第3話 予言の勇者
眠いですね……寝てたいですw
まぁー今日も1日お仕事頑張りましょう。
馬車に跳ねられた人間供はゴミのように吹っ飛び、苦しげに悶えているのを俺はいい気味だぜと思いながらみていた。そして今現在おれは、激しく馬車に揺られながら何故か都心部の様な場所に向かっているらしい。
何故都心部に向かっているのかがわかるのかって?俺の目に映る今現在の景色が、脳がそう判断している。
少し遠くに見える建物は間違いなくお城で、お城周辺に近付くにつれて何やら町が盛んになってきている。
そして俺は馬車の中で黙り込んだまま、目の前に座る青髪騎士と10代前半程の見た目をしたお姫様の事を見ていると、突然青髪騎士が真剣な表情で言った。
「名を名乗れ少女よ」
真剣な表情で聞いてくるものだから、大事なことなのかなと一瞬こちらも真剣になってしまったが、なんだそんな事かとこちらはため息をつく。
それと確かに俺は服装も真っ白ワンピースになって入るし、見た目も完全な少女ではあるが、少女と呼ばれるのは少し心地が悪い。
確かにそう呼ばれてもおかしくない容姿に、そう呼ばれるべき幼姿になってはいるが、実際にそう呼ばれると、ため息しか出ない。 何故自分はあんなお願いをしたのだろうと今現在、大後悔しているところである。
そして本名を名乗ると流石にマズイ気がしたので、俺はとりあえず女神の名を渋々名乗ることにした。
「アリエルです、ただのアリエル」
すると騎士様は何か含みのある笑顔で、嬉しそうにお姫様と内緒話をはじめ、内緒話が終わると咳払いをして言った。
「やはりあなたが予言に出てくる勇者様なのですね、僕の氷魔法をくらって生きていた方はあなたが初めてだ、本当に驚かさせてもらったよ」
「はっ、はぁ〜そうですか……ん?予言の勇者?」
この時の俺の心境は、正直なところずっとむかついていた。
てめーのせいで本当に死にかけたとブチ切れてやりたかったが、それ以上に気になるパワーワードがあった。
予言の勇者と言う言葉が頭から離れない。
全ての魔王を滅するという理由で、願いを一つ叶えて貰った事は確かではあるが、俺は魔王退治なんて命がけの馬鹿みたいな事をする気はさらさらなかった。 だからこのクズ女神を巻き込んだというのに、なぜか俺は予言の勇者にされているらしい。
そして心の中でクソ女神に語りかけた。
「おいどうすんだよてめぇ、なんか勝手に予言の勇者とかいってやがるじゃねーか!」
「と、当然でしょ!私はあなたの願いを叶えたのよ、逃げられたら困るから強制イベントだって起こすわよ!……てか私の美しい体に傷一つつけたら呪うわよ」
こうなるんだったら俺はせめて武神を体に宿しとおけばと更に後悔した。
だけど時はもう巻き戻せない、この幼い体で一体何が出来るのだと、何が予言の勇者だと言ってやりたかったが、言うに言えず俺たちは馬車にゆられるがままにお城に連れていかれたのだった。
帰ってきたらブクマと評価があることを期待して確認するw
まぁーどうせされないだろうけど。
1話目からブクマ沢山つく作品ってなんなんだろうな、不思議で仕方ないw