3択問題?
どうする僕! 考えろ僕! こういう時こそもっと考えなきゃ。 だからいつも馬鹿呼ばわりされるんだぞ僕。
現状確認からだね。 水色を見る! 顔を見られる。そして今! うん僕には良く何が何だか分からないよ…
分かっているのは付き合わないとシス兄さんの何されるか分からないのと付き合ったとしてシス兄さんにバレた時はどうなるかだよね。
大変だよ!? 僕に明日が見えてこないよ!? いつも後ろ向きだけど本当に前が見えない…
「………」
「聡太? いつまで黙ってるの? 返事はどうしたの? イエスかノーしか無いんだよ? 私と付き合ったら色々あるよ? ほらほら」
そう言いながらスカートヒラヒラやめてくれないかな…どれだけ必死で僕が目をそらしてると思ってるんだろう…それに色々が凄い気になります!
寧ろそれだけならどれだけ幸せだったんだろうね僕!
問題なのは、どっちを答えても地獄なのがミナさんは分かってないから言えるんだよ!?
でもやっぱり不誠実はいけないよね。
ここはハッキリと断らないといけない所だよね? こんな訳の分からないことで付き合ってもね? よし!
「え、えっとですね? やっぱり全然み、ミナさんの事を知りませんし僕なんかでは、釣り合いませんし、やっぱりお付き合いとかは…」
「ああ、そう言えば昔、私が先輩に告白した時に振られたんだけどね? 泣いちゃってそれをシス兄に見られて理由を言ったんだけど私を振った先輩2日後には顔が凄い腫れてたんだけど、どうしたんだろうね? それで返事は何て言おうとしてるの?」
「ひっ」
何で何で何で!?何で断ろうとした時にそんな冷めた目をしながらこんな話をするの!?
やばいやばいやばいよ僕。
違うかな?前向きに不登校になるような事よりは顔を腫らした方がいいのかな?
それで済むなら安いよね!? 安いはず…よし!言うぞ僕だって男だ!
「え、えっと…お、お付き合いとかはそ、そのもう少し考えたいなあと…」
結局付き合えないって言えなかったよ! 言えるわけないよ! 誰が断れるの!? 顔を腫らす? 無理無理。
僕は、痛いのは嫌だよ? はあ…
「何で考える必要があるの? 聡太は考える事ができるの? 考えれば分かることを分からなかった聡太が? 聡太って選べる側の立場だっけ? つりあうか考えるのは私じゃないの? 何で聡太が勝手に決めるの?」
「……」
(アハハ、本当に聡太をからかう…じゃなくて聡太で遊ぶの楽しい! 何なの聡太って!? こんな面白いとか花奈には勿体ないよ! こんな面白い子を隠すなんて花奈も酷いなあ、とりあえずは、これで付き合う以外の選択肢は、無いよね? どう来るかな?)
……酷いよ! この人、下手したら…下手しなくても浅田さんよりタチ悪くない!?
堕天使の方がもっときっと可愛げがあるはず! あるよね?
「本当にどうか、どうか僕に時間を下さい! 明日には必ず返事しますので! そのかわり何でもしますから、お願いします」
(何でもしますで来たかあ、付き合うよりは面白くなるのかな? 寧ろ付き合うよりはいい? 私にも都合がいいのかな? アハハ、やばい面白くなりそうだね!)
土下座でお願いしてる僕を無言で見つめるミナさん。
そんなジーッと見ないで! 顔は可愛いんだから! 性格は、うん…
「本当に何でもするの? 嘘ついたりしない? 明日は休んで逃げたりしそう何だけど?」
「決してその様な事はしません!」
「ふーん、休んだ時は楽しみにしててね?」
楽しみ!? え? 楽しい事をしてくれるのかな!? そんな訳ないか。
僕の寿命がちょっと伸びたぐらいかな。
「じゃあ何でもするって言ったし、今言っても良いかな? いいよね?」
「……」
聞くのが怖いなあ、何を言われるんだろう…何で僕っていつも何でもするとか言うんだろうね? 後悔してきたよ?
「私の犬になるか、奴隷みたいな感じになるか、オモチャになるか、どれがいい?」
「……」
誰が選べるのその選択!? もっとまともなの言える人この世に居ないの!?
どこの世界にこの3択出してくる人がいるの!? 付き合うの考える時間を貰うだけでこんな事になるの!?
「早く! いつまで黙ってるの? どれがいいの? 何でもするって言ったからね? 嘘つかないよね?」
「…」
考えろ僕! 犬は考えようによっては…ミナさんをぺろぺろできる? シス兄に何されるか分からないか…却下
奴隷見たいな感じは椅子とか机にされる? ミナさんの感触を満喫出来る? シス兄にバレたらこの世に居られなくなるか…却下
オモチャか…着せ替え人形みたいな感じなのかな? シス兄にその光景見られたら僕の腕を物理的に千切られるか…却下
まともなの無いよ!? 僕はどうしたらいいの!?
普通に青春送りたいだけなのに遠ざかってるよ…




