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自己紹介




自己紹介、ただ単に自分の事を言えばいいだけだから、それはそれは楽だろう。

僕みたいに無茶振りをされていなければの話だけどね。



僕は、浅田花奈とぶつかりスカートの中身、そう体操服の短パンを、そう短パンを!!見ただけで面白いことを言わなければならなくなった。



つまらなければね、と言われ短パンを見ただけなのに、何をさせられるか怖くてたまったもんじゃない。

体操服の短パンを見ただけなのに、と何回も言ってみる。



「柏木聡太です。趣味は料理で良く作ったりしています。特技はギャグが得意です」



自己紹介を始め10秒で後悔する、僕の馬鹿と罵りたい。

何でギャグを得意と言っちゃったんだ!? 今まで妹に不評だったのに。

そんな事を考えてても始まらないので頭を悩ましつつ続ける。



「得意のギャグをいくつか出したいと思います。あの女子がコンドル胸に盛り込んどる」



シーン……それは、もう言った瞬間だった。

こう教室の空気が白けたと言うか冷えきったと言うね。



これが所謂、有名な凍りついた空気かと。

妹に言った時は白けられるだけだが、この教室の感じはなんだ……それに耐えきれなくなった僕は、別のを慌てて口にする。



「あの子のお尻にサンダル挟んだる」



結果は言うまでもないよね。

教室は更に冷えきったよ? 見事じゃない僕!? 教室内凍てついている上に絶対零度突入のブリザードが吹き荒れてるよ!



そして、女子からの視線が痛い!

最初のギャグが痛すぎたかと色々考え、以上ですと言葉にして席に座る。

僕の時だけ拍手が無かったのは言うまでもないか……



そして隣の吉田君がニヤニヤしながらこっちを見てるじゃないか。

その視線は何なの!?浅田さんにいたっては蔑むように見てくる。



なんで、そんな目で見てくるのか文句の1つでも言ってやりたい、元はと言えば浅田さんが面白いことをしろと言うからこんな目にあったのに……

ギャグを言った僕が悪いんだろうけどさ、それでもだよね!?



それでも僕的には教室は爆笑の渦に包まれると思ったんだよ? 本当だよ?!

アンコールすら期待していたんだよ!?



しかし、現実は色々凍りつかせたけど……現実と想像のね温度差が激しすぎて辛い。



しばらく机に俯かせ浅田さんが何を言って来るか怖く考えすぎた。

他の人の自己紹介なんか何を言われるか怖すぎて全然聞けていなかった。



――――――――――――――――――――――――――――――



それから自己紹介も恙無く終わり学級委員を決める時間がやってきた。

僕は、やる気も無いので黙って見てることにする。



先生が始め出すが、やはりと言うかやっぱりと言うか教室はシーンとしてる。

立候補なんてめんどくさいことする訳ないじゃんね?!



「誰か立候補いる? 推薦でもいいよ? むしろ居ないと先生困っちゃうよ!」



「このまま誰も居ないと先生の独断で勝手に決めますけど良いですか?」



そのまま皆が黙っていたせいか先生がとんでもないことを言い出した。

それを聞いた瞬間僕は手を挙げた。

さっきやらかしてるから変に目をつけられて僕にされても嫌だから。



「はい、柏木君は立候補ですか? むしろ立候補じゃないと却下しちゃうぞ? イタズラで手を上げてたら柏木君に学級委員男子はしてもらうぞ」



何を言ってるんだこの先生と頭が痛くなってきた。最後にキャピってポーズ要らないでしょ! 幾つだよ!



「立候補じゃなくてすみませんでした。 推薦何ですけど吉田くんがいいと思います、皆を纏めてくれそうな雰囲気ありますよね?」



吉田君、犠牲になってくれ。そしてごめんね?と心の中で謝っといた。

吉田君はビックリした顔をしている。

そしてすぐ睨むように見てき、勢いよく立ち上がる。



「いやいやいやいや、先生、俺はそんなめんどくさいことをしたくないので無理です」



「はい、ではめんどくさくない学級委員男子は吉田君に決まりました。 きっとめんどくさくはないので大丈夫ですよ? 次は女子を決めましょう、吉田君は座っていいですよ? 皆さん拍手!」



そして皆で拍手をして無事吉田君に決まるも、吉田君は睨みつけるように僕を見ていた。

先生睨んで欲しいよ、最後の理不尽は先生なんだから!



まぁ、めんどくさいとか言っちゃう吉田君も悪そうだけどね

最後のは自業自得って事で……



そして次に女子を決めることになったが、女子は横寺愛美さんという子に何事もなく決まった。



横寺さんは、髪型は三つ編みをしており顔立ちは、少しキツめの顔をしている。背は高めだが出てなきゃいけないところが出ていない。

どこがとは言わないが……制服はキチッと着ておりスカートは膝下で真面目な印象の女の子だ。



何故女子はこんなにすんなり決まったのか不思議だ。

何かの陰謀でも渦巻いているんだろうかと思いつつも今日の半日も無事学校を乗り切って終わった。



僕は吉田君と浅田さんに捕まらないようにそそくさと帰ることにする。

どっちとも今は、会うのがまずいから。特に吉田君、すごい睨みつけられたよ……



帰れる期待した僕が馬鹿でした、浅田さんが靴箱に何故か居ました。

なんで?! 僕の方が早く出たのに!




ちょっとでもいいなと思われたら感想やブクマ評価等を頂けると嬉しいです(:D)┓ペコリンチョ

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