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ボス戦ですよ!

シオン達は扉に触れると、大きな扉がギギギギッと自動的に開いていった。


「入る前に確認しておくぞ。ここのボスは『ミノタウロス』だ。牛型の魔物だ。手には私と同じく戦斧を持っている場合がある。魔法は使えないが、パワーのある敵だがレインとガイアなら、マリアとシオンの支援で倒せるだろう」


フレイアの言葉にシオンが首を傾げた。


「フレイアお姉様は参加しないのですか?」

「私は不測な事態を想定して補助に廻る。誰かさん達も活躍させないとな?」


フレイアはチラッと王子達をみた。


「おい、わかっているな?」

「ああ、しばらくは休戦だ。お前とはダンジョンを出てから一対一で決着を着けてやるからな」


二人はガシッと拳を当てた。

そんな様子をみたフレイアは大丈夫だなと判断し、ボス部屋へと入っていった。


全員がボス部屋に入ると扉が閉まった。


「来るぞ!全員戦闘態勢!!!」


フレイアが叫ぶとマリアは補助魔法を使った。


「オール・ハイ・シールド」


シオン達全員の防御力が上がった。それと同時に地面からミノタウロスが召喚された。


『グオォォォォォォォオオオオオオ!!!!!』


「ふむ、今回は戦斧は持っていないな。鋭い爪に気を付けろ!意外と蹴りも使ってくるぞ!」


「「了解!!!」」


レインとガイアは先ほどまでと違い、息の合った連携でミノタウロスに攻撃を仕掛けた。


ザシュッ!!!


二人はミノタウロスを挟んで連携攻撃を仕掛けた。二人は視線を交わすだけで次の動きを読み、ミノタウロスを傷付けていった。


「緑聖魔術『薔薇拘束』(ローズバインド)」


地面から茨の蔦が飛び出しミノタウロスを拘束した。


グオォォォォォォォ!!!!!!


「今よ!」


痛みに身動きの取れなくなったスキを逃さず二人の王子は後ろと前か致命傷の傷を与えた。


「流石だな。思ったより簡単に倒せて良かったわ。まったく、最初からそうやって戦えばシオンも惚れたかも……ね?」


!?


「ふっ、シオン!私の活躍を見てくれたかい?」

「シオン!俺のトドメの一撃みてくれたか!」


シオンは困った顔をして軽く凄かったねと、労った。


「おい!トドメの一撃は私だろう!」

「何を!?俺の一撃でミノタウロスは死んだんだ!」


またギャー!ギャー!と騒ぎだした。


「はぁ、ミノタウロスの撃破はシオンお姉様が動きを止めたからじゃない。まったくわかっていませんわね」


マリアは呆れながら言った。


「それより、素材を取って早くでましょう。奥に転移の魔方陣があるはずだから」


ミノタウロスの素材を剥ぎ取り、収納袋へと詰めるとシオン達はダンジョンから脱出する為に転移の魔方陣へと向かった。


ゴゴゴゴゴッッッ!!!!

ゴゴゴゴゴッッッ!!!!


「な、なんだ!?」

「みんな集まれ!全方位警戒しろ!」


フレイアとレイン、ガイアは△トライアングルの形を取り、中央にマリアとシオンを入れた。


「支援魔法を頼むぞ!」

「はい!任せて下さい!」


急な地響きはどんどん強くなっていった。

そして、ボス部屋の壁にヒビが入った。


「なんだと!?」


通常よりも強固なダンジョンの壁に亀裂が入ったことに驚く一同だった。


ピシッ!?

ガラガラガラ……………


ボス部屋の壁が崩れた!


「何かいるぞ!」


崩れた壁の向こうから生物の鼓動を感じた。そして壁から出てきたのは─


「そ、そんな!?ドラゴンですわ!!!」


出てきたのは10メートルもの大きさのドラゴンだった。翼はないものの、全身を緑色の鱗で覆われた正真正銘のドラゴンであった。


シオンは思わず叫んでしまった。まだこちらを認識していない内に転移で地上に戻り、学園に伝えないと!?


シオンはすぐに走りだそうとしたが、誰も動こうとしなかった。


「みんな!どうしたの!?早く転移の魔方陣で脱出しましょう!皆に知らせないと!?」


シオンは必死に叫ぶが、他のメンバーは冷静に静かな声で言った。


「大丈夫だよシオン。落ち着いてね」

「それにしてもラッキーだな。こんな所でドラゴンが出るなんて」

「確かにツイているわね。これで新しい装備や装飾品が作れるわ♪」

「私はドラゴンステーキが食べたいです♪」


あれ?絶体絶命のピンチだよね?どうしてみんなこんなに冷静なのかしら???


今度はシオンが首を傾げるのだった。





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