表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
転生して前世の俺の妹になりました  作者: ニャンネコ大尉
あったかもしれない、そんな世界で───
658/780

217 相性が良すぎて?

「すぐ終わると思ってたんですけど、年単位でかかってしまって‥‥でも、そこまで成長しましたかね?」


「いや、もうかなり‥‥」


 だって今の私の体も福林ふくばやし小乃羽このはだけど、一緒に外を歩いても同じ人間だ! とか、双子だ! とかにはならないと断言できる。

 小乃羽このはちゃんが姉とかに見られることはあるかもだけど‥‥。


「でも、それだけ時間かけるって、どんなことしてたの?」


「本当に色々ですね。 まぁ、時間があるときにお話しします。 それよりも今はお姉ちゃんがどうなっているのか確認の方が大事ですからね。 何か異常があってはいけませんから」


「特になんともないけど‥‥じゃあ、一応‥‥」


 そういえば、普通にお姉ちゃんって呼ばれてるけど、見た目的には完全に小乃羽このはちゃんの方が年上なんだよね‥‥ちょっと違和感が‥‥。


 まぁ、小乃羽このはちゃんがいいならいいの‥‥かな?




 ◆◇◆◇◆◇




『‥‥ここまで問題がないと逆に不安に思えてくるわね』


「えー、全然なんともなくてよかったと思わなきゃ。 でも本当になんにもないね」


 まぁ、本当にしっくりくるから、自分でも大丈夫だってことはわかるんだけどね。


『じゃあ、調べるのはもういいわね。 それよりも今はりくさんがどうなっているのか確かめる必要があるわね』


「お姉ちゃんはまだ会ってないんですよね?」


「うん、会って変なことになったらいけないと思ったから」


「そうなると‥‥アイちゃん、偵察よろしく!」


『別にいいけど、ちゃんとしたことはあなたが調べてね。 結局は関わらないと上部だけしかわからないだろうから』


「りょーかい」




 そして、アイちゃんが姿を消し、数時間経過した後アイちゃんが特に何事もなかったように戻ってきた。


『兄妹の仲は良さそうだったわね。 それに腕時計で戻って、今は夕闇ゆうやみ奈留なるさんになっているりくさんも見事に馴染んでいたわね』


「かなりの時間経ってるみたいだし、そうなるよね」


 そうなったのは私の責任でもある訳だから、アイちゃんから話を聞いたときホッとしたと同時に、私も自分の目で兄を見たいと思った。


 でも、その気持ちとは別に、兄を殺した自分が会っていいのか‥‥必要なとき以外は兄に会うべきではないのではないか、なんてまだ考えている自分もいる。


 いや、この世界にきたのは兄を助けるためなんだ。


 そう思って、後ろ向きな考えに蓋をした。


『まぁ、夕闇ゆうやみさんはいつでも会えるとは思いますけど、面倒事は起こさないでくださいね』


「う、うん‥‥」


 正体がバレないようにとか色々と気を付けないとね。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ