表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
転生して前世の俺の妹になりました  作者: ニャンネコ大尉
あったかもしれない、そんな世界で───
571/780

132 自主的に

奈留なるちゃん、ありがとね。 自己満足に付き合ってもらっちゃって」


 すぐに猫耳を外した私は、磨北まきたさんに猫耳を返した。


「いえ、済んだことですから。 というか、もう思い出したくない‥‥」


 恥ずかしすぎて、辛い‥‥。

 猫耳を着けているとき、久々にお兄様に頭を撫でてもらったのは、大変嬉しくはありましたけど‥‥。


「また次、作ってきたら着てね」


「‥‥つ、次があるんですか」


 お兄様と付き合ってこのままいけば、この磨北まきたさんの趣味に一生付き合わさせることになるのか‥‥やっぱり今からでも別れさせるように動いた方がいいのではないのか‥‥と一瞬思ってしまうほどだった。


奈留なるちゃんが気に入ってくれるものを作れるように頑張るね!」


「は、はい‥‥」


 まぁ、今度からは着たくないものは着たくないと言おう、うん。


磨北まきたさん、この猫耳貰ってもいいんですか!」


「いいよ~♪」


 小乃羽このはちゃんは気に入ったみたい‥‥。

 というか、本当に仕事のことを忘れ去ってるね、小乃羽このはちゃん。




 ◆◇◆◇◆◇




 その後は四人で、世間話をしたり、トランプゲームをしたりしていたのだが、お兄様達の邪魔をしていないのか、二人きりにした方が良いのではないかと思ったりもして、私としては少し気を使う時間だった。

 まぁ、結局磨北(まきた)さんが楽しそうだったので、四人のままで色々としたけど。


「次は何しよう?」


「‥‥あ、でもそろそろご飯にしたらどうだ?」


「もうそんな時間なんだね‥‥じゃあ、夕闇ゆうやみくんよろしく」


「俺か。 いやまぁ、いいがな」


 一瞬、自分が行こうかと思ったが、磨北まきたさんはお兄様の料理が食べたいのかもと思ってしまい、自分から言うことはなかった。


「本当に夕闇ゆうやみくんの料理の腕前ってプロ級だもんね。 あれは凄いよ‥‥」


「そうですね。 しかも別に作ることを苦とも思っていないので、疲れたとかの理由で、代わりに料理を作ってくれなんて全然言われてませんよ」


 お兄様の負担を減らそうと思ってやっていたとしても、特別意味はないのかもしれない。

 やらなかったとしても、結果的にお兄様は疲れもなく全てをやってしまわれるから。


奈留なるちゃんもだけど、自主的に自分からやろうとすることが凄いよ。 私なんて疲れているときはやっぱり面倒だと感じてしまうし」


 確かに私も家事は苦ではないから特に言われずともやるけど‥‥。

 でも、私はお兄様に好かれたいと思ってやっているので、お兄様がいなければもしかしたら‥‥いや、流石にそれはないか。

 でも、お兄様の姿を見て、自分もやらなきゃって思うんだよね。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ