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転生して前世の俺の妹になりました  作者: ニャンネコ大尉
あったかもしれない、そんな世界で───
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105 考えた結果

 指のことでどうしてか悩んでいる間に、一時間目の授業の先生が来てしまって、私は一旦指の傷のことに関してはあとで考えることにした。


 授業が始まり、受けていると何だかその授業自体にも違和感を覚えた。


 この授業の内容、昨日もやらなかったっけ‥‥?

 最近はボーッとしていることが多かったからちゃんと授業を聞いているとは言えないかもしれないけど、でも流石に昨日も一時間目が同じ先生で同じような授業だってことは覚えてる。


 違和感を覚えずに家で授業の支度もしたけど、昨日とすべての科目変わってないような気がするし‥‥。


 そういえば今思ったけど、昨日の日にちと今日の日にちが変わってないような‥‥。



 日にちが変わっていなくて、授業も何だか一度見たことあるような気がする。

 そして、あったと思っていた指の傷が綺麗になくなっていた。


 これって、もしかして‥‥‥‥もしかしてだけど────



「正夢か!!」




 ◆◇◆◇◆◇




 昨日が本当にあったことではなくて、正夢を見ていたのだとしたら中々に辻褄が合うんじゃないかな?


 夢だから日にちも進んでないし、指を切ることもなかったと!

 小乃羽このはちゃんも夢と似たような感じで寝てたし!

 まぁ、授業が同じように感じるのも正夢だからだろう。


 でも、そうなると、これから起こることはどうなんだろう。

 帰り道に磨北まきたさんに出会って話すことはあるのだろうか?


 一応確認のために携帯の電話帳を開いてみるが、磨北まきたさんの番号は登録されていなかった。

 夢での磨北まきたさんの電話番号は覚えてはいるけど、正夢だとしたって所詮は夢だからね。 夢のままかけちゃって、間違い電話とかになったら最悪だ。


 本人に聞くまでは登録はしないでおこう。


 っと、放課後だからそろそろつぼみちゃんの家に行かないと!

 私は夢と同じように急いでつぼみちゃんの家に向かった。




 ◆◇◆◇◆◇




 う~ん、夢ではたしかこの辺で磨北まきたさんに声をかけられたような気がするけど‥‥まぁ、全てが同じようにはいかないよね、夢だし。


 その後、特に気にすることなく歩いていると、やはりというかなんとういうか、磨北まきたさんの声が後ろから聞こえてきた。


「あ、奈留なるちゃん。 今帰り?」


磨北まきたさん。 そうですね、学校帰りです」


 でも、凄いな。 私の正夢、本当に結構同じだよね?


「いや~またしても偶然だね。 奈留なるちゃんとは何だか縁のようなものがあるのかもね」


 でも、一応確認はしておこう。


磨北まきたさん。 今日以前に磨北まきたさんに会ったのっていつでしたっけ?」


「いつ? う~ん、でもつぼみちゃんと一緒にいてお菓子食べに来てくれた時だよね? そういえば、つぼみちゃんは?」


「風邪で寝込んで学校お休みしてます」


 この辺は夢と同じ返答を。 でもやっぱり、磨北まきたさんと最後に会ったのはつぼみちゃんがまだ意識不明になる前か‥‥。


 何だか夢だったとしても少し前に会ったような気がするし、不思議な感覚だなぁ‥‥。

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