日本語って難しい
変なものって何を買うと思われてるんだろ僕。
男子がデザート買うのは変なのかな? へ、変じゃないよね!? 甘い物好きな男子だって世の中には沢山いるし大丈夫なはず! そ、それに妹に頼まれただけなんだからね。
「へ、変なものは、買ったりしないよ? 今の僕にはとっても必要な物を買うんだよ」
「あ、ああんた、女の子の私を相手に良くそんなことが言えるわね!? どんなの買うか知らないけど絶対に買わせないわよ!」
絶対に買わせないって僕とっても困るよ!?
お腹がすきすぎてヤバいのに、その上茜のお詫びも買えないとか来た意味が無くなっちゃうよ!?
「そ、それは、僕が困るよ。結構我慢してるし、そろそろ限界だよ」
「ちょ、ちょっと、あんたこんな所で女の子に変な事言わないでよ」
そんな事を歩きながら話コンビニに入り目当ての物がある所に向かう。
さっきから浅田さん、どうしたんだろう。さっきから様子がおかしいよね? いつもの浅田さんじゃないみたい。
そんな事を考えてる場合じゃなかった! 茜のお詫びを1つ忘れてるんだった。本当に何だったかな? 何か見たら思い出すかな?
「あ、あれ? あんたどこに向かってんの? 何を買うのよ?」
「え? パンとデザート買いに来たんだよ? パンとデザートの所に行かないでどこに行くの?」
え、急に浅田さんが立ち止まり俯いて震えてるよ? コンビニの中だけど寒いのかな? 外はまだ冷えるけどコンビニでも女の子は寒いのかな?
「え、えっとじゃ、じゃああんたがさっき言ってた我慢してるとか限界って言うのわ何なのよ」
「え? お腹が空いてるのを我慢してそろそろ限界だよってい…」
意味だよ。と言おうとした所で浅田さんが顔を赤くし怒りながら僕を見ていた。
風邪かなとか僕は、一瞬思ったよ? 本当に一瞬ね。
「あ、ああんた紛らわしいのよ! それならそうと早く言いなさいよ! それにもっと言い方ってのがあるでしょ!? あんた日本語わからないわけ!? おかげで変な勘違いするじゃない!」
え!? 僕が悪いの!? 勝手に勘違いしたのは浅田さんなのに。
どんな勘違いしたか知らないけど人のせいは良くないよね。
「そ、そんな事を言われても僕、困るよ」
「大丈夫よ、あんたが困っても私は困らないわ。もう、そんな事より買うものが決まってるなら早く買いなさいよ! 家に帰るのが遅くなるじゃない」
浅田さんが全く相手にしてくれないよ!? 早く帰りたいならコンビニに居なきゃ良かっただけなのに、もしくは1人で先に帰ればいいのにね! はあ
「分かったよ…」
「で、あんた結局、何を買うの?」
「妹に頼まれたものと夜食かな?」
「ふーん、まああんたが何を買おうとどうでもいいんだけどね。それよりあんたって妹いたのね?」
どうでも良いなら聞かないでよ。何でわざわざどうでもいい事聞いてくるの!? 僕は、不思議でしょうがないよ。
「ま、まあ一応いるよ?」
「一応って何よ、一応って! そんな事を言ってると嫌われるわよ? まあ嫌われてそうよね、あんた」
そう言いながら笑う浅田さん。
嫌われては無いよ! 多分、きっと、うん嫌われては無いはず。無いよね?
じゃなきゃ家にまでは来ないよね!?
「どうなんだろうね、僕には分かんない」
「まあ、興味ないからどうでも良いんだけど早く買いなさいよね」
どうしてどうでもいい事や興味無い事を態々聞いてくるの!?
どうでもいいなら黙っていて欲しいよ!
それとも僕に何か言わないといけない病気にでもかかってるの!?
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それからも散々言われたけど無事、茜のお詫びと僕のパンを買った。それから買い物を終わらせて駅の方に向かってる。
「あんた今日ミナと何を話してたの? ミナ戻って来るの遅かったんだけど変な事はしてないわよね?」
「も、ももちろんだよ!? ただ話し?かな?をしていただけだよ!」
あれが話なのかは怪しいけどね。
一方的に言われてただけな気がするよ。
「話だけで何でそんなに長いのよ! 何を話したら長くなるわけ!?」
「え、いやえっと、犬とかオモチャ…とか? あとはミナさんのお兄さんの事とか…?」
「全く話が分からないんだけど! 何よ犬とかオモチャって! 意味が分からなすぎるわよ!? それに何よお兄さんって! ミナはお兄さんなんか居ないわよ」
「え…」
僕も一方的に言われてただけだから意味がわからないんだけどね?
それより待って、え? ミナさんがお兄さんいないってどういう事なの!?




