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1/人との境界線①【修正版】

はじめまして、かいみん珈琲です。

名前の通り、睡眠とコーヒーが大好きなサラリーマンです。


子供の時と比べて、妄想力や語彙力が低下しているのが最近の悩みです(涙)


少しずつ妄想ワールドを広げられたらいいなと思い、筆をとっています。


今回、設定厨がうずいてプロット~オオバコ中心で書いています。

コバコ(ト書きなど)はあまり細かく注視してません。

ご了承ください。

●大学/講義室


 1時限目の講義が始まる前。

 いつものように頬杖をつきながら、呆然と部屋を眺める。


 十人十色とは、よくいったものだ。

 気の知れた友人たちと話題に花を咲かせたり。

 講義が始まる前から居眠りをしたり。

  

 そして彼、菊池シュンのようにただ1人でいる生徒もいる。

 

「シュン、今日の5限目あたり空いてる?」


 と、挨拶もなしに隣の空席に座ってきた1人の女性。

 

「ん、おはよ大峰」


 と、欠伸を1回。

 たまらず目をこするシュン。

 

「なんだよ、空いてるって藪から棒に」


 いつもの寝不足だろう。

 気にもとめず、大峰エリコは眉を吊り上げる。


「だ、か、ら! 今日の5限目以降、暇なのかって聞いてるの!」


 まだ9時前。

 朝からよく声を張り上げられるものだ。

 ――と、胸の内に関心するシュン。


「無理。暇じゃない。バイトだ」

「嘘よ。昨日、今週はもうバイトがないっていってたじゃない」


「……いってた?」

「いってた」


 失敗した。

 そういえば、一昨日食事をした時に口走った記憶がある。


「――んじゃ急遽、実家に寄らないといけなくなってさ」

「『んじゃ』って何よそれ」

 

 取り繕っても、後の祭りだ。

 すでにエリコの表情に影が落ちる。

 整った細い眉も、下がっている。


「…………あのさ、アタシの事、避けてるの? 嫌い?」


 正直、嫌いではない。

 だが、避けていないといえば嘘になる。

 

 ――ただ、あまり親しい間柄になりたくないからだともいえない。


「嫌いじゃないよ。でも用事はあるんだ。本当、それだけ」

「…………」


「本当だよ」

「……まぁそれなら仕方ないけど、嘘はやめてよね……」


 シュン、軽く謝罪をする。

 その2人の様子を、傍観していた顔見知り達がガヤを飛ばす。

 

「ヨッ熱いねぇお2人さん。早くくっついちまえよ!」

「そうそう! 彼女いない大学生活なんか、退屈しかねぇぞ!」


「……ったく、いっとけ……」


 と、思わず小さい愚痴が漏れる。


「大峰もさぁ、オレが恋愛を、その……苦手なの教えただろ? オレなんか彼氏だと疲れるだけだぞ?」


 知人達の黄色い声も気にしていないのか。

 話しかけたエリコ、慣れた手つきでノートや筆箱を並べている。

 

「疲れるって何が? まだ付き合ってもいないのに誰が決めたの?」

「……いや、でも……オレと一緒じゃ楽しくないぞ?」


 エリコ、大げさに肩を落として首を左右に振る。

 呆れた、ともわざとらしく口にする。

 

「一緒にいて楽しくない人に、デートに誘うわけないでしょうがッ! シュンのアホッ!!」

読了、ありがとうございます。


設定が先走った内容になりますが、今作は簡単にまとめていきたいと思います。


生暖かく見守っていてください。

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