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潜らないよ!?





つ、付き合うのはダメ、うん。ここ、これは大体分かっていたから良いんだけど、付き合わないのもダメって…



え!? まって!? ミナさんが泣かなかったら別にいいんだよね!? ミナさんが泣くわけないし何の問題もないじゃん! 付き合わないって言えるよ僕!



これで問題解決!? 僕ってやっぱりやれば出来る子だよ! 何でこんな簡単なことに気付くのが遅かったんだろ? 困ったもんだね。



「おい! いつまで黙ってんだ!? 何とか言えよゴラァ!」



「ひっ…あ、えとえと。ややっぱり、ここ断らせて頂きます、みみミナさんがな、泣くことは、ないとお、思いますし」



「はあ!? お前如きがミナの告白を断っていいとでも思ってんのか!? お前が選べる立場じゃねーだろうがっ! ミナの告白を無駄にするとかふざけてんじゃねーぞゴラァ! 何様だ!?」



え!? 泣かせるか泣かせないかの問題じゃなかったの!? 僕、訳がわかんないんだけど、この人僕にどうして欲しいの!?



『ねえ、聡太。私が何を断られて泣くことは無いって思ってるのかな? 私って聡太に泣けない人形か何かと思われてるの?そんな酷い事を考えるんだね聡太わ、そんな悪い考えを持ってる聡太は、お仕置きがいるね?』



僕はミナさんのその言葉を聞き無言で首を横に何度も振る。

ミナさんお願いだから今は黙ってて欲しいよ! そんな事は決して思っていないからね!?



「お前またいつまで黙ってんだゴラァ! 何度も同じ事を言わすんじゃねーぞクソがっ! 何とか言えよ!」



「ひっ…」



(ふふふ、やっぱり聡太面白いね。さっきか百面相してて笑いを堪えるのが大変だよ。そろそろ助けて上げようかな? タダじゃ勿体ないよね?)



『聡太、助けて上げようか?』



え!? ミナさんが本当に助けてくれるのかな!? 何か酷く嫌な予感しかしないんだけど僕。



でも四方八方何処にも僕の逃げ道無いし…どどどどうしよう!? このまま喋ってても碌な事にはならないって言うか叫ばれたらアウトだし…はあ、結局またこうなるんだね僕。



僕はそう考え首を縦に振った。そうするしかないし、しょうがないよ僕! なんとかなるよ僕! きっと!



「おいこらっ! 聞いてんのかっ!? 早くどうするか言えっつってんだろっ!」



お願いします! 本当に早く助けて! 僕が無言でいるのが悪いんだけどさ、怖すぎるもん! 喋られるわけないじゃん!



『じゃあ、ちゃんと私の告白に返事をする事と、また何でも言う事聞いてもらおうかな? どうする? 3秒以内に首を縦に振らないと叫んじゃいます!』



ミナさんがそう言い切ってニコッと笑った。もうその笑顔が怖くてしょうがないよ僕!



そして僕は即座に首を縦に振った。

これ以上悪化のしようも無いし寧ろ叫ばれたら後の方が最悪にしかならなそうだし、しょうがないよ。



僕が首を縦に振ってからミナさんが僕からスマホを取り上げ少し離れた所で話し出した。



それから少し経ってからミナさんが戻ってきた。どうなったの!? 学校に今から来るとか言わないでよ!? もしそうなったら早退だよ!



「聡太ごめんね? 今からドライブに行こっか! 海と山と使われてない工場どれがいいか聞いてって言われたの」



「え…」



「どこに行きたい? 私は海かな? 山は、虫がいるし使われてない工場は汚なそうだからね。 それで海なんだけど人間って何処まで潜れるんだろうね? どう思う?」



し、しし知らないよ! 知りたくもないよ僕!

え!? 僕、潜りたくないからね! 海より深く反省するのが得意な僕でもそんな所に潜りたくないからね!?



「え、えっとた、助けてくれるんじゃ…」



「……」



え!? 何なの、真顔で黙りこまないでよ! 本当に僕、何でもするよ!? 言葉通り海の底で反省何て僕したくないよ!?



「あ、あのう…」



「何て、冗談だよ? 聡太本気にしすぎ! 本当に面白いね聡太。あはは」



「……」



ねえ? ミナさんって腹黒じゃきかないぐらい黒すぎない!? 腹黒が可愛く見えるんだけど!? この世の黒さとは思えないよ僕!



今からそんな人の言う事をまた聞かないといけないとか辛すぎるよ僕わ!!



読んで頂きありがとうございます(:D)┓ペコリンチョ


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