ⅩⅩ
アルカンが恐る恐る目を開けると、、、、目の前には何もなかった。
本当に何もなかったのだ。
そこは色がない透明な世界だった。
上も下も無いような、完全無の世界だった。
アルカン「えっ、ここは一体。」
アルカンが想定していた光景とまるっきり違ったのだ。
想定してたのは、アシクさんとヨウナさんがいる光景だった。
アルカン「死んじゃたのかな。」
戸惑いながら言うとどこからか聞いたことのない、透明で透き通るような聞こえてきた。
***「いいや、君は死んだ訳じゃない。君の色の深層心理の中だ。」
アルカンは聞こえてきた方へと振り向くとそこには、色がどんどん変わり何色と表現できないフードを被った人物がいた。
アルカン「あなたは一体?」
***「今は言うことは出来ない、だがいつかわかるときが来る。その時にすべて話そう。」
フードの人物はそう言った後胸の前で手を合わせるとこういった。
***「ここへ来た君への私からの贈り物だ。」
そして合わせた手をゆっくりと開いていくと共に一つずつ透明な球体が3つ出てきた。
それをよく見ると真ん中に小さく一つ一つ違った色をしている、なにかがあった。
アルカン「それは一体。」
***「これから君に必要なものだ、受け取りたまえ。」
そう言うと、3つの透明な球体はアルカンの周りに漂い始めた。
アルカン「えっ、えっこれは。」
その言葉をいってるうちに、3つの透明な球体はゆっくりと速度を上げながら回りだした。
***「"始祖の色よ、その力を新たなるものへ受け継ぎたまえ"。始祖贈受継新希望」
フードの人物が詠唱し発動させると、3つの透明な球体はアルカンに溶けていくかのようになくなった。
***「君は、新たな希望だ。またいつかここへ来るときが来るだろう。そのときまで、さよならだ。」
アルカンはだんだん意識が遠のいていった。
まるでその世界から弾き出されんかのように。
==================================
再度アルカンが目を開けるとそこには。
アシクさんがいて地面のえぐられた後がありその先にはヨウナさんがいる、透明な世界とは違う考えていた通りの世界だった。
ヨウナ「アルカンあんた一体何をしたんだい。」
アルカン「えっ?」
アシク「ヨウナさんおそらく自分がしたことは知らないでしょう。」
ヨウナ「はぇー、ま、おいとこう。それでどうだいアルカン感覚は掴めたかい?」
アルカン「た、たぶん。」
〜〜〜〜〜〜
アルカンが透明な世界にいくときに何があったのかと言うと。
アルカンにヨウナが放った魔法弾が当たる寸前で、ガラスでも割ったかのようなパリィンという音がして魔法弾は粉々になりながら打ち消されたのだ。
〜〜〜〜〜〜〜〜
アシク「感覚は掴めたみたいなので、魔法弾の詠唱を教えましょう。基本は無詠唱ですが初めての魔法弾使用なので詠唱でしましょう。」
アルカン「はい。」
アシク「ではこういいながら手に集中して唱えましょう。あっ両手でもいいですよ、では詠唱を言います。
"内なる力よ今我の前に姿を現せ"、魔法弾と言ってください。」
アルカン「分かりました。じゃいきます、"内なる力よ今我の前に姿を現せ"、魔法弾」
これが今考えている内の第一覚醒です




