252 デートの提案
『それで、付き合うことが出来たわけだけど、そのあとどうするかで今後が決まってくるんだから、きちんと決めないといけないわよね』
「そうですね‥‥やっぱりここまできたなら結婚、結婚ですね!」
いきなりの発言に私とアイちゃんはかなり驚く。
いやまだそんな段階では‥‥。
『小乃羽、その今後じゃないわよ‥‥何年先なのよ、それ‥‥。 そうじゃなくて、陸さんが生きるか死ぬかの今後の話よ』
「そ、そうだったね、それを乗り越えないと結婚できないね!」
「いや、あの‥‥小乃羽ちゃん、私結婚なんてそんな‥‥」
そんな高望みはしていないというか‥‥お付き合いするだけでもういっぱいいっぱいだし‥‥。
「こういう時は大きな目標を言った方が色々とうまくいくんですよ、お姉ちゃん」
「そ、そうなのかなぁ‥‥?」
私にとってはお付き合いということ自体が大きすぎる目標だったので、それよりも大きいと、もう実感も出来ないものという感じだ。
『結婚とか今はどうでも良いわよ。 それよりもまずは初めてのデートよ!』
「あ、確かにそうだね!」
デート‥‥デートかぁ‥‥改めてデートって思うと緊張が‥‥。
『でも、あんまり遠出されてももしものことがあるから出来るだけ近場が良いわね』
「う~ん、まぁあまりはりきりすぎても疲れちゃうからね。 少し食事して終わるだけでも楽しそうですけどね。 あ、お兄さんは何て言ってるんですか?」
食事か‥‥でもお話が途切れたりしないか少し不安ではあるね‥‥。
「一応お兄様から連絡があるみたいだけど‥‥。 じゃあ、その時に色々と提案してみるね」
『まぁ、陸さんのことだから全て決めてくれそうではありますが‥‥遠出じゃなければ私は陸さんが決めたものでいいと思いますね』
確かにお兄様に任せておけば全てがうまくいくような気はするけど、お付き合いをするんだから任せきりというわけにはいかないよね。
『初回ですし、あまり難しいことは考えずに楽しめばいいと思います』
「そうですね、純粋にお兄さんとの初めてのデートですからね」
「でも‥‥」
『少し前にもいいましたが、付き合ったのが想像以上に早かったんですから。 だから今回くらい気にせずに楽しんでください』
アイちゃんのその言葉で私は何だか気持ちが軽くなったような気がした。
思った以上に私はお兄様ことで悩んでいたのかもしれないな‥‥。
元々付き合うことが目的じゃなくて、お兄様を助けるために告白したのだから当然なのかもしれないが‥‥。




