ブラッディメアリー
よろしくお願いいたします。
蝉は左肩から先をメフィストにかっ去られた。
蝉は凄まじい叫び声を上げながらのたうち回る。血がシャワーのように沸き出る。
メフィストは蝉の肉を噛み千切る。
フラウ『メフィスト!!!やりすぎだ。殺す気か?』
メフィストは不思議そうな顔をして嘲笑う。
メフィスト『私は悪魔だぞ。人間を殺すのは当たり前だろう?』
フラウの額から汗が流れ、息は荒々しくなる。
明らかに体力を消費している。
ミロ『フラウ、どうしたの?苦しいの?』
フラウ『契約を交わした悪魔が暴走しているんだ。悪魔メフィストと私は魂がつながっているからな。結構疲れるのさ』
ミロ『メフィスト!!止めてくれ、君の大事なフラウが弱ってる』
フラウは青ざめて倒れこみ、それをメフィストが支える。
メフィスト『ミロ、宿屋はこの村には無いのか?』
ミロ『宿屋は隣村のリナリの家しかないよ。医者もこの村にはいないんだよ』
蝉は凄まじい気迫をこちらに向けている。
蝉『飽きた、医者が必要なら呼んでやるよ。普通の医者が不死身のファウスト博士を診れないだろ?』
ミロの住んでいるアパートにフラウをメフィストが担いで入った。
ミロのベッドにフラウを寝かせた。
だいぶ憔悴している。
汗が流れ落ちる。
メフィストがタオルを湿らせ汗をふく。
ミロ『大丈夫かな?メフィスト』
メフィストはかなり心配している顔だ。
メフィスト『悪魔メフィストと契りを交わすことはデメリットが付き物だ』
蝉は左肩を応急措置して電話をかけていた。
蝉はキンキンする声で騒ぎ始めた。
どうやら、医者とはかなり仲が悪いらしい。
蝉『小一時間で来るってよ。メフィストはフラウから目を放すな。ミロ、お前はこっちへこい。暇じゃねえか。映画は好きか?』
ありがとうございます