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転生して前世の俺の妹になりました  作者: ニャンネコ大尉
あったかもしれない、そんな世界で───
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246 買い出しに行こうとして

 お休みの日、アイちゃんと小乃羽このはちゃんが今日は発明品を弄っているのか、朝から家にいなかった。

 これからどうしようかと思いながら、ご飯を作ろうと動き出すと食材が少なくなっていることに気づく。


「う~ん、この量なら今日は大丈夫だけど‥‥いやでも、買いにいきますか」


 別になくなってから買いにいってもいいかもだが‥‥そういうときって小乃羽このはちゃんが気をきかせて買ってきてくれるんだよね‥‥。

 何だか申し訳なくなるし、最近は事前に買うようにしている。


 まぁ、自分が作るときは自分で食材を選んだ方がいいしね。


 私は一人ということもありゆっくりと支度をして、家を出た。




 ◆◇◆◇◆◇




 何を作ろうかと考えながらスーパーに向かうため歩いていると‥‥私は想像も出来なかった出来事が突然訪れた。



 遠くの方で歩いている、お兄様と森田もりた先輩を発見する、

 これはチャンスだ。


 森田もりた先輩がいるとはいえ、お兄様とこんな好条件で関われるチャンスなんて今後訪れることはないほどだ。

 昨日も御姉様に家に誘われてお兄様にもあったのだが、結局お兄様と二人きりにはなれなかったし‥‥。


 ‥‥でも、近づくにつれてどんどんと不安になってくる。

 失敗したらどうしよう、嫌われたらどうしよう‥‥そんな弱気じゃダメなのに、どんどんとそんな気持ちが溢れてくる。


 それに話しかけるだけでこんなになのに告白なんて本当に出来るのだろうかと更に心にのしかかる。



 ‥‥でも、告白は出来ないかもしれないけど、このまま話しかけずに通りすぎるなんてしてしまえば、私はアイちゃん達に会わせる顔がない。


 ‥‥よし、行こう!



「あれ? お兄様と、森田もりた先輩じゃないですか」


 出来るだけ平常心で、さっき気付いたみたいな感じで話しかけた。


福林ふくばやしさん」


小乃羽このはちゃん、昨日ぶりだね~」


 二人ともが反応してくれる。

 そういえば、昨日は森田もりた先輩もいましたね。


「昨日ぶりです、お二人とも。 そういえば、御姉様がいないなんて珍しいですね」


 二人がいるときはいつも御姉様がいるイメージがあるのでつい言ってしまう。


「まぁそんな日もあるよ。 それで、小乃羽このはちゃんは何してるの?」


 ここは正直に言った方がいいかな‥‥?


「私は料理の買い出しに。 今日は自分で作ろうと思いまして。 そういう二人はどちらに?」


「俺達はお昼を買いに行こうと思ってね」


 お昼‥‥。

 私は色々なことを考えて最終的に一つの考え付いたことを言った。


「そうなんですか‥‥。 あ、あの! もしよろしければ私の家に来ませんか? お昼をご馳走します」

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