんた達の仲間の15人全員が〈始原の理〉のカケラの所持者の可能性が高い……。いや、違うわね、きっとあんた達の仲間の全員〈始原の理〉のカケラの所持者だわ!」

「うん! 僕もそう思えてきたよ」

「ああ、間違いないかもな!」

「ところで、姫姫? さっき俺たちが持っている理のカケラは、別々でいろんな種類がある、みたいなこと言っていたけど、俺たちが持っているカケラの種類、教えてくれよ」

「ええ、いいわよ、そうねぇ〜じゃあ先ずは、立花のおじさんからね、えっとぉ、おじさんの理は〈絆の理〉よ」

「〈絆の理〉かぁ〜。結構カッコいいな!それになんだかピッタリだ!」

「うん!ピッタリだよ!おじさんスっごく家族思いだし、大吾くんや美羽ちゃんの友達の僕たちにも、とっても良くしてくれるしね!」

「ああ、そうだな、それになっ自衛隊では統合幕僚長なんていうスッゲェ上の人なんだけど、その実メッチャ隊員思いでな、『自分はっ一生、幕僚長について行くで有りますっ』なんて言うヤツ、ゴロゴロいるんだぜ!」

「へぇ〜、そうなんだ!じゃっ、じゃあ、次は?」

「次はピロちゃんね、ピロちゃんはねぇ、〈言語の理〉よっ」

「えっ? そのまんまだな!」

「ハハハッそうだな、そのまんまだなっ!」

「じゃあ、次は〈始原の理〉のカケラを持っている人たちね…それじゃ、まずは藤谷先生でぇ、持っているのは〈始原の理[発見]〉よ」

「美奈ちゃんは[発見]かぁ〜。確かに、なんにでも興味を持って、いろんなことにチャレンジして、僕たちの中で一番[発見]が多かったもんね! 僕なんか美奈ちゃんから、いろんなことを教わったよ」

「まぁ、あまり役に立たないことも多かったけどな…。じゃっ次、塩谷は?」

「塩谷先生は〈始原の理[空想]〉ね」

「アハッ! これまた、塩谷くんにピッタリの理だね!」

「ウフフッ、そうね、まさに塩谷先生のためにあるような理ねっ」

「じゃあ、俺は?」

「壱剛の理はね、ちょっと特殊で、ふたりでひとつの理なの…」

「ということはぁ、多分、僕の理と関係があるよね?」

「そうなの、壱剛は〈始原の理[矛]〉、仁業は〈始原の理[盾]〉をそれぞれ持っていてね、それが合わさると、真の〈始原の理[矛盾]〉となるのよ」

「矛盾…。ブッ!ピッタリじゃねぇか!」

「なんだよ、ヒロシっ、なんでそうなるんだ?」

「だって、ほら、お前たちって、お互い性格が正反対だろ? 言ってることも、やってることも正反対。なのに、ほとんど衝突もせずに息もピッタリ。これを矛盾って言うんじゃねぇのか?」

「ああ…、今までそんな風に考えたこともなかったけど、言われてみれば、その通りだねぇ」

「でも、それって、ふたり揃って一人前って言われてみるみたいで、ちょっと嫌かも…」

「あらっ、そんなことは無いわ、ひとりずつでも、それぞれ[矛]としてと、[盾]としての、ちゃんとした役割があるのよ」

「そうなのかっ? それなら、ちょっと嬉しいかもしれないな!」

「おいおい、現金なヤツだなぁ…。じゃあ、最後は俺だな」

「そうね、ヒロシちゃんはね〈始原の理[謀略]〉を持っているわ」

「「「えっ! えぇぇっ! ぼっ謀略ぅ?」」」

「なにっなにっ? なんで三人ともそんなに驚いているの?」

「それはね、ヒロシくんは小学校の頃から有名な悪童で通っててね、それで、ついた二つ名が〈謀略のヒロシ〉だったんだ」

「へぇ〜! 誰がその名前をつけたか知らないけど、人間の中には、凄く勘のいい人がたまにいるから、そんな勘のいい人がヒロシちゃんの理になんとなく、気づいたのかもしれないわねぇ」

「それじゃぁさぁ!〈始原の理[不動]〉ってのもあるんじゃない?」

「なっなんで? そうよ、〈始原の理[不動]〉もあるわ!」

「やっぱり! 俺たちの仲間で立花大吾っていう、まぁ俺たちのリーダーみたいなヤツがいるんだけど、そいつの二つ名が〈不動の大吾〉って言うんだ!」

「立花のおじさんの息子さんね? それじゃ大吾ちゃんも間違いなく〈始原の理〉のカケラ持ちねっ!」

「うん! 間違いないだろうね!」

「……でもさぁ、生き物たちの破滅を回避して10年も経った今になって、そんな〈始原の理〉だとかの、凄い事実があったなんて聞かされても、ちょっと拍子抜けだよなぁ、その時に聞いてたら、モチベーションもかなり上がっていただろうしな!」

「うん、そうだよねぇ〜、でもこの際だから、残りの仲間たちが持っている〈始原の理〉のカケラ、誰がなにを持っているのか知りたく無い?」

「ああっ知りたいな…あっそうだ! 俺、今日の朝で勤務が終わるんだけどな、それから10日間の休暇に入るんだ、それで大谷も、仕事の都合で今朝、日本に帰って来るって言ってて、それじゃ俺の仕事終わりに朝飯でも一緒に食おうってことになっているんだけど、おまえ達も来ないか?」

「うん! いいねぇ〜、そこで大谷くんのカケラを姫姫ちゃんに見てもらうんだね?」

「…あっ! いや、すまん、それはダメだ……」

「ええ? なんで?」

「だって、この状況どうするんだ? 女神ちゃんの説得ができたから、あとはめでたし、めでたしってわけにはいかねぇだろ?」

「あっ! そうかっ! 立花のおじさんと、日本政府!」

「だろぉ? だから当分、女神ちゃんがここを離れるわけにはいかねぇし、なんとか事態を収める方法も考えなくちゃな…」

「ごめんなさい…私のせいで…」

「いいんだよ…女神ちゃんだって、日本国民のことを大事に思って、真剣に起こした行動だったんだろぉ?…だったら一概に責めるわけにもいかないし、それに、今回の騒動、誰ひとり、かすり傷すら負ってないだろ、だから、なんとかする方法はきっとあるはずなんだ…」

 

そうだった…

なにか大事なことを見落としてる気がしてたんだけど、異世界の問題が解決できて、浮かれてしまって、忘れてた…

せっかく、姫姫ちゃんと友達になれたのに、その友達をほっとくわけにないかない…

なんとかしなきゃ…

こうして僕ら4人は問題解決のためにひたすら思案に耽ることになったんだ…………

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