表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
転生して前世の俺の妹になりました  作者: ニャンネコ大尉
あったかもしれない、そんな世界で───
668/780

227 行動しないと

 そして、部活の体験期間が無事に終わり、私は御姉様が入っているソフトテニス部に入部することになった。


 初めなのでやっぱり授業終わりの部活は素振りや走ったりなど、御姉様に近付ける時間などは、練習中には中々訪れなかった。

 しかし、特にやることを決められていない朝の練習では御姉様と一緒に打ち合ったり、何故か御姉様に教えたりしている。


小乃羽このはちゃん、もう既に誰よりもうまいような気がするけど、改めて素振りとかって大変じゃない?」


「いえ、私なんてまだまだ‥‥それに基本は大事ですから、素振りも楽しいですよ!」


 ただ、そのせいで御姉様と一緒にいる時間が減るので、そういうところでは少し辛くはあるんだけど‥‥。


 でも、体を動かすのは好きなので楽しいのも嘘ではない。


「その基本が出来ているからこんなにうまいってことなのかな? 私も一から素振りを始めるべきか‥‥」


 本当は何回も部活に入っているからなんだけどね。

 でも、素振りをするのはいいことだとは思うし、間違ってはないと思う。


 私の場合は人よりも多くの時間テニスをしているので、あまりいいすぐうまくなるためのアドバイスは出来ないけど、長くやっていればいい結果になることを思い出しながら御姉様に話す。


 御姉様は後輩から教えられたりするのが特に嫌ではないようで、笑顔で聞いてくれるので私としても楽しく話すことが出来る。


 こうして、御姉様との距離は徐々にだがまた近付いていっているとは思う。

 この調子で仲良くなって、なにか起こったときには出来るだけ側にいられるくらい親密になれればいいなと私は思った。




 ◆◇◆◇◆◇




「お姉ちゃん、初めは私もいきなり仲良くなったことに驚いて満足していましたが、改めて考えると今お姉ちゃんが行動しないと今の関係のままで終わってしまう可能性もあるわけで気は抜けないわけです」


 そうだよね、部活中は話してもそれ以外では一切話さなければ、それはあまり意味がないことかもしれないもんね。

 部活以外でもお話が出来るようにしないと‥‥。


「うん、まぁわかってるつもりではいるんだけど‥‥でも中々自分から行くのって難しいんだよね‥‥」


「まぁ、先輩を誘うのって中々勇気がいることですからね‥‥いや、別にお姉ちゃんのことを言っているわけではないですよ? 一般論ですからね?」


「うん、それはわかってる」


 小乃羽このはちゃんが誘うときに緊張とかそんなのなさそうだもんね。


「すぐにとはいいませんが、なにか考えておくのもいいかもしれませんね」


 部活以外の場所でも仲良く‥‥か‥‥。

 私に出来るだろうか‥‥。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ