55 三人でお話
そして、パジャマを見せ合った後、私達はしようとしていたパジャマパーティーをすることになった。
正直言えば、作ったお菓子を食べたり、学校や日常であった面白かった話とか、暗くなるにつれて少し怖い話もした。
まぁ、怖い話をした時は蕾ちゃんと小乃羽ちゃんが凄く涙目になったりしていたので、本当に少しで終わったけども‥‥。
でも、何だかしていることが、凄くお泊まりっぽいなと思えるようなことをしてるね。 ‥‥女子会と言われるとまた違うのかもだけど。
「ヒグッ‥‥奈留ちゃんのお話は‥‥うぅ、本格的で、私怖かったよー‥‥」
「ごめんね、蕾ちゃん。 お話なら大丈夫かと思ったんだけど‥‥怖かったね、よしよし」
相当怖かったのか、蕾ちゃんは私の腰に抱き付くようにしていて、私は安心させるため頭を撫でている。
今度から怖い話も、二人の前ではなしだね~。
「奈留お姉ちゃんの後ろから何か出てくるんじゃないかというほどの雰囲気で‥‥恐ろしかったです」
そこまでだった!?
別に話すのが上手いとかそういうわけじゃないんと思うんだけどな‥‥。
「怖い話ってもう少し軽い感じだと思ってたでござる‥‥。 そんなのあるわけないじゃん、みたいな感じで」
「私もです‥‥」
「いやいや蕾ちゃん、小乃羽ちゃん、あるわけないんだよ?」
「「あるよ!!」」
いや、話をした私が言ってるんだから‥‥ただ作った話だよ?
そんな作った話を凄い信じられても‥‥。
「もう、違う話題にしましょう、その方がいいです」
「そうでござるな‥‥このまま続けると‥‥眠れなくなっちゃうもん‥‥」
「あはは‥‥でも違う話かぁ。 結構いろんな事話さなかったっけ?」
「そうでござるな。 あと話してない話題は‥‥」
「恋バナですよ! お二方のそういう話聞きたいです!」
あー‥‥そういえば、小乃羽ちゃん初めも言ってたね‥‥。
でも、話せることって全然ないんだよね‥‥。
「あ、あぁ‥‥どうなんでござろうな‥‥。 こ、小乃羽ちゃんはそういう恋愛の話はあるんでござるか?」
あ、蕾ちゃんもたぶん私と同じでなにも思い付かなかったから、小乃羽ちゃんに逆に聞いて誤魔化した!
まぁ、これで小乃羽ちゃんがなにもなければ、特に私たちもないと言えばいいと思ったのかな?
「そ、そうですね、お二方に聞くのに自分は言わないのは失礼ですもんね‥‥こういう場なので、何もないと言ってしまうのは正直申し訳ない気がするので、なにかないか記憶から引っ張りだしますので、少しお待ちを‥‥」
あぁ、これは言わないといけないパターンのやつかもしれない。




