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転生して前世の俺の妹になりました  作者: ニャンネコ大尉
あったかもしれない、そんな世界で───
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79 外を見てみると‥‥

 いつもと同じように面倒な授業が終わり、放課後になった。


 ふと、外を見てみると、パラパラと雨が降っていた。

 昼休みのときには雲はあったけど、太陽は出てたんだけどなぁ‥‥。


 そういえば、天気予報でも降るって言ってたっけど、手荷物を増やしたくないから、折り畳みの傘を鞄に入れてたんだ、よかったよかった。


つぼみちゃん、帰ろー」


「あ、奈留なるちゃん。 雨降ってるでござるよ?」


「うん? 私折り畳みあるよ?」


 手に持っている折り畳み傘をつぼみちゃんに見せる。


「‥‥奈留なるちゃんが傘持ってなかったから、今日降らないんだと思ったでござるよ」


「私を天気予報代わりにするの止めてもらえません? ‥‥じゃあ、つぼみちゃんも傘に入れてあげるよ、折り畳みだから少し小さいけど」


 つぼみちゃんの家も別に遠回りにはならないし。


「いいんでござるか! あ、でもそんなところをりくさんに見られたら‥‥」


「いやいや、誤解されないから。 ただつぼみちゃんが傘忘れたんだなって思うだけだと思うよ」


「あはは、冗談でござるよ♪ 男女だったらロマンチックなんでござろうけどね。 ま、もう少し待ったら止むかも知れないでござるし、少し待ってみるでござるよ!」


 天気予報、止むって言ってたかな‥‥? まぁ、いっか。




 ◇◆◇◆◇◆




 結局、長時間私達二人、教室で話したりして待ってたのだが、雨が止むことはなく、私の傘につぼみちゃんが入る形となった。


「でも、つぼみちゃんなら雨を完全に防ぐバリア! みたいな発明品を作るとかで傘がいらないのかと少し思ったりもしたんだけど‥‥」


「なんでござるか、それ。 流石に私でも雨を防ぐバリアなんて作れないでござるよ。 いや、風を考えなければ‥‥」


 流石にって言われても、それより凄そうなもの作ってるときあるし‥‥。

 その基準がよくわからないんだよね! 本当に無理とか言ってても明日とかに作っちゃうのがつぼみちゃんみたいな気がするし。


「そういえば、相合い傘で思ったんでござるけど、今みたいなあまり風が吹いてない状況じゃなくて、強い風が来たときって雨が斜めに降ってくるでござるけど、持ってる側はどうしたらいいんでござるか? 特に持っていない人側に降ってきたらあれ対処できないんじゃ‥‥」


「夢のないことを考えるね、つぼみちゃん‥‥。 う~ん、頑張って傘を斜めにしたりするんじゃない? まぁ足元とか服とかは確実に濡れるだろうけど」


 まぁ、つぼみちゃんはあったとしても傘を持ってもらうほうだろうし、気にしなくていいと思うけどね。


「そう考えると、相合い傘ってあまりロマンチックじゃないでござるね」


「いや、つぼみちゃんがそんな風に考えるから‥‥。 小雨の時じゃないとしないよ、たぶん」


 流石にそんな風が強い雨が降っているときは傘を忘れないでほしいものですね‥‥。




 家から学校までの道のりの半分の辺りまで来たときに、私は知っている後ろ姿を発見する。


奈留なるちゃん、あれ‥‥りくさんと‥‥隣‥‥」


 曇っているので薄暗いのと、後ろ姿なのでお兄様の隣にいる人が誰なのかちゃんとはわからないけど、あれは‥‥。

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