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ようやく本編ですよ!(挿絵あり)

長期休暇が終わり、学園が始まりました。

ムーンスター帝国には14歳から18歳まで通う学園があります。ここで貴族としての派閥を作り、武芸や魔法、勉学に勤しむのです。



しかーーーーし!

このままでは、よくある悪役令嬢物の恋愛小説になってしまう!


ここからが本編が始まるのです!


挿絵(By みてみん)


『ムーンスター帝国』は大陸の中央に位置していて、南には広大な海が広がっており、海運業で膨大な利益を上げている。そして王都に『ダンジョン』が広がっており大陸中から冒険者が集まってくるのだ。大小のダンジョンを的確に運用して貴重な資源を採取している。

この国の貴族の嗜みとして、どれだけダンジョンの階層深く潜れたかがステータスとなっており、学園では真面目に授業に取り組んでいるので、国全体の実力のレベルが高い。


◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆

西には『マーズ王国』があり、日々国境では小競り合いが続いて仲が悪い。いつ大規模な戦争に発展してもおかしくない国である。鉱山を多く持ち、高品質な武具の産地で知られる。

気性の荒い土地柄である。



◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆

北にはマーキュリー神国が存在し、水の女神アクア様を讃えましょう!と言う宗教国家がある。そこも水の女神の名の下に、狂信者が攻めてくる困った国である。信仰深い国なので神官が多く、ヒーラーや魔術師の多い国。信仰に目を瞑れば、優秀な魔導国と言える。

アクアちゃんフィギュアが有名!


◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆

東にはユラヌス剣国があり、俗にゆうサムライの国がある。集団戦より個の力が強く、カタナで敵を一刀両断する。剣技に注力しているので魔導師は少ないが、闘気を使って斬撃を飛ばしたりできる。

しかし、周りを取り囲む国で唯一、中立を貫いている。



そして、どうして周辺の国の説明に入ったかというと、私のファーレンド公爵家の領地はマーズ王国と隣接しており、国防を任されている家系なのだ。


マーズ王国とはここ100年ほどいざこざが絶えず、しかもジワジワと領土をムーンスター帝国に奪われ続けているのだ。それも軍神と名高いシオンの父親ガルム・ファーレンド公爵がここ15年で奪い取ったのだ。

(我が父よ。どうして私を後継者として育ててくれないのだ?)


さて、ムーンスター帝国の王都にある最高学園である『スター学園』が本編の舞台となる。

(なんかアイドル学校みたいだな)



長期休暇が終わり、学園へと戻ってきました。

今年からは妹のマリアも通い、私達三姉妹(泣)が一緒に通うことになりました。


ザワッ


シオン達は学園にある『学生寮』で暮らしている。寮から学園に向かうと、周りの生徒から歓声が聞こえてきた。


「まぁ!見て下さいな。あそこにいるのはファーレンド三姉妹ではなくって?」

「本当だわ。フレイア様はいつ見ても長身でカッコいいですわ♪」

(うっとり)


姉のフレイアはつり目で美しい容姿と相成って、ワイルドな男勝りな性格で、私の婚約者であるレイン王女の次に女性に人気がある。

(クソッ!私のポジションのはずなのに!?)


「妹のマリア様も可愛いですわ♪あんな妹が欲しいです!」

「同じ顔なのに目元が違うだけで全然違いますわ♪あぁ、なでなでしたいわぁ~」

(うんうん、マリアは可愛いよねぇ~♪)



そして、シオンの話になると─


「真ん中のシオン様だけは軍神と名高いお父様似の綺麗な『銀髪』ですわね♪羨ましいですわ」

「本当に!三姉妹の真ん中で目立ちますわね♪」

「あの絹の様な綺麗な髪に触れてみたいですわ」


フフフフッ、綺麗と言われて悪い気はしないね♪この大和撫子の姿を見るがよい!


シオンはその思考が女性系のものだとは気付いていないのである。


「まったくわかっていないのです。シオンおねぇ様は全てが完璧なのデス」

「そうだよなぁ?シオンは私の理想の女性像だしな~」


フレイアとマリアは同意してシオンを褒め称えた。


「フレイア姉様もマリアも茶化さないでよね!ほら、早く行くよ」


二人の手を繋いで学園へと急ぐのだった。

学園の校舎に入ると学年が違うため、シオン達姉妹は別れてそれぞれの教室へと向かった。


シオンは自分の教室へ入るとすぐに声を掛けられた。


「シオン様、この長期休暇の間お会え出来なくて寂しかったですわ」


クラスメイトに囲まれ対応するシオンに、後ろから抱き締める者がいた。


「きゃっ!?」

「ふはははは、会いたかったぞ。我が嫁よ」


男装麗人レイン王女であった。


「昨日も会ったでしょうに。ってか放せ!」


ジタバタするシオンにレインが囁いた。

ボソッ

「照れてる君も可愛いね」


ボンッ!?

いつまで経っても免疫の付かないシオンは、真っ赤になって大人しくなった。周りのからは恒例行事のため、周囲で女子達がキャー!キャー!と叫んでいた。


そんなシオンとレインを引き剥がす人物が現れた。


「いい加減にしろ!」


うん、本当にいい加減にして欲しいと思うシオンだった。





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