表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
転生して前世の俺の妹になりました  作者: ニャンネコ大尉
あったかもしれない、そんな世界で───
498/780

59 気持ちのよい朝

 今度こそ朝に目覚めた私は、隣で気持ち良さそうに寝ているつぼみちゃんを見て、ホッとしつつも、あれだけ夜更かししてたんだから、早く起きることはないだろうなぁ‥‥と思いつつも、もしかしたら起きたりして、と思ってつぼみちゃんの頬をツンツンしてみるが、つぼみちゃんは少しニヤっとしたりするが起きる気配は全くなかった。


「えへへ‥‥ひーくん‥‥」


「あはは、つぼみちゃんも寝言言うんだね~」


 いい夢でも見ているのかもしれないなぁ。

 うん、そっとしておこう。


 小乃羽このはちゃんは‥‥あれ? いない‥‥。

 もしかしてもう起きてるのかな? 確かに凄く寝るの早かったし、それなら起きるのも早いのかも!


 それなら私も起きようと思い、ベッドから起き上がると‥‥‥‥あれ? 小乃羽このはちゃんいた。 ‥‥ベッドの下に。


 もしかしてだけど、ベッドから落ちて‥‥そんなまさか。 いや三人で寝ていたからもしかしたら端で寝てしまってっていうことなのかも?


小乃羽このはちゃん、小乃羽このはちゃん?」


「むにぃ‥‥‥‥ふぇ? お、お姉ちゃん? えっと‥‥おはようございます」


「おはよう、小乃羽このはちゃん。 早速だけどフローリングは固いだろうからベッドに戻ったほうがいいんじゃないかな?」


「あれ? ‥‥ご、ごめんなさい!」


「いや、小乃羽このはちゃん謝るようなことしてないから大丈夫だよ? でも、何処か痛いとかない?」


「はいっ! 何ともないです!」


 何だろう出席をとってる先生に元気よく返事するような、はい、だったね‥‥。

 というか、小乃羽このはちゃん結構大きな声だったけど、つぼみちゃんピクリともしなかったね。


「まだまだつぼみちゃん寝てるし、小乃羽このはちゃんも、今からもう少し寝る?」


「いえ! せっかく奈留なるお姉ちゃんに起こしてもらったので、当然起きますよ」


 起きてすぐなのに、凄く元気のいい小乃羽このはちゃんに圧倒されつつも、いつもよりもスッキリとした朝を迎えることができた。




 ◇◆◇◆◇◆




 着替えたり身支度を整えた私達は、リビングに行った私達はすぐに、朝食を作ろうという話になったのだが‥‥。


「そういえば、食材なかったね‥‥」


「今から買いに行きます?」


「いや、まだいいんじゃないかな? 小乃羽このはちゃんがお腹空いてるならすぐに買いに行くけど‥‥」


「いえ、まだ大丈夫ですけど‥‥。 なにか理由でも?」


「何だか、お泊まりなのにつぼみちゃん抜きっていうのもと思ってね。 いつもだったら先に作ってて待っててもいいんだけど‥‥」


「それもそうですね。 先に作ってたら冷めちゃいそうですもんね」


 小乃羽このはちゃんも笑顔で了承してくれた。

 つぼみちゃんが起きたのはそれから、二時間ほど経った頃だった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ