表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
転生して前世の俺の妹になりました  作者: ニャンネコ大尉
あったかもしれない、そんな世界で───
655/780

214 最低条件

『いつの間にそんなことになってるのよ』


 アイちゃんに事情を説明したら、第一声にそんな言葉が返ってきた。

 まぁ、急にこんな話になったらそんな反応をするのは、当然といえば当然だよね。


「それで、アイちゃんには言っておこうと思って‥‥」


『もう決定事項を報告されても‥‥』


 確かにここでアイちゃんが否定したとしても、小乃羽このはちゃんは強行しようとするかもしれない。

 でも、報告しておくことは大事だからね‥‥。


「で、アイちゃんはどうかな? 私の体を使ってお姉ちゃんに戻ってもらうのは‥‥」


小乃羽このはがいいなら私は何も言えないわよ。 小乃羽このは以外に夕闇さんに合う体はなさそうだし。 ‥‥そもそも私が戻れって言ったのに今更否定するようなこと言えないし‥‥』


 やっぱり、小乃羽このはちゃんの言っていたように中々合う人なんていないんだね‥‥。


「じゃあ、お姉ちゃん、戻る準備をしましょうか。 戻ったあと私達もすぐにそちらにタイムマシンで行けると思うので、向こうで合流しましょう」


 ついてきてくれるんだ‥‥。


 ‥‥いや、腕時計も持たされていて野放しにされるわけないよね。

 一度裏切った人間なんだし‥‥。


 それでもまた小乃羽このはちゃんがついてきてくれるというのは凄く心強い。


『いや小乃羽このは、少しこの世界でやるべきことが出来たから、あなたはすぐじゃないわよ?』


「え、そんなこと聞いてないけど!?」


『だって、そんなにすぐに動くなんて思ってなかったもの』


 善は急げと思っていたけど、流石に急ぎすぎたかもしれないね‥‥。

 でも、この世界でやることってなんだろう‥‥。


「‥‥じゃあ、お姉ちゃん、私少し遅れます‥‥いや、タイムマシンがあるのでお姉ちゃんからしたらすぐかもしれませんけど‥‥」


「う、うん、待ってるね」


 小乃羽このはちゃんが少し残念がっていて、何だかこっちが申し訳なくなってくる。


『夕闇さん、私達が行くまで絶対に変なことはしないでください。 これはお願いではありません。 戻る上での最低条件です』


「‥‥う、うん」


「もう! お姉ちゃんがもうそんなことしないってアイちゃんが一番わかってるでしょ!」


『言うべきことは言わないと伝わらないでしょ? それよりも準備するんだったら早くしたら?』


「わかってますー! お姉ちゃん、行きましょう。 本当に全く、全くもう!」


 何だか私のせいで二人が喧嘩するのは申し訳ない‥‥。

 いやまぁ、元から喧嘩はよくしていたけども‥‥。


 そして私達は改めて腕時計を設定し直すことになった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ