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転生して前世の俺の妹になりました  作者: ニャンネコ大尉
あったかもしれない、そんな世界で───
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171 まずはやってみよう

 改めて話を戻し、どうすればお兄様達のお付き合いを遅らせられるか考えていた。


「まぁ、話し合っても実際にやってみないことには、成功するかどうかわからないもんね」


『今までがそうでしたからね。 しかし、大きな変化で未来が変わるかもしれないという可能性が出てきたのも事実ですから、まずはやってみるべきですね』


 可能性というのはつぼみちゃんのことだね。


「まぁ、私は偶然だったわけでござるから、あまり大きく変えるだけでいいとは限らないでござるが‥‥」


「そうなんだけど、何も答えがわからない以上は、偶然でもそれにかけてみるしかないからね」


 成功があるのかすらわからなかったときよりも、つぼみちゃんの経験で成功があるかもと思うことで心にも余裕が出来た。


『それで、何から始めるとかは決めたんですか? 正直、りくさん達が学校で仲良くなっている以上、遅らせるのは難しいと思いますが?』


 そうだよね‥‥というか、遅らせるって、中々難易度高くないですか? 普通に付き合わせないようにするより難しいんじゃ‥‥。

 ‥‥でもでも、可能性がある限りやるしかないよね。


「五月になるまで、お兄さんを学校に行かせないとかぐらいでござるね」


つぼみちゃん、それ色々と不味いからね。 そもそもそんなこと出来ないから。 それよりも私、一つ思い付いたことがあってね」


『そうなんですか?』


「うん、その思い付いたことっていうのがね、二人が近づき始めたのが勉強をお兄様が教えていたからだと私は認識してるから、その回数を少し減らせば、二人きりの時間も減って、結果的に付き合うのが遅れるんじゃないかと私は思ったんだよ」


『まぁ、会う時間が減れば、進展が遅れるのはそうなのかもしれませんが‥‥』


「流石にキツくないでござるか?」


 確かにそんなことをするだけで全てがうまくいくとは思えないけど、今は思い付いたことを一つ一つやっていきたい。


「可能性があれば、全てやるつもりでいるよ私は」


『‥‥そうですか。 それで、その方法はどうするんですか?』


 その方法は‥‥。


「私も日常的にお兄様に勉強を教えてもらう!」


『「‥‥‥‥え?」』


 きっと、勉強を教えてもらうのは放課後を使ってやるだろうが、私に教えることになれば、森田もりた先輩に教えるときのようにお兄様は基本的には早く帰ってきてくれるはずなので、磨北まきたさんに教える回数も少しは減ると思ったのだ。


 二人には何を言っているのって不安そうな顔をされたが、私としては結構良い案だと思うんだけど‥‥。

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