表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
転生して前世の俺の妹になりました  作者: ニャンネコ大尉
あったかもしれない、そんな世界で───
537/780

98 やるべきことをやる

 つぼみちゃんの様子を見たあとは、キッチンに向かい、ほとんど小乃羽このはちゃんの為に家事全般を私がしている。


 小乃羽このはちゃんもつぼみちゃんの弟子なだけあってアイちゃんでは物理的に出来ない部分を小乃羽このはちゃんがカバーしているので、必然的に家事が疎かになる。

 なので、私が料理や洗濯をしているというわけで‥‥まぁ、いつもやっていることだから、全く問題はないんだけど。


『マスターが見たら、一家に一台奈留(なる)ちゃんキター!! とか言いそうですね』


 アイちゃんがつぼみちゃんのモノマネをしながら話しかけてきた。

 いつものアイちゃんなら絶対にしないことだよね‥‥最近は皆暗くなっちゃってるから気を使ってくれたのかもしれない。


「うん、言いそう。 でもつぼみちゃんならキタでござる! じゃないかな?」


『そ、そうですね』


 AIでも恥ずかしかったのかアイちゃんの顔が少し赤くなってるのが何だか可愛かった。


「アイちゃん一段落ついたの?」


 ここ最近アイちゃんを見る機会がガクッと減ったからね。


『はい。 まぁ、次から次へと仕事が来るんですけどね』


「凄いね。 つぼみちゃんの代わりなんて普通は出来ないもん」


 もしかしたらつぼみちゃんはこうなることを見越して、小乃羽このはちゃんを弟子にして、アイちゃんを部下みたいに‥‥いや、流石にそれは考えすぎだよね。 二人がいたのはもうかなり前からだもん。


『いえ、別にそんなことはないんですよ。 マスターが受けている仕事はほとんど既存の機械のスペックなら何やらを弄るみたいな感じですから。 まぁ、それでも難しくてギリギリではあるんですが、代わりが務まらないというわけではないんですよ』


「そうだったね。 あの世に出たら確実に不味いような発明品の数々はつぼみちゃんが趣味で作ってるんだったね‥‥」


 もしそれが仕事の方になってたら、確実に二人じゃ無理だったってことだね。


 でも、今の感じでもかなり大変そうではあるだよね‥‥。

 一体どれくらいスペックを上げてるんだっていう‥‥たぶんだけどそれも常識を超えてるんだろうなぁ‥‥。


『あ、忙しくて言えませんでしたが、夕闇ゆうやみさんにはマスターや小乃羽このはの面倒をしてもらって本当にありがたく思ってます。 ですが、マスターはきっと夕闇ゆうやみさんには普通に生活してほしいと思ってるはずです』


「そう‥‥だろうね。 でも、やっぱりそれを放り出してでもつぼみちゃんが心配だから。 やっぱり隣につぼみちゃんいないと寂しいし‥‥」


『本当にありがとうございます、夕闇ゆうやみさん』


 その後、私はキッチンで料理の続きを、そしてアイちゃんはつぼみちゃんを見てくると言い、寝室へ向かった。





『マスターはやっぱり、いい友人を持ってますね。 ‥‥今が少し落ち着いてマスターがまだ目覚めてなかったら、私の知っているマスターのことを夕闇ゆうやみさんに話してしまうかもしれません。 だから、早く目覚めてくださいね、マスター』

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ