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転生して前世の俺の妹になりました  作者: ニャンネコ大尉
あったかもしれない、そんな世界で───
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324 気持ちの問題です!

「私、もう戻ろうと思うんだけど‥‥」


「も、もう少し後でもいいんじゃないですか? ほら、急がば回れって言うじゃないですか」


『そうですよ。 遅くたって腕時計は逃げたりしませんよ』


 私が過去に戻るということを二人に話したら何故か否定的なことを言われた‥‥いや、まぁ行くなって言われてるわけではないんだけども‥‥。


「いやでも早めに戻った方が‥‥」


『わかりました。 じゃあ、明後日にしましょう。 一日ゆっくりして、それからにしましょう』


 明後日か‥‥まぁ、それならすぐかな‥‥。


「わかった。 じゃあ、明後日に‥‥」


 手にもっている腕時計を眺めながら、私は明後日に向けて気持ちを持っていくことにした。




 ◆◇◆◇◆◇




「アイちゃん、明後日だって。 仕事終わるかな?」


 お姉ちゃんをこっそり付いていくため、私達は明後日までに仕事を全て終わらせておく必要があるのだが‥‥。


『ギリギリ無理ね。 というか、途中から断っていたはずなのに何よこの仕事の量は!』


「やっぱり旅行の往復でかなり時間を使っちゃったからね。 その時間があれば明後日なら余裕だったね」


『あれか‥‥でもあれも必要なことだったしね‥‥。 はぁ、でも戻ってきてから陸さんに出会ったことで完全に覚悟が決まっちゃったからね』


 もう少し戻るのは先かなぁと思っていた私達はかなり焦った。


「本来ならお姉ちゃんが頑張ることを決めたということは喜ばしいことではあるんだけど、まさか私達が準備できてなくて引き留めることになろうとは‥‥」


『まぁ、別に先にいってもらってもいいんだけどね。 少し遅れたとしても結局はいけるんだから』


「いやいや、少しの時間でも物事っていうのはどんどんと進んでいくんだから、そういう油断は駄目だよ?」


『タイムマシンは正確に時間指定が出来ないんだから同時にいっても遅れちゃうかもしれないし、同じ時間に戻るっていうのは流石に無理よ?』


「そうだけど、気持ちの問題で、やっぱり同時に行きたいじゃん!」


 何だか遅れていくと、着くのも遅れてしまうような気がしてしまうからね。


『気持ちの問題なのね‥‥はぁ、わかったわよ。 でも、それだと今日から寝ないでぶっ通しで仕事することになるけど‥‥』


「どんとこい! お姉ちゃんのためたら二日寝なくても問題ないよ!」


 今のお姉ちゃんなら戻っても特に問題無さそうだし、お姉ちゃんは私の助けなんて必要ないかもしれないけど、私自身がお姉ちゃんのために頑張りたいのだ。


 よし。 じゃあ、やりますか!

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