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第5撫で ~地図を見たところですぐに覚えられる人っているのかな☆~

勢いよくアレスさんの胸に飛び込んできた少女を彼は受けとめる


その時と彼の腕から覗く少女の視線と俺の視線が交差する。


「おとしゃんあのひとだれ?」


彼女の指が俺たちを指さす。


「ああ二人はあの歳で迷子になってたから助けたんだ、

暫くおうちに住むことになるからご挨拶だアリシア」


「ありしぇあです」


アレスさんの後ろに隠れながらも彼女はぺこりと可愛らしくお辞儀する。

俺はしゃがむ、子供と話すときは視線の高さを合わせて話したほうが良いと

昔どこかで聞いたことがあった、たしか大きいものは怖く感じるからだったかな?


「アリシアちゃんかわいい!わたしはクロだよよろしくね」


などと考えているとクロがぐいぐい交流を試みようとしている。


「わっおみみがうごいてる、しっぽもある、もしかしてねこしゃん?」


「そうだよわたしはねこなのだ、にゃーん♪」


「ありしゃあね、ねこしゃんとおはなししたかったの!」


どうやらクロは気に入られているようだ。


「俺は稜也(りょうや)よろしくねアリシアちゃん」


「よーや?」


いや稜也だがまあ言えない言葉を無理に覚えさせることはしないほうがいいかな?


「くりょによーや!くりょ♪よーや♪」


ぐはっ!なんだこのかわいい生き物は!?このような存在が存在してていいのか!?

これは天使いや小悪魔かくそ、収まれっ!収まれ、わが右手よ撫でたくてたまらないのはわかるだが、

今日会ったばかりの人の娘をいきなり撫でるなど失礼にほどがある。


「?」


クロの頭を撫でることで落ち着きを取り戻す、

ふう、なんとか耐えれた。


「お帰りなさいあなた、そしていらっしゃいその子達は?」


エプロン姿の女性が奥からやってくる。

茶髪のショートカットに優しそうな顔つきと

左の泣きぼくろが特徴的な女性だ、


「ああ今帰ったぞクリス、こっちは迷子のリョーヤとクロだ」


「まあ迷子なの?それは大変だったわね、

すぐにごはん作り終えちゃいますね、

お二人もよかったらどうぞ」


「夜分に済みません、迷惑でしたら野宿でもするので」


「気にしなくいいのよ、誰かが訪ねてくるのも珍しいですし、ご飯は大勢で食べたほうがおいしいですもの」


「ありがとうございます。」



俺とクロはぺこりと頭を下げる。






「ここがラルコット村だ」


机の上に地図を広げながら説明を始めるアレスさん。



この世界は三つの大きな大陸からできているらしい、北にスラッチ大陸、南東にあるキャラク大陸、

そして今俺たちがいる南西ヨーステル大陸、

位置関係としては正確ではないが三角形のような形だ、

各大陸は陸ではつながっておらず船を使わないといけないらしい。


そしてヨーステル大陸の一番大きな都市が【王都シュベルク】

大陸の右側に存在するほかの大陸に存在する都市と比べても一案大きいらしい。


そしてヨーステル大陸を右と左に分けたとき、俺たちがいるラルコット村は左に位置している、

村から王都まで馬を走らせても半月以上はかかる、


今現在明確な目的がない以上最低限衣食住を確保できればいいから、

そこまで大きい都市でなくてもいいことを伝えると。


ここから山を越えた先にある【商業都市アースタ】、

俺たちがアレスさんと会ったシュタの森を抜け、俺たちが最初目覚めた平原チコルト平原を通り険しい山岳地帯を抜けた先にある【要塞都市クヴェル】、という二つの街を進められた。




「アースタは比較的安全なところにある都市だ、ここからならいくつか町と村を経由して、10日くらいだろうか?

働き口もあるし店もある、暮らす分にはなにも不自由はないんだが、あの辺りは毎年のように秋から冬にかけて魔物の襲撃がある、毎回被害が多いと聞いたことがある、昔あの町に行ったことがあるんだが、

あの町を治めている領主が少々厄介者でな、自分の事しか考えていないようないい加減な奴だ、

商人たちが冒険者や傭兵を都市のために雇うようだが、領主が嫌がらせしているみたいでな、安全は保障できない、

街の中心の方にある場所に住めるなら比較的安全だが、空いているところは少ないだろう、

だが中心に近い宿屋に知り合いがいてなそいつに頼めば安全だとは思う」



「要塞都市クヴェルは名の通り厚い壁で都市が囲われていて魔物などの襲撃も滅多にない、

領主もいい人で私兵を周囲の警戒や町の巡回に使っている人だ、

主に武器や防具の生産が盛んで、リョーヤの働き口はありそうだが嬢ちゃんの働き口はあるとは思うが正直わからん、

だが一番の問題はクヴェルまでの道のりだ、歩きで16日、馬で7日くらいか、

村や町もクヴェルの周辺までない、つまり食料や水の補給が自給自足になるんだ、

それだけならまだいいが山岳地帯には魔物と最近では野盗もよく出没するらしい、

護衛を雇えば通れなくもないが、二人で通るとなると無傷では済まない、常に危険が付きまとう」



なるほど道中比較的安全だが、着いた後どうなるかわからないアースタか

道中は危険だが着いた後は安全なクヴェル・・・・・


働くのは俺がクロの分まで働くからどちらでもいいとして、

問題は何かに襲われたとして自分とクロを守れるか。


無理だな一人ならなんとかなるかもしれないが、複数に襲われたらどうしようもない。

せめてクロが逃げる時間だけでも、、、いや今の俺ではそれすら無理だろう。


「アレスさん、助けて頂いた上、不躾なお願いなのは分かっています、

どうか俺を鍛えてくれませんか?」


俺がそう言うと、彼は驚いた様な症状を浮かべる


「ほう、理由は?」


ちアリシアちゃんと遊ぶクロを見た

その様子を見てアレスさんは納得がいったようにうんうんとうなずく。


「なるほどな坊主、俺が鍛えてやるよ、だが条件がある。」


「条件?」


「一日二日で簡単に強くなんてならないからな、暫くはここで暮らせ空き部屋もあるしな、それと・・・・」


「それと?」


「みんな~ご飯できたわよ!」


「鍛えるのは明日からだ今日はゆっくりと休め!」






こうして少年は謎の村人アレスに鍛えてもらえることになった、

少女を、誰かを守る力を手にするために。

アレスさんの説明セリフよりアリシアちゃんの

言葉を覚えたてのしたったらずな感じにするほうが時間がかかる、、、


次回

【魔法少女☆アリシア】

第一話 覚醒みんなを守る天使



(嘘です☆)



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