ココロ洗浄機
人々は穢れていた。
理由は、たくさんある。
そんな中、とある有名学者が人々の心を綺麗にする濾過装置を開発した。
それはとても簡単で、濾過装置についている大きいガマ口を病んでる人に向けて、ガマを閉じるだけである。
その装置により、人々ココロが浄化され、愚痴や嫉妬する人たちが少しずつ減って行った。
そして、争いが少なくなった世界を称賛した政府たちは、その学者に賞を与えることにした。
しかし、学者はそれを拒否した。
「わたしは、賞が欲しいから作ったわけではない、世界を滅ぼしたいから作ったのだ」
そういうつげたあと学者は、ガマ口を使って、さらなる争いを鎮火させるのに勤しんだのだった。