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第20撫で ~助けに船とはまさにこの事☆〜

いつの間にか異世界ナデリスト1周年過ぎてたということでしばらく投稿ペースが早くなります

目指せ毎日投稿とか一日2回投稿☆

俺たちは周辺を探始める、

馬車の残骸がのしかかり、挟まっていた人や、木の上に引っかかっていた人がいたが、大きな傷は負っていない、


これも狩猟者の女性が俺達を助けるために真っ先に怪物の注意を引いてくれたおかげだろう

何とか乗客と御者全員を助け出す、


見渡す限り不安な顔が並んでいる、確かにこのままここにいたらいつまた魔物が現れるかは分からない不安になるのは当然だ、

あの怪物が何匹いるかは分からないが、

今のところは狩猟者の2人その側、特にあの男の傍にいれば問題は無いだろう、

しかし問題となるのはーー



「あの私たちはこれからどうなるのでしょうか?」


馬車を引いていた御者がおずおずと言った様子で口を開く、

確かにここに留まるなら準備、王都に行くのであれば暗くなる前に着いた方がいい、


「ーー王都を目指そうと思うが、異論があるやつは居るか?」



あたりは静まり返り異論を申す人は居ない


「なら出発だ、遅れた奴は置いていくからしっかり着いてこい、重い荷物があるなら自分が持てると思うやつだけ持っていけ、俺もそこまで面倒見切れるわけじゃない」



置いていく、見捨てる、その言葉が不安と動揺を誘う、

夜は魔物が活発に動き始める、

夜までには王都にたどり着く気なのだろう、

遅い人にペースを合わせて全員が危険な目にあうより、

切り捨て助けれる人を助ける、

現実的だが刺がある、その棘は時に「お前らも俺らと用心棒役な」え?



男の視線は俺とクロに注がれている


「俺らですか?」


「ギガーゼについた細かい傷、あれはメルシーの矢や短剣でついたものじゃない、だとするとこの中で1番戦えそうなのはお前ら2人だ、

ギガーゼには通用しないが、雑魚魔物を狩る分には十分だ」



守られる側でありたいと願っていたが守る側になってしまったようだ、

この際いいだろう、あまり目立ちたくはないけど、

クロを見ても何も言わないのでOKと言う事だろう








あれから乗客13と御者を囲うように

前を狩猟者の男、シュタシオン

右を狩猟者の女性、メルシー

左をクロ、後を俺で守りながら歩いていた、

異論はないが何故俺が後ろなのかと聞くと



「女子供じゃ盾になんないだろ?多少は鍛えた体つきをしているお前が適任だ、

それに左右は森だ木が邪魔で一気に攻めずらいが、

前と後ろは一気に攻めやすい、

ここはウルラヒードの狩場だ、奴らはすばしっこい上に群れで行動するから全速力で、来るとしたら前か後ろだ、

それに狩り残しかまだ周辺にいたらまずは、

俺が馬車を叩き斬った周辺が血の匂いが濃くなっている、そこから来るとしたら後ろからだ、

まあ正直どこでも良かったんだがこの人数だ、

誰がどこに居ようと早く発見出来れば対処にしようがあるだから坊主と俺は見渡しがいい前後ろで、

元々猟師だったメルシーは獲物を発見するのはお手の物だだから横、

それと坊主の連れも、獣人族だから目がいいはずだ、そんな理由だ」



と長々喋ってくれたが、クロは猫だ

猫は人間で言う視力が0.1~0.3程しかないが

動体視力、動くものに反応する速度が優れている、

それが何処まで生かせるか、、、、





誰も喋らず無言で歩き続ける、整備された道以外は鬱蒼とした木ばかりが視線を前から後ろへと流れていくが、しばらく歩いていると段々と木の高さがまばらになっていき景色が平原へと移り変わる、


確かこの人数だ平原の先に王都があるはずだ、

日は少しずつ顔を隠し始めている、人々は必死な顔をしてついて行こうと歩いているが、

1人のおばあさんが遅れ始めている、

小さな箱を片腕に抱きもう一歩でせかせかと杖を動かしている

ここまでもう5時間以上は歩いているそろそろ限界が近いのだろう、


既に前と比べて10m程遅れてきている、


「あっ」


小さな声とともに小石に躓き倒れてしまう

すぐさま駆け寄り手を差し出す



「ごめんねえ、もうおいてっておくれバアはもう無理じゃ」


声は疲れ切っていて出すのもやっとといった様子のおばあさん、


ふと転んだ拍子に手から落ちた箱から人形が飛び出ているのが気づく、

その人形は子供が作ったのだろう上手とは言えないが、

よく見るとこのおばあさんに似ている気がした


俺は人形を丁寧に拾い上げ箱の中に戻しおばあさんに渡す



「この人形誰が作ったんです?おばあさんによく似てますね」


「これは孫が作ってくれってねえ、お守りなんじゃ、いつも肌身離さずに持っているんじゃ」


おばあちゃんは少し嬉しそうにそう言った


俺は背中をおばあさんの方に抜けて座る、


「ならお孫さんのためにも諦めちゃダメですよ、

俺がおぶりますのでどうぞ乗ってください」


「いいのかい?」


「どうぞ」



戸惑ったようなおばあさんだったが乗るように促す、

背中に感じる重量動けない重さではないが歩き続けた身体には堪える

おばあさんが居なくなったら悲しむ人がいる、

その人を悲しませないためにも1歩を踏み出した、



何とか早歩きをして追いつくとクロがこっちを見ている事に気がついた、

なにか気恥ずかしくてはにかむように笑ってしまうと、クロは笑い返してくれた









何度目かの丘を超えると遠くに城門へと続く篝火が見えた


「ついた!着いたぞ!!」


と駆け出す乗客を


「止まれ!死にたいのか」


シュタシオンさんが止める


「まだ少し距離がある離れるな」


駆け出そうとした乗客は無言で元の位置に戻る


「いいか?こちらが油断した時があいつらが牙を剥き襲ってくるタイミングだ、

確かに城門は見えた、だが周辺は薄暗くなっている、どこに奴らが潜んでいるか分からないぞ?いくら俺らが後ろにいて城前には兵士がいるとしても、人1人噛みちぎって逃走することぐらい朝飯前だろうな、だから離れるな」


乗客たちが青白くなった気がした

これは脅かしでもなんでもなく事実なのだろう






俺たちは陣形を崩さず何とか城門前へたどり着く、

他の人を見た安心感か疲労感からか座り込んでしまう人がほとんどだ

とある者は震え、泣いている



「狩猟者のシュタシオンだ、こいつは俺が乗る予定だった馬車の御者、運搬中にウルラヒードの群れとギガーゼに襲われた商人ギルドに乗客と荷物の照会を頼む、至急だ」


急いでどこかに行く兵士


会話を盗み聞きするがかなり手馴れているように感じる


狩猟者って名前は聞いたこと無かったけど、

今回と同じようなことを何度も経験してきているのだろう




しばらくすると兵士が戻ってくる



「確認が取れました、皆様中へどうぞ」


立ち上がりぞろぞろと中に入っていく住人たち、

「あの今からでも泊まれる宿ってどこかありますか?設備も整っているとなお良いのですが」


とおりがかりながら兵士さんに聞く


「それなら《吟遊の「お兄ちゃん宿を探しておるのかね?」」


おばあちゃんが横から話しかけてくる


「はい、どこかいい宿ないですかね?」


「ならわしのとこに来るがええよ」


「えっでも迷惑になりますよ」


おばあちゃんはふっふっふと笑う


「大丈夫じゃ、わしの家は宿屋じゃ」



渡りに船だと思った



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