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天使?





「わ、わかってるわよ! べ、別にあんたに可愛い何て思われたくは無いわよ! あ、あんたなんかに可愛くないって言われてるみたいで腹立つのよ!!」



大声だして叫んだと思ったら捲し立てるようにまだ言ってくるよ。

僕の耳が更にダメになりそうだよ! 可愛くないなんて言ってないのにね。



「そ、そんな事、言ってないよ!?」



「あ、あんた今違うよって言ったばっかじゃない!? とぼける気!?」



「い、いや、そうゆう意味で言ったわけじゃ…」



どうしたらいいんだろう、浅田さんの勘違いが暴走列車の様に真っ直ぐ進んで行ってるよ…

吉田君をどうにかする為に出した案何だから考えたら分かるはずなのに。



「じゃあどう言う意味よ! 私が可愛くないって意味でしょ!? 何が違うよよ! 他に無いじゃない!」



どうしよう、僕とってもめんどくさくなってきたよ!!!

浅田さんがめんどくさいのは知っていたけどここまでだなんで…



「浅田さんが可愛くない訳ないよ。 僕もそんなつもりで言ったわけじゃなくてね?」



「そこをハッキリ早く言いなさいよ!」



言っても聞いてくれないのは誰なのさ…

ちゃんと説明してるはずなんだけど、してるよね!?



「吉田君を遠足の買い物じゃなくて遊ぶ口実にそう言おうかなって案を出しただけで…」



「それと可愛い女の子の何の関係があるのよ! あんたに可愛い女の子の知り合いがいるわけないじゃない!」



………ぐっはっ、今のは流石に傷付くね。

茜ぐらいしか居ないからあってるんだけど!

アイツも可愛い部類には入るけど誘えないから茜しか居ないけど!!



「僕にだって可愛い女の子の知り合いぐらいいるよ!」



「へぇ、どんな子よ? 知り合いなら写メぐらい持ってるわよね?」



僕が女の子の写メを持てるとでも思ってるの!?

え!? 僕みたいな人って誰も持ってないよね!? 持ってるものなの!?

取り敢えず写メを探すフリだけをしとこう!



「……」



「本当は持ってないんでしょ? 見栄をはらなくていいわよ?」



「……」



「花奈どこー、まだなのー?」



助かった!!! 誰か知らないけど浅田さんの知り合いが探してるみたいだ!

これで話が流れれば良いんだけど…



「ミナー、ここよ! 待たせてごめん、もうちょっと待ってー」



「あっ、いたー! 誰と…」



ミナって呼ばれてた人が言葉を詰まったよ!?

あっ僕が正座で浅田さんに向き直ってるからか…



「花奈なにしてんの!? そ、そんな…」



「ち、違うわよ! 何も無いわよ!? 何か急に土下座で付き合って下さいって言いながらスマホをコイツが取り出して困ってるのよ!」



え? え? え? 何で僕がそんな事をしなくちゃいけないの!?

えぇーー!? ち、違うよね!? 浅田さんが写メを見せなさいって怒るからこんな事になってるよね!?



「そうなの? そんな土下座させるとか面白い事をするなら仲間に入れて欲しかったのに! 告白かあ…でも何でスマホ?」



「私が分かるわけ無いじゃない! いきなり出して来たんだから!」



このミナって女の子土下座にどんな面白みを感じるの!?

面白さの欠けらも無いよね!? 面白いなら世の中みんな土下座で笑わせてるよ!?



「キミ! 付き合えないかもしれないからって盗撮は行けないよ!? そんな事するから余計彼女が出来ないんだよ?」



ミナって子が諭す様に言いながら僕の前にしゃがみこんで来た。

え!? 何この天使! 見た目可愛すぎだよ!?

そんなクリクリした目で見られたら恥ずかしいよ!



そ、それにそんな風にしゃがんだら天使の大事なのが見えちゃうよ!

バッチリ水色見たけどね!



「ち、ちが…」



「ん? どうしたの? 何か震えてる?」



僕が違うって言おうとしたら浅田さんが凄い目付きで睨んできた。

どうしたのって!?後ろの浅田さんの目付きが…



「あんた今どこを見たわけ? 今なら私は許すかも知れないわよ?」



「花奈? どうしたの? この人どこか見たの?」



「それは、本人に聞けば分かるわよ。ね?」



浅田さんの声がどんどん冷ややかな声になっていくよ…

男の子としては誰だって見ちゃうよね!?



「本当にすみません」



その後浅田さんの2度目の大絶叫が出たのは言うまでもないかな?

僕の耳がまた…


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