表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
振り子  作者: 糸東 甚九郎
第十幕  常盤紅葉と野上アンの明暗
90/211

九十・危なすぎるんだっての

九十・危なすぎるんだっての



「「「「「 いっちごーの♪ かっわいーい♪ おーだんごあたまー♪ 」」」」」

「「「「「 すっきなーの♪ いっちごーの♪ みーるくおーれー♪ 」」」」」

「「「「「 みーんなーでー♪ いちごいちご♪ へいへい♪ べりべりー♪ 」」」」」


   ウオオオオオオオオオオオ  キャアアアアアアアァ


 昨日と同じく、ステージ上には七色のスポットライトがクルクルと回転し、トチベリー25のメンバーが激しく歌って踊っている。客入りは、変わらず満員の五千人ほど。

 あれから、野上たちはまた大麻を吸い、ステージに上がっていた。その様子を、会場の隅で冷ややかな目をして見つめる紅葉。


「(こんだけのファンがいて、誰もこいつらにあんな裏があるとは知らないんだな・・・・・・)」


   ウオオオオオオオオオ  ウオオオオオオオオオオオン


 大歓声とミュージックが混ざり合って反響し、地鳴りのような音となって耳に届く。


「ふんふふーん。仕事に不満かな、常盤紅葉?」

「あ! 十六夜っ・・・・・・」


 舞台袖からふっと現れた十六夜が、会場を見つめる紅葉に、ぼそっと語りかけてきた。


「不満どころか、大爆発直前だなアタシ。あのトチベリー25は、本当に気にくわない」

「ふんふふーん。そうかい。ま、今日はこのあと、握手会もあるからね。最後まで何事もないように、よろしく頼むよー」

「・・・・・・何なんだよ。まぁ、二日で三百万もくれる理由はわかったけどな」

「ふふーん。ま、そういうことだ。下手なコトせず、黙っててねー?」

「・・・・・・昨日、あんたの代わりに取引した男、拳銃っぽいものをアタシに突きつけやがったけど、いったい、ガブーンバイパー社ってどれだけヤバいんだよ?」

「さぁね? ・・・・・・また別な仕事を頼むから、よろしくね。常盤紅葉」

「嫌だよ。もう、アタシは、こんな危険でヤバい世界、二度とゴメンだね!」

「そう言うなよぉ? もっと稼げる良い仕事が、まだまだあるんだぜ?」

「嫌だ。アタシはもう、辞める。・・・・・・ヤバすぎだっての・・・・・・」

「ふんふふーん。社長もきみをお気に入りなんだけどねー? そうだ、だったら・・・・・・」


 十六夜はその後も紅葉を何度も口説いていた。紅葉は全て「嫌だ」と断り続けていた。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ