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転生して前世の俺の妹になりました  作者: ニャンネコ大尉
あったかもしれない、そんな世界で───
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77 見極める

 学校の登校中、私は何時ものように‥‥いや、いつも以上に話したかったことを話していた。


 つぼみちゃんが学校にいなかった日に思ったこととか、小乃羽このはちゃんが家に来て話したこととか、まぁほとんど私の話をつぼみちゃんは楽しそうに聞いてくれていた。

 あとは‥‥相談の時には真剣になってくれた。


「へぇ、その転校生さんと思った以上にりくさんと仲良くなっているわけでござるか‥‥」


「まぁ、もう転校生と呼ぶには時間が経ってるけど‥‥そうなんだよ~! ‥‥まだその磨北まきたさんといる様子とかを見たわけじゃないからわからないけど」


 つぼみちゃんに相談すると言ったら、いつもお兄様の事だけど、毎回同じようなことを相談しているなぁとは思うのだけどつぼみちゃんに相談すると何だか安心するんだ。

 一生懸命考えてくれるしね。


「でも、基本的にりくさんって優しいでござるけど、あまり他人に深く干渉しないでござるし、今回もそうなんじゃ?」


「う~ん、でも連絡先を教えるって相当だと思うんだけど‥‥」


 後々思ったらそれって全然ないことなんだよね。

 森田もりた先輩などの同性は別としても、他に電話やメールしている異性の同級生なんて全然見たことないし。


奈留なるちゃん、私思ったんでござるけど、まず知ることが大事じゃないかと思うんでござる」


 ん? 知るって何をだろう‥‥。


「えっと‥‥お兄様のことを知るってこと?」


「いやいや、奈留なるちゃん。 たぶんでござるけどりくさん本人の次にりくさんのことを知っているであろう奈留なるちゃんにこれ以上(りく)さんのなにを知るというのでござるか。 その磨北まきたさん? のことについててござるよ」


「そんな私そこまでお兄様のことを知っていると自信満々に言えるわけじゃ‥‥っと、そうじゃないね。 磨北まきたさんについて知る?」


「うむ、まず相手を知らなければこちらとしてもどういう風にすればいいのかわからないでござるし、そもそも私達は何ヵ月も前の時に高校へ侵入したときしか、その磨北まきたさんを見ていないわけでござる」


「うん‥‥そうだね」


「だから、どんな人かも未だにわかってないんでござる。 根っからのいい人なのか面倒な人なのかはたまた悪い人なのか‥‥それくらいだけでも判断しておくべきでござる」


 そうか! もしかしたら性格に裏表がある可能性だってあるわけだからね!

 恋とかそれ以前に、お兄様の近くにいることが駄目な場合も‥‥。


「そうだね‥‥敵は詳しく知っておくに越したことはないもんね!」


「私、敵とは言ってないんでござるが‥‥まぁ、その辺りを調べてみるのもいいかもしれないでござるね」

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