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イケメンってずるい!




「え?じゃないわよ、1限目の時に手紙を渡してそれに書いてたでしょ?」



手紙? 僕は、いつそんなの貰ったんだろう?

いつの1限目の時に渡してきたんだろ?入学したてから考えても貰った記憶が…



「あんた、まさか読んでないとか言わないわよね?」



「そそ、そんな訳ないですよ!? 1字1句フル暗記したぐらいです!! 今からでも全て言えますとも!!」



「へぇ、じゃあ言ってもらおうかしら? 1字1句間違えないで言えるわけよね? 言えなかった時が楽しみだわ」



僕は、もしかして自分からピンチになっていったりしてない!?

見てもないもの言えるわけないよ!! むしろ見てないとか言えないから言ったのに酷くなってない!?



「そ、そんな事よりね? どうやって仲良くなるかだよね!? ね!? 言ってもいいかな!?」



「そんな事ねぇ、へぇ、あんたの考えなんか分かるわよ! 得意の土下座で友達になろうとしてたんでしょ!? それより早く手紙の内容言ってみなさいよ!」




お弁当が食べている人がいる? 浅田さんがご大声出したせいでこっち見ている? そんな事関係ないよ!

僕は、すかさず綺麗な土下座して見せたよ!!



「本当に申し訳ありません! 手紙とは何の事でしょうか」



「やっぱり見てないんじゃない! 何でそんな下らない嘘をつくわけ!? 呆れて物も言えないわ。いっそ、そのまま頭踏んで割ってやりたいぐらいだわ!」



浅田さん見たいに可愛い子から踏んづけられるのはある意味御褒美?

でも割られたら下手したら死んじゃうよ!?

下手しなてもかな?



「はあ、あんたと喋ると本当に疲れてくるわ、 何であんたなのよ! もう!」



「それは、僕も知りたいぐらいです」



「あんたは、ちょっと黙ってなさい! そしていつまでその体制でいるのよ! 周りの視線が痛いのよ!」



「ひっ、す、すみません」



僕は、謝りながら立ち上がる。

浅田さんは本当に疲れたような顔をしていた。



「黙ってなさいって言ったばっかりなのに、もう口を開くわけ? 日本語理解出来ないって事?」



さっきまで疲れていた顔をしていたのに一気に睨みつけるようし冷ややかな声音で言った。



僕は、それに対し黙って首をブンブンと横に降って黙ったまま立っておくことにする。

むしろそれしか出来ないよ僕。

はあ、早くお弁当食べたいなあ、食べられなさそうな気がするよ…



「取り敢えず、水口君には普通に仲良くなりなさい。 土下座で仲良くなった所に行きたくないわよ私は」



「はい。 もも、もう僕じゃ無くて他の人がいいと思います!」


良し言えた!小声になったしどもっちゃったけど言ったよ!僕は、とうとう言ってやったよ!



ここまで言われたんだから、もう僕じゃない方がいいもんね!?むしろ最初から人選をね!?



「あんたじゃなきゃダメなのよ!! 考えたら分かるでしょ!? 都合がじゃなくて陰キャにも話しかける私って優しいでしょ!? 水口君もそんな優しい私にね? キャー」



そんな事を言って浅田さんが両手を頬に当てプリプリしだした。

この人誰なの!? さっきまでと全然違うよ!?



「え、えっと他にも大人しそうな人はいると思うんだけど…」



「もういいから、あんたに拒否権は無いの! あんた今まで何でもしますって言って何したのよ! 何もしてないでしょ!?」



一瞬にしてさっきまでの雰囲気に戻ったよ!?

二重人格なの浅田さん!?変わりみ早すぎじゃない!?



何もしてないって言うより何も出来やしないよね?

はあ、結局僕には選択肢が無いんだね…



「はあ…」



「あんた今、溜息を吐いたわね!? 吐きたいのは私よ! それよりあんたは、今日の帰る時に水口君を誘いなさい! 分かったわね!」



思わず本当に出ちゃったよ溜息くん!タイミングが!

これで分からないとか言ってみたらどうなるかな?言ってみたい気もするけどね?

勿論それが言えないのが僕は、「はい」とだけ返したよ?




結局そこで昼休みが終わって僕は、お弁当が食べられなかったよ…

夕食にすればいいだけなんだけどね。



―――――――――――――――――――――――――――



授業も終わってしまったこの時間。

どうやって水口君を誘うか悩んでいるんだけどね?

凄い視線が飛んでくる…勿論浅田さんからだよ?


はあ…



僕は、席を立ち水口君の所に向かって歩いていく。



「水口君! 今日ね? 一緒に帰らない!?」



言ったぞ僕は! ちゃんと普通に言えたよ!?

凄いドキドキしてるよ?これが恋!? 違うかあなんて考えていると…



「ああ、良いよ? 色んな人と仲良くなりたいからね」



言いながら水口君のイケメンスマイルが出てきた。

何この人!?天使!?男だけど…



「本当に!? もう1人居るんだけどいいかな!?」



「もう1人? 誰かな?」



水口君がそう聞いてくると現れる浅田さん。

そりゃあそうだよね、聞き耳立ててそうだもん。



「私も一緒に帰っていいかな? 水口君」



モジモジとしおらしくなった浅田さんがそこに居た。

誰なの!?僕の時はなんなの!?イケメン許すまじ



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