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ゴミクズニートの俺が異世界に来たら、銀髪女神になっていた件!  作者: フワッティーゆうと
第1章 異世界に飛ばされたゴミクズニートは、渋々ながら勇者になる決意をする様です。
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第8話 黄金勇者の姫

結果論ですがこの中で一番強かったのは実はリリア姫様でした。

因みに通常カインと通常漆黒のゼルは、漆黒のゼル方が強いです。

全力で戦った場合はまだ内緒です。

青髪騎士カインの暴走している姿を俺は眺めながら、何か打開策がないかを探していると、なぜかリリア姫がゆっくりと青髪騎士カインの元へと近寄っていく。



「カインの癖に生意気ねその姿、 生意気な騎士様にはお仕置きしてやるんだから!」



リリア姫が自信ありげに小さな胸を張って言った。

か弱く、美しく、とても可愛らしい華奢な姫さまに一体何が出来るのだと俺は思っていた。


思っていたのだが、次の瞬間リリア姫からは黄金に輝く魔力のオーラが身体中から溢れ出してきたのを見て、俺は感覚的に気付いた。



「なぁーこの魔力って?まさか」



くすくすと笑いながらクソ女神は答える。



「本当に面白いわねこの国は、まさかも何も彼女も勇者よ! あなたと全く同じとは言えないけど勇者よ!自身の実力のみでその境地まで辿り付いてしまった天才と言ったところかしらね? 」



リリア姫の瞳の色は魔力の色と全く同じ、黄金に輝いている。


そして腰のあたりには何もない筈なのに、まるで剣を引き抜くかのような動作を行い笑っている。



「グルゥゥァァァア!」



目の前に立ちはだかる美しい姫様に向かって、唸り声を上げ、床に巨大な刺々しい氷を出現させながら特攻してきた。


するとリリア姫は後ろに束ねられた、腰ほどまで垂れている金髪三つ編みを大きく揺らしながら、その突進を余裕でひょいっと避けた。


王の間の壁はぶち壊れ、あたりは夕陽に照らされ、左右に揺れるリリア姫の金髪がとても綺麗に見える。


そしてリリア姫は可愛らしい黄色い花が刺繍されているドレスを、膝丈よりも上のところで豪快に引きちぎり、白のガーターベルトが見えた生足は何処と無くセクシーに見えた。



「なかなかいい絶対領域だ」



俺がニヤニヤしながら頭の中でそんな事を言っていると、クソ女神は冷たく一言言った。



「死ねクズ」



そしてリリア姫は左手を胸の前に持ってき、そのまま高く掲げると、さらに黄金に輝く魔力が溢れ出てき、王の間は、本当に王の間と呼ぶにふさわしい輝きに包まれている。


俺の口からは思わずこぼれてしまう。



「綺麗だ」


「そうねゴミクズニート」



リリア姫は次の瞬間、剣を優しく振り下ろしながら言った。



「行くわよ……カイン!」



リリア姫はそのまま力強く一歩を踏み出し、青髪騎士カインの体を斬りつける。


見えない剣をとても豪快にだ。 間違いなく体が真っ二つになってしまってもおかしくないスピードで、精霊化(レスティア)となった青髪騎士の事を容赦なく斬り伏せた。


その残酷な光景に俺は叫ぶ。 目を覆い隠しながら可愛らしい声でみっともなく叫ぶ。



「あぁ、ああぁぁぁぁぁあ!」



そんな俺の事をクソ女神は笑っている。

出会って間もないとはいえ、目の前で必死に戦っていた人が容赦なく切られているというのに、なぜか平然とした感覚が伝わってくる。


そして顔を上げると彼女が笑っている理由がようやく分かった。みっともなく叫んだ俺の事を笑っているのだ。



「ほんっとゴミクズニートはせっかちでビビリさんね〜こんな奴に体乗っ取られた私って本当にかわいそうだわぁ〜あっはっはっはっはっはっ!」



顔を上げ俺の瞳に映ったのは真っ二つになってしまった青髪騎士カインではなく、精霊化(レスティア)がなぜか解け、床に顔をつけ呼吸を上げながら苦しそうにしている青髪騎士カインだった。



「リリア姫様、、、もう、し、訳、ござい……」



全ての言葉を言い切る前に、青髪騎士カインは意識を失ってしまった。


彼がリリア姫に斬られたであろう腹部は、黄金の魔力で今もなお輝いており。漆黒のゼルに傷つけられた体がみるみると回復して行く。


そしてリリア姫は右腰にあるであろう見えない鞘に、見えない剣を収めるとだらしない格好でつっ伏せている青髪騎士カインの横腹を容赦なくヤクザキックとも呼べる押し蹴りを食らわせ、グリグリと頭を踏みつけ笑いながら言った。



「はぁー?いつまで寝てんのよ! 傷はちゃんと回復して上げたのだから早く起きなさいカイン」



「ごっごほ、、、リリア姫様申し訳ございません、魔力が無くなってしまっているためまだ動けないです」



それでもリリア姫は容赦なく青髪騎士カインの腹を蹴り、ニコニコと笑いながら身動きが取れないカインの事をからかうように言った。



「そっか〜動けないか〜フフフ、ならおもちゃにしちゃおうかしら?」



リリア姫がそう言うと、青髪騎士カインは飛び上がるように起き、足を生まれたての子鹿のように震わせ苦笑いで言った。



「ダッ大丈夫ですリリア姫様! ホラ見てください元気ピンピンです!」



そう言いながら膝をカクカクと震わせており、リリア姫はカクカクしてる膝を見ながら、ニヤニヤとした表情で言う。



「そうねーそうよね? 副団長がこの程度で根を上げてちゃダメよねカイン? フフフ、えいっ!」



そう言いながらカクカクしている青髪騎士カインの膝裏を、足で軽く楽しそうに小突いた。 すると必死にバランスを取っていた青髪騎士カインは、思わず変な声を出してしまい、バランスは崩れ、そしてけつを上げながら両膝をカクカクと震わせながら言った。



「リリア姫様おやめください! 僕のお尻に強烈な蹴りを入れようとしないでください、お尻が割れてしまいます!」



「ねぇ〜カイン知ってた? お尻は元々わ、れ、て、る、わ♡ いくわよ?準備はいいかしら」



そしてここから、リリア姫のお遊戯が始まったのだった。

まぁーそりゃ力がものを言う世界で王族が弱かったら話にならんよね。

金持ってても殺されて終わりなんだからw

普通の世界だとこうなるはず。

弱い姫様なんて相当な信頼関係か愛がなければ簡単に殺されてまうわ。

評価してくださるとありがたいです、ブクマそろそろ増えないかな。

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