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四十一・母たちの溜め息
四十一・母たちの溜め息
ごりごりごり ぐいいい
ぐりぐぐりぐり ぎりっぎりっぎりっ・・・・・・
「うあー・・・・・・。あー・・・・・・。いたた! 効くね! あー、生き返る感じ!」
「まーだ腰と背中が、がっちがちだね! 小紅、たまにはゆっくり休まないとだめだよ?」
「んなこと言ったってさぁ? まだ、娘が学校通ってんだもん。働けるうちは、夫婦で働かなきゃー。・・・・・・あー、効く。・・・・・・やっぱり、冬月整骨院の腕は確かだわ」
小紅は、ベッドに横たわり、腰と背中のマッサージを受けている。施術しているのは、小紅と同い年の友人である、冬月苺。この整骨院の副院長だ。
「小紅んちの紅葉ちゃん、ウチの娘と同級だったよね。進路はもう決めたりしたのー?」
「さぁー? 就職する気らしいけど、なんかフラフラしてて、危なっかしくてさ?」
「長い目で見てやれば? 迷ってんだよきっと。ウチの娘もいま、口きいてくんないの!」
「え? そうなの! 苺んちもか・・・・・・。はぁ。あたし、紅葉に過干渉なのかなぁー?」
「「 はぁー。どうすればいいんだろうね? 」」
施術する苺と、施術される小紅。
二人は同時に溜め息をつき、数秒後、くすっと笑った。




