Ⅵ
扉を開けたアルカンは固まってしまった。
会いたくない、学園の教師が来てしまったのだから。
「何のようですか。できるのなら帰ってください!」
アシクは申し訳ないと思ってしまった。
ブラク教頭の言葉に加えて、自分の家にまで来てしまっているのだから。
「ま、待ってくれ。君をこれ以上傷つけたり、絶望させないためにきたのだから。」
アルカンはその言葉を信じることはできなかった。
アシク先生はいい人かもしれないだがもしかしたら、裏では笑っているのかもしれないと思えてきて仕方がなかった。
「本当ですか?嘘ではないと信じてもいいんですか?」
アシクは嬉しかった。
少しでも聞いてくれようとしてくれたからである。
「ああ。嘘偽りはないと宣言できる。」
アルカンは最後に信じてみたくなった。
(この人の話なら聞いてみよう。)
そう決心して家の中へと招き入れた。
アシク「すまないけど、親御さん達を呼んできてもらえるかな。」
アルカン「わかった。呼んでくる。」
そう言うとアルカンはサニーとレインを呼んできた。
サニー「父のサニーです。」
レイン「母のレインです。」
アシク「はじめまして、アバァロン魔術学園で教師をしギルドマスターでもいます。アシクと申します。」
サニー「今回は何のようでこられたのでしょう。」
アシク「お察しのことと思いますが、アルカン君のことで伺わせていただきました。」
サニー「わかりました。ですがそうなったことの経緯を教えていただきますか。」
レイン「アルカンに直接となると、私たちとしても思い出させたくはないので。」
アシク「分かりました。では、アルカン君は外で遊んでいただいてもよろしいでしょうか?」
アルカン「わかった。」
アルカンは外に遊びに行った。
アシク「では、ことの経緯をお話しします。」
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