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整えてるんです!





はあ、どれが正解なのってもう浅田さんを無視する以外の選択肢が無いんだよね? 寧ろ1週間も無視をし続ければ浅田さんが逆に話しかけて来なくなる…? えっ、待って最高じゃないか、浅田さんが話しかけて来なくなるとか! 何で僕は最初から無視しなかったの馬鹿なの僕!?



そんな都合よく行くかは、分からないんだけどね…寧ろ浅田さんにもミナさん見たいな知り合いがいたら怖いんだよね…はあ、なる様になれってやつだよねまた。



「……えっと、浅田さんを無視するで。おお願いします」



「うんうん、聡太ならそう言ってくれるって信じてたよ! じゃあ今日は金曜日だから来週の木曜日まで無視してね? 出来たらご褒美上げなきゃね。何が良いかは、考えとくとして出来なかったらまあ分かるよね? 」



「ひっ…は、はい」



「聡太は、私の犬になったんだよね? 分かったらワンって鳴かなきゃダメだよね、分からなくてもワンって鳴いて貰うけどね。どうなの? 分かったの? それとも躾がいる?」



え!? 犬になったからってそこまでさせられるの!? そこまでするとか聞いてないよ、本当の犬扱いとかピザ屋さんの前で土下座してた僕だけど流石にこれは僕のハートがガリガリ削られるよ! こ、これはちょっと言ってやってもいいやつだよね!



「あ、あの! 流石にそこまで犬にならなくてもいいんでは無いでしょうか!? 流石の僕もそこまでするとハートがガリガリ削られ…」



「ハートがガリガリ削られ何? 聡太気づいて無いの? 私はその聡太のハートを削って整えて上げようとしてるんだよ? 寧ろ整えて貰えて嬉しいですって感謝する所じゃないの? 感謝も返事もしないでそんな悪い事を言っちゃうの? そんな子には、お仕置きかな?」



「……」



僕が喋ってる時にミナさんがスマホを取り出しながら見下すような目をして被せるように言ってきた。



僕って何でこうも口喧嘩勝てないの!? 今のは勝てるとか軽く思ってた僕が馬鹿だったよ!! 何なのハートを削って整えて上げてるんだから感謝しなさいって! 初めて聞いたよそんなセリフ!



「……」



「聡太返事は無いの?」



「ワ、ワン…」



僕は首を横に振りながら犬みたいに鳴いた。

僕って凄い恥も外聞も本当に無かなったのかな…? ピザ屋さんの前で土下座した時に全て捨て去ったのかな…



「うん、聡太、良くできました! 偉い偉い。もうちょっと可愛く鳴いて欲しいけどまた今度かな? それで聡太、さっきハートが削られてるとか悪い事を言ってたよね? ごめんなさいわ?」



ミナさんが僕の頭を撫でながら褒めてくれたけど何かおかしいよね!? いや撫でられるの意外と気持ちいいんだけどさ! 目の前に生足があって眼福なんだけどさ! あれ? 僕って意外と余裕がある?



ハートが削られるって悪いことなの…?悪い事にはならない筈だよね? ミナさんが相手だから悪い事になっちゃったんだよね…はあ



「…ご、ごめんなさい」



僕がごめんなさいと謝るとミナさんがしゃがんで笑顔を見せてくれた。笑顔は笑顔でも冷めたニコッとした顔だけどね。しゃがんだ時に見えるかなって思ってたけどそんな余裕消し飛んだよね…



「聡太? ちょっとは学習しな…」



バンッ



ミナさんが喋ってる最中に勢いよく屋上のドアが開けられそこに現れたのは、女神!? 浅田さん女神なの!? 僕、とっても助かるよ! 助かってないけど!



「あんた達いつまで話してるのよ! 遅すぎるわよ!? てかどんな状況なわけ? 何でこいつはミナに正座? 土下座してるのよ」



「花奈、もう。待っててって言ったのに来ちゃったの?」



『聡太? 今助かったとか安心しないでね? 後でちゃんとお話ししようね? それと勿論、花奈を無視するんだよ? 返事わ?』



『わ、わん』



浅田さんにミナさんが少し話しかけた後、小声で話しかけてきた。

うん、分かってたよ? ここ屋上だよ? 浅田さん登場して無視するとか安心できないよね!? はあ…



「何を小さな声で話してるのよ! ミナどんな状況か教えなさいよ! 何がどうなってそんな事になってるわけ!?」



「うーん、何て言うのかな? 聡太がいきなり土下座してきて犬にならせて下さいって言うからいいよって返事したところ?」



「「………」」



待って!! その説明おかしすぎるよ!? 他にも言いようがあったよね!?

何でストレートにズバっと言っちゃうの!?それは秘密にして欲しかったよ、僕と浅田さん2人揃って絶句だよ!!



はあ、何かまためんどくさくなりそうだよ…

僕って平穏を何処に落としてきたのかな? 誰か届けに来てよ!


読んで頂きありがとうございます(:D)┓ペコリンチョ

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