258 落ち着ける場所
家に近づくとアイちゃんは一つに戻ったのか、私のそばから消えた。
まぁ、分身ももしかしたらいろいろと容量を食うのかとしれないね。
そう思うと日頃からアイちゃんは結構無理をしているのかも‥‥もう少しアイちゃんに楽をさせられるように頑張ろう。
そして、家に着くと小乃羽ちゃんは既に家に帰っていたようだ。
その隣にはアイちゃんがいるが違う誰かと話しているような‥‥あとなんか声変えてる?
「───どこかで会いましょう。 さよなら磨北祈実さん‥‥‥‥よし! 完璧だね!」
『どこがよ!! なんであんなに意味ありげな感じに話して! 出来るだけ控えめにするって言ってたくせに!』
帰って来た瞬間から喧嘩してる‥‥。
まぁ、見慣れた光景ではあるけどね。
「いや~、何だか楽しくなっちゃって。 でも、ちゃんと聞けることは聞けたよね?」
『それはそうだけど‥‥。 でも、彼女‥‥いや、彼は私達のことなんて知らないでしょ? なんで知ってる風なこといったのよ』
「私達が駆け寄ったとき、まだ意識あったから一応は顔を合わせてるんだよ?」
『そんなの覚えてないでしょうよ‥‥』
「ま、嘘はいってないよ? でも、まぁお姉ちゃんの邪魔とかそういうことがなさそうで安心したし、もしかしたらあの二人‥‥‥‥あ、お姉ちゃん! お帰りなさい!」
「ただいま‥‥」
なんか色々と気になることはあるけど‥‥。
‥‥まぁ、それは後でもいいか。
「デートのこと、アイちゃんから聞きましたけど、何だか離れなければよかったと後悔しましたよ‥‥まさかの展開ですよね」
『本当に間が悪いというか‥‥まぁ、次のことを考えるべきですよね』
「そうだね‥‥次か‥‥」
何だか二回目って何をすればいいのか迷うね‥‥。
『ま、じっくり考えればいいですよ』
「うん、そうするよ」
私はその後、疲れていたのか少しだけ目を閉じるつもりで横になるとそのまま少しだけ寝てしまった。
◆◇◆◇◆◇
「お姉ちゃーん! ‥‥って、寝てますね」
『まぁ、色々と周りに気を使ってるし、疲れるのは当然よね』
私達の前でも無理をしていて、陸さんの前でも‥‥。
『やっぱり罪悪感があるのか、私達が側にいると気を張っちゃうみたいだからね‥‥休める日がほとんどない』
「どんなに気にしなくてもいいって言っても、お姉ちゃんは変わらないでしょうからね」
『‥‥そうね』
「う~む、前みたいにお兄さんの隣が落ち着ける場所になればいいんですけどね」
『中々難しいと思うわよ。 ‥‥でも、そうなったらいいわよね』




