表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
転生して前世の俺の妹になりました  作者: ニャンネコ大尉
あったかもしれない、そんな世界で───
682/780

241 転校生のことについて

「何だか御姉様のクラスに転校生が来たみたいなんだけど‥‥その人が磨北まきたっていう名字なんだよね‥‥それって‥‥」


「あぁ、磨北まきたしんさんですね。 転校してきたんですね」


‥‥あれ? 何だか思っていた反応と違う‥‥。

そもそも私まだ下の名前は言ってないのに‥‥前から知っていたかのような感じだ‥‥。


小乃羽このはちゃん、その人のこと知ってるの?」


「‥‥あれ? お姉ちゃん知らないんでしたっけ? 磨北まきたしんさんって、磨北まきた祈実きさねさんの弟です」


弟‥‥あ、確かに磨北まきたさんから弟さんがいたということを聞いたような気がする‥‥あれ? でもその弟さんって、確か‥‥。


「弟さんって事故で亡くなったって話を磨北まきたさんから直接聞いたような気がするんだけど‥‥」


「その認識であっていると思いますよ。 まぁ、ひとつ前の世界では自殺だったらしいですが‥‥」


方法は違えど亡くなるのは前回の世界も同じだったのか‥‥でも、今回の世界ではそれが起きていない?

この世界が特別で、偶然亡くならないような世界になったってことなのか?


もし、そうならその方法を探れば、お兄様を助けられる道が見えるかもしれない。


「そういえば、弟さんが転校してきたってことは磨北まきたさんも転校してきたのかな?」


「そうですね、転校してきたんじゃないでしょうか」


私は磨北まきたさんに会わせる顔なんてあるのだろうか‥‥出来るだけ会わない方が磨北まきたさんの為になるんじゃないかという気持ちになる。


‥‥ん? そういえば、磨北まきたさんってこんなに早く転校してきたんだっけ?


「何だか転校してくるのが早いね」


「そうですね、磨北まきたしんさんが生きているということが変化を起こしたのかもしれませんね」


「‥‥ねぇ、小乃羽このはちゃん。 その弟さんがなんで今までと違ってこの世界では生きているのか調べてみたらもしかしたらお兄様を助ける方法がわかるんじゃ‥‥!」


「あ、いや、お姉ちゃん、あのですね‥‥」


『残念ながら、無理ですよ』


何処から突然現れたアイちゃんがそんなことを言う。

無理ってどういうことだろう‥‥。


「どうして無理なの?」


『だって、あの磨北まきたしんはある意味では本当の磨北まきたしんではないんですよ。 そういう風にしないと運命なんて変わらなかった‥‥いや、今現状も本当に変わったのかは疑問ですからね』


「ど、どういうこと? 何を言ってるの?」


私はアイちゃんが何を言っているのか全くといっていいほど、理解できなかった。


『つまりはですね、やったのは私たちなんですよ。 あの磨北まきたしん‥‥いや、磨北まきた祈実きさねさんがいたら何かが変わるかもという期待も込めて‥‥ね』


‥‥二人が弟さんを救ったってこと?

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ