表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
22/22

2025年年末うちの子会議


八重子「紳士淑女の皆様、大変長らくお待たせいたしました……。年末恒例うちの子会議……はーじまーるよー……。本日はいつもと気分を変えて……」


強盗A「おい、早くしろ!」


湊「や、八重崎さん、それどころじゃないですよ、今は……」


強盗B「そこの人質のガキども、喋るんじゃねえ! くそ、こいつらを攻撃されたくなければ早く金をもってこい!」


八重子「……ご覧の通り、現在進行形で強盗被害に遭ってる銀行に来ています……」


湊・万里・ましろ「「「(どうしてこんなことに……)」」」


八重子「非常時こそ……慌てず騒がず冷静な行動が……大切……」

湊「(強盗に遭ってる時に謎の議題の対談をするのは冷静な行動かなあ……)」

ましろ「木凪、平常心は大切ですが、その上で適切に対処することが重要ですよ。一刻も早くこの状況を打破しなくては」

万里「(さすがはこの中で一番の年長者! 羽柴さん、頼りになるな……!)」

ましろ「早く解決しないと、私たちを人質にした彼らが月華になますに切り刻まれてします」

万里「怖ッ!? 命が危ないの俺たちじゃなくて強盗の方!?」

八重子「まだ慌てる時間じゃない……この四人の居場所については関係各所が把握できないようにジャミング済み……」

万里「なっ、なんでわざわざ助けが来ないような細工を!?」

ましろ「それなら……安心でしょうか」

万里「いや、そこは俺たちも安心したいんですけど」


八重子「今回の議題は……大変な事実が判明したので……今日はそれについて意見交換を行いたいと思います」

湊「えっ……大変な事実? 何かあったんですか?」

八重子「大晦日にやってはいけないこと……そんな迷信もとい慣習がいくつかあることは皆様ご存知でしょうか……」

ましろ「大掃除や、お飾りを飾るのは三十日まで、というようなことでしょうか」

八重子「そう……そしてその中の一つに『餅つき』が含まれているとか……。この場合の『餅つき』はどこまでを意味しているのか……? 性交が含まれる場合、竿納めは三十日までに済ませておくべきかについて話し合いたい……」

ましろ「も、餅つきという言葉に、餅米を杵でついてお餅にする以外の意味があるのですか?」

八重子「餅つきが合体の比喩に用いられるのは……ちょっと調べれば出てくる、本当のこと……今や常識……」

万里「(さりげなく本当のことじゃない情報を流してる場合があるって言っちゃってるな……)」


湊「でも、どうして大晦日にお餅をついたらいけないんですか?」

八重子「『一夜餅』といって、葬儀の時の『一夜飾り』を連想させるため、縁起が悪い……って……どこかの誰かが教えてくれた……」

万里「そうすると、その、ええと、餅米から餅を作る以外の意味は含まれていない、でいいような気がするんですが」

八重子「『ワンナイト餅つき』……それはバッドエンドへのフラグ……では……?」

万里「え……」

八重子「彼と過ごす甘い時間……だけど……これが最後になる……って……お互いわかっている……だから……二人はより一層愛し合って……」

湊「ま、まあ、そういうシチュエーションもあるかもしれないですけど」

ましろ「『一夜「餅」』なのだから、出来上がったお餅が縁起が悪いものということでは」


強盗A「うるせえっつってんだろ! いい加減に黙ってろ! 痛い目に遭いたいのか!?」

八重子「こんにちは……私八重子……」

強盗B「はあ? 八重子?」

八重子「八重子は……EAで月利一億パーセントを叩き出す平凡な女子高生……」

強盗C「いや、自己紹介はいらねえんだよ」

万里「一億パーセントて」

ましろ「EAというのはなんですか?」

万里「つっこむのそこ!?」

八重子「FXの……自動売買のこと……」


強盗A「月利一億パーセントって馬鹿か? そんなに儲かってんなら、いまここで証明してみろよ」

湊・万里「「(乗ってくるの!?)」」

八重子「……そういうとこやぞ……」

強盗A「あ?」

八重子「八重子特製EAは有料で提供中……いつでもご利用いただける最強ツール……。ところで強盗の旦那方に朗報です……今すぐにこちらの〇〇社の株を買えと……投資の邪神様よりお告げがありました……」

強盗A「ああ? なんだこれ、クズ株じゃねえか」

強盗B「あっ、お前、何買ってんだよ」

強盗C「いやだって安いし。投資の神様って、あれだろ、バフォメットとかいう」

強盗B「そんな名前だったかな……」

八重子「大体……あってる……」

万里「(神様じゃなくて邪神って言ってたしバフォメットは悪魔かなんかでは……)」←エンタメによる知識


強盗C「……は? なんだこれ」

強盗A「え?」

強盗B「はあああ!? なんだこれ値上がりやべえ」

強盗C「お、おい見ろ、ストップ高だぞ!?」

八重子「実は先ほど……〇〇社のライバル会社の××グループの公式SNSが大炎上……。シェアを奪い合っていた〇〇社には市場の期待が集まり株価爆あがり……」

強盗C「ま、マジかよ……」


万里「(小声)そんなにうまくいくもんなんですかね? ヒソヒソ」

湊「(小声)株のことはよくわからないけど、××グループの炎上には何か公にならない理由がありそうだよね。 ヒソヒソ」


強盗A・B・C「「「八重子様ーッ!(土下座)」」」

八重子「苦しゅうない……申してみよ」

強盗A「お馬さんの予想はどうですか!?」

強盗B「いやいや舟遊びにしましょうよ!」

強盗C「馬ッ鹿、人類の叡智、車輪が先だろ!」

八重子「爆儲け……優良投資先のリアタイ情報からロト必勝ナンバーの予想まで……裏やえこチャンネルでは必ずお金を手に入れられる方法を発信中……」

強盗A・B・C「「「チャンネル登録します!」」」

八重子「ラッキーな旦那方には……八重子直通のメッセージアプリまで教えちゃう……」

強盗A・B・C「「「よろしくお願いします!」」」

八重子「ではまずこのメッセージアプリに登録して……会費の振込を……」


警官「警察だ!銀行強盗の現行犯で全員逮捕!」


八重子「チッ……」

強盗C「ま、待ってくれ、逮捕されてもいい、あと少しだけ八重子様と話をさせてくれ!」

強盗A「八重子様! アプリの登録だけでも!」

強盗B「八重子様! 有料のEAについてもお話を〜……!」


(強盗たちがしょっぴかれていく)


警官「……………………(冷たい視線)」

八重子「よーし……美女学生八重子の犯人釘付作戦……大・成・功……(ダブルピース)」

湊「(途中で不正な市場介入が行われていたような気もするけど……)」

万里「(投資詐欺しようとしてたの無かったことにしようとしてるし……)」

ましろ「八重子は彼らの気を引くことで、人質の方を助けようとしていたのですね。さすがです……!」


八重子・湊・万里「・・・・・・・・」


八重子「読者のみんなも……詐欺には気をつけよう……絶対に儲かる、は絶対に詐欺……」

湊「や、八重崎さんがいうと、説得力がありますね……?」

八重子「来年は……防犯啓発系美少女oretuberとして……一日警察署長になってみせるわ……」

万里「(この人ならなってしまいそうで怖い……)」



来年の年末か再来年の年始に続く!?


***


年内に何とか間に合った!

こんな強盗いねえよ、という古き良き子供向けアニメの悪役のような三馬鹿トリオと八重子のコントはお楽しみいただけましたでしょうか。


本年も自由すぎる創作を読んでいただきありがとうございました!

詐欺には十分気を付けて()、良いお年を!


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ