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四・ビジネスパートナー
四・ビジネスパートナー
バルルン・・・・・・
バルン バルルルン
大型スクーターのエンジンがかけられた。玄桐はハンドルを握り、紅葉は後ろに跨がる。
「なー、紅葉! 次は、どこ行くぅ? ステーキか? それとも、高級中華とか?」
「うーん。・・・・・・ねぇ、玄桐。また、どっかにいいカモいないかな? 探してよ!」
「あぁー? マジで? ・・・・・・今夜、まだやんの? 金は十分あるじゃんかー」
「もーちょい、小遣い稼ぎしたいじゃん! お前だって、もう少し欲しいだろ?」
「ま、まぁなーっ! ・・・・・・じゃ、やっちゃいますかぁー。紅葉サマっ!」
「ここら辺じゃもう、今夜は無理だな。県外でも構わないから、行っちゃえ玄桐!」
「あいよぉ! ほんっと、紅葉はいいパートナーだ! おいら、紅葉とずっといたいぜ!」
「お前、本当に勘違いするなよ? アタシはお前と、今は組んでるだけ。それだけだぞ?」
夜の繁華街の灯りを浴びながら、二人は一気に国道を南下していく。
バルルッバルルルルー
バルバルルルルーン・・・・・・