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第14話 迫り来るイモムシかっこ異世界の奴

イモムシかっこ異世界の凶悪な奴が出てきます。

上から迫り来るのを想像しながら読んでください。

噛まれたらぐちゃぐちゃになれそうですね。

直径20メートルのイモムシ……


俺は一段目を降る前に、全体を見渡してクソ女神に質問した。



「なぁー、お前から見てどんな光景が目に映ってる?」


「そりゃーゴミクズと同じ景色だけど、当然でしょ?てかそんな事も分かんないの?私とリンクしてるんだから、見てる光景が別物になるわけ無いでしょ、てか早く行ったほうがいいわよ」


「だよな?」


「えぇ……まぁーでも、真実が見たいんだったら私の目の力を使ってあげてもいいわよ? そんなことしたら試練じゃなくなって勇器(リディア)は現れないでしょうけどね」



何となくその力を持っている事を知っていた俺は、その力を当てに、楽して勇器(リディア)を手に入れようとしたが、どうやらクソ女神いわくそれをしてしまうと、現れてくれないらしいのだ。


だから俺はゴミクズらしい解答を諦め、再び深くため息をつきながら、螺旋階段のようになっている階段を一段ずつゆっくりと降って行った。


因みにだが、一応小さな蝋燭が階段一段ずつに一個置かれている為、足元はしっかりと見えている。


ただ階段の幅は、小さな子供が通れる幅しか存在しなかった。 もし仮に俺がそのままの姿だったら、おそらく壁に張り付きながらじゃないと、通れなかっただろう。 だが幼児体形のいまの俺からすると丁度いい幅なのである。何せ身長が120〜130センチくらいしか無いのだから。


そして俺は10分ほど階段を降りていくと、ようやく真っ暗闇にあかりがチラチラと見える程度の深さの場所まで降りてきていた。 上を見上げると、まだ入り口は見えているみたいだ。



「はぁ〜〜〜長すぎてつまんねーんだけど、これのどこが試練なんだよ、ただ階段を降りてるだけじゃねーかよ」



俺は口からイライラと、男口調の可愛らしい声音でぶつくさ言っていると、脳内でクソ女神が楽しげに語りかけてくる。



「言い様ね! フフフフフ♡てかさ、グダグダ文句いうならさ、飛び降りて一気に下まで行っちゃえば?」



「てめーアホかよ? んな事したら死ぬかもしれねーだろうが、ホラ見てみろよ底が見えねー奈落だぞ?」



俺がそう言うと、クソ女神は魔力(オド)を解放して再び漆黒のゼルと戦ったとき?戦ってはないかも知れないが、その時の力が再び解放され、クソ女神が誇らしく脳内でドヤっている様が目に浮かび、ぶっ殺してやりたくなっていると、それを煽るかのようにクソ女神が言った。



「どうよ〜この私の女神の魔力! 最強よね?感謝しなさいよゴミクズニート」



「ちっ、誰が感謝するかよ、テメェーのせいでこっちは飛んだ迷惑受けてんだよ」



「迷惑?それはどっちのセリフなのかな?私だってね、私だってゴミクズのせいで!ぅぅぅぅうぅうう……まぁー今はそんな事どうでもいいわ、それよりもほら、さっさと飛び降りなさいよ?」



「お、お前絶対バカだろ? 流石に死ぬわこんなの飛び降りたら!」



すると女神はくすくすと笑いながら言った。



「本当ビビリねあんた、男なのにダッサァーーい、プププ! てか本当にはやく飛び降りなさいよ、ほらなんか上から近づいてきてるわよ?」



クソ女神からそう言われ、俺は頭上を見上げてみるとそこには真っ黒に輝く体に、赤くギラついた無数の目に、ブラックホールのようなでかい口と鋭い牙が見えた。


そのグロテスクな容姿から察するに、奴に命名するならこの名をくれてやりたいと俺は思い、口から思わずこぼれ出た。



「イモムシだ、、、かっこ異世界の」



「あんた、そんな呑気なこと言ってる場合かしら?天井からどんどん迫ってきてるの気づかなかったわけ?最初に早く行けって言ったの無視したわよね?」



俺はクソ女神に、階段を走りながら言った。



「無視したけど、てめぇーも教えてくれなかったじゃねーかよ! 確かに天井は見たけどその時は気づいてなかったんだよ」



「確認不足を私のせいにするのかしら? これだからゴミクズは……まぁーそんな事はどうでもいいからさっさと、と、と、と、飛び降りなさいよ! 私の愛らしい体が食べられちゃう!」



俺は息を切らしながら言う。



「無理だって言ってんだろうが、流石に死ぬぞこれは、飛行魔法とかがあれば、はぁー、別かもしれねーけど、そんな都合のいいもんねーよなクソ女神?」


「あるけど大気に浮かぶ魔力、いわゆる魔力(マナ)を操れないでしょ?魔力(オド)は私の意思で解放できるけど、魔力(マナ)を操るのは私は出来なかったって事はゴミクズが操れるようにならなきゃ魔法は使用出来ないわね、諦めなさい」



俺は上から迫り来る巨大なイモムシかっこ異世界の絶望感から、涙しながら螺旋階段の壁を激しく破壊しながら降りていく。


なんとか距離が詰まらないようにと、俺は直径20メートルほどの通路を跳躍し、飛び降りとまではいかないが、螺旋階段をショートカットしながら、素早く移動して今も何とか逃げている。


たまにイモムシかっこ異世界の口からこぼれ落ちてくる破壊された階段を避けながら、泣きながら下まで降りていくが、奈落の底の底が本当の本当に全く見えない、かれこれ走って跳躍して20分ほどは立っているというのにだ。


そして何やら女神が、泣いている俺の事を笑いながら言った。



「本当無様ね〜プププ〜」


「てめぇー他人事だと思って……こわいんだぞ!」


「そんな乱暴な口調で良いのかな? せっ〜かく私が良いこと思い出したのに〜いいのかなぁ?」



もったいぶって教えてくれない事にイライラしながら、俺は仕方なく丁寧にお願いした。



「申し訳ございませんでしたクソ女神!早く教えてくださいクソ女神!」


「嫌よそのお願い仕方じゃ」



これが俺の精一杯のお願いだと言うのに、クソ女神はまだ要求してくる気だ。 必死に逃げて疲れているというのに、こういう隙があれば何かと条件を突きつけてくるゴミクズクソ女神だ。


まぁーゴミクズクソ女神が要求してくる内容は、何となくわかってはいたが、俺のちっぽけなプライドが邪魔をしてくる。


それから10分ほど階段を黙って跳躍していると、痺れを切らしたゴミクズクソ女神が俺に言った。



「あんた命よりも安っぽ〜い自分のプライドが大事なのかしら?ほら、ほら!さっさとお願いして楽になりなさいよ♡」


「安っぽくねーよ!このクソが……あぁーもう分かったよ、アリエル教えてくれお願いだ!」



するとアリエルは少し悩みながら、溜息を吐き出して言った。



「はぁー、まぁーギリギリ合格点かしら、それじゃ私を信じてとりあえず奈落の底にレッツダイブ!」



なんで英語だよとか思いながら、俺は何の信用信頼もないクソ女神の事を無条件に信じて、勇気を出して奈落の底にダイブしながら言った。



「もう知らねーからな俺は! どうにでもなれ、オラァッ!」



泣きながら、おしっこをちびりそうになりながら、スカートを抑えながら、迫り来るいもむしかっこ異世界の気色悪い姿を見ながらダイブしたのだった。



「死んだらゼッテー許さねーからな」


「大丈夫よ信じて」


そして俺達は果てしなく深い、奈落の底に落ちていったのだった。

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